
2026年6月に、LINE公式アカウントの新機能として「CRMオプション」が提供開始されました。
本記事では、CRMオプションでできることや購入方法について詳しく解説します。
目次
CRMオプションとは
LINE公式アカウントのCRMオプションとは、2026年6月24日にリリースされた、顧客管理の有料オプションサービスです。
これまでのLINE公式アカウントでは、チャット履歴やLINEの表示名などは確認できるものの、氏名や電話番号、メールアドレスなどの顧客情報を一元管理したり、属性に応じた柔軟な顧客管理を行ったりするには制限がありました。
CRMオプションを導入すると、LINE公式アカウント上で顧客情報を一元管理できる「ユーザーリスト」をはじめ、フォームの作成、フォーム送信時やタグ付与時などをきっかけにメッセージを自動配信できるオートメーションなどの機能を利用できます。
これにより、顧客一人ひとりの情報や行動に合わせたコミュニケーションを行いやすくなり、問い合わせ対応やフォローアップ、販促活動などをより効率的に進められるようになります。
CRMオプションでできること
CRMオプションでできることを紹介します。
顧客情報を一元管理できるユーザーリスト
ユーザーリスト(顧客一覧)は、顧客情報を管理し、顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションを行うための機能です。
LINE公式アカウントの友だちを一覧で確認できるだけでなく、名前やタグ、友だちステータス、最終ユーザーアクティビティなどを確認できます。

さらに、顧客をクリックすると詳細画面が開き、生年月日や電話番号、メールアドレスなどのプロフィール情報をはじめ、フォームの回答内容や顧客メモなどをまとめて管理できます。

これまで複数のツールや台帳で管理していた顧客情報を、LINE公式アカウント上で一元管理できるため、問い合わせ対応や顧客管理を効率化できます。
また、同一人物が重複して登録されている場合に、1人の顧客情報としてまとめる顧客統合の機能もあります。
アンケートで顧客理解を深めるフォーム
フォームでは、属性・興味関心・お悩みなど、顧客理解につながる情報を収集できるアンケートを作成できます。

テキスト入力や選択式など、用途に応じた質問項目を設定できるため、氏名や電話番号などの基本情報だけでなく、興味のある商品やサービス、来店目的なども収集できます。
また、回答内容に応じてタグを付与したり、顧客情報を更新したりすることも可能です。
例えば、「友人へのギフト」を選択したユーザーには「友人ギフト」、「記念日」を選択したユーザーには「記念日」といったタグを自動で付与できます。
フォームで取得した情報や付与したタグは、ユーザーリスト配信やオートメーションで活用できます。
顧客一人ひとりの属性や興味関心に応じた配信やフォローを行うことで、より効果的なコミュニケーションにつなげられるでしょう。
なお、LINE公式アカウントには従来から「リサーチ」機能がありますが、CRMオプションのフォームとは違いがあります。
| 項目 | リサーチ機能 | CRMオプションの
フォーム |
| 最大設問数 | 10問 | 100問 |
| 回答者ごとに回答内容を確認できる | × | ○ |
| 回答内容を顧客情報として保存できる | × | ○ |
| 回答内容に応じてタグを付与できる | × | ○ |
| 回答内容で顧客情報を更新できる | × | ○ |
| 回答内容を顧客情報として保存できる | × | ○ |
| 回答内容を自動配信に活用できる | × | ○ |
| アンケート結果の集計・分析 | ○ | ○(1日1回更新) |
アンケートを実施するという点は共通していますが、CRMオプションのフォームは、回答内容をその後の顧客管理や配信に活用できる点が大きな違いです。
属性・タグごとに配信できるユーザーリスト配信
ユーザーリスト配信では、ユーザーリストで作成したセグメントを指定してメッセージを配信できます。

配信対象は、友だちステータスやタグ、顧客情報などの条件を組み合わせて絞り込めるため、一斉配信ではなく、特定のユーザーだけにメッセージを届けることが可能です。
例えば、「リピーター」タグが付いたユーザーや、「キャンペーン対象」のユーザーだけに新商品の案内を配信するといった活用ができます。
配信対象を細かく設定できるため、ユーザーごとに関心の高い情報を届けやすくなり、不要な配信を減らしながら、より効果的なコミュニケーションを実現できます。
条件に応じて配信を自動化できるオートメーション
オートメーションでは、あらかじめ設定した条件をきっかけに、メッセージ配信などを自動で実行できます。

実行条件には、タグの付与やフォームの回答などを設定でき、実行するタイミングも条件に応じて設定できます。
例えば「来店済み」タグが付与されたユーザーに対して、翌日の15時にお礼のメッセージを自動配信するといった設定が可能です。
手作業で配信する必要がなくなるため、配信漏れを防ぎながら、適切なタイミングで顧客をフォローできます。
また、フォームで取得した情報やユーザーリストで設定したタグと組み合わせることで、顧客一人ひとりの状況に応じたコミュニケーションを自動化できる点も魅力です。
LINEチャット運用を効率化するチャットProオプション
CRMオプションには、LINE公式アカウントの「チャットProオプション」が含まれています。
チャットProオプションは、保存データの拡張・チャット管理・運用効率化機能など、LINEチャットをより便利に活用できる有料オプションです。
例えば、お客様からの問い合わせ内容をAIが自動判別し、最適な内容を返信をすることで、スムーズな対応ができます。

問い合わせ対応を行う機会が多い企業や店舗にとって、チャット業務の効率化や顧客対応品質の向上に役立つ機能といえるでしょう。
CRMオプションの費用
CRMオプションは、LINE公式アカウントの有料オプションとして提供されています。
利用できるプランは「CRMオプション スタンダードプラン」のみで、月額料金は5,000円(税別)です。
この料金には、通常月額3,000円(税別)の「チャットProオプション」も含まれているため、CRM機能とチャット機能をまとめて利用できます。
| プラン | 月額料金(税別) | 内容 |
| CRMオプション スタンダードプラン |
5,000円 | チャットProオプション (3,000円/月 税別)込み |
また、初めて導入する方向けに任意で「初期サポート」も用意されています。
初期サポートは20,000円(税別)で、ヒアリングから初期設定の代行までをしてもらえるので、CRMオプションを初めて利用する方や、設定に不安がある方でもスムーズに導入できます。
CRMオプションの購入方法
CRMオプションの購入手順を解説します。
まず、LINE公式アカウントの管理画面にログインし、たら、画面右上にある「設定」をクリックします。

「拡張オプション」>「CRMオプション」をクリックし、「申込みへ進む」をクリックします。

初期サポートあり/なしを選択し、申込みます。

申し込みが完了すると、CRMオプションの各機能を利用できるようになります。
なお、CRMオプションを利用するには、以下の状態になっていることが必要です。
- LINE公式アカウントを開設していること
- 認証済アカウントになっていること
- 認証済のビジネスマネージャーが接続されていること
また、友だち数が10万人未満のアカウントのみ、CRMオプションの申し込みが可能です。
チャットProオプションを利用中の場合は、チャットProオプションを解約してから、CRMオプションを申し込めます。
CRMオプションに関するよくある質問
CRMオプションに関するよくある質問を紹介します。
コミュニケーションプランでも利用できますか?
はい、利用可能です。
チャットProオプションを利用中でもCRMオプションを申し込めますか?
チャットProオプションを解約してから、CRMオプションを申し込む必要があります。解約してもデータの引き継ぎが可能です。
なお、チャットProオプションは解約手続き後も当月末までは契約が継続するため、その期間中はCRMオプションを購入できません。
CRMオプションは、チャットProオプションの解約が完了した翌月1日以降(その他の利用条件を満たしている場合)に申し込み可能となります。
利用条件はありますか?
CRMオプションを利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- 管理者権限を持つユーザーであること
- LINE公式アカウントが認証済みであること
- ビジネスマネージャーとLINE公式アカウントの接続、認証が完了していること
- レストランオプション、Beautyオプション、チャットProオプションを契約していないこと
- 特別なプランや一部の業種カテゴリーなど、利用制限の対象アカウントではないこと
- LINE公式アカウントの友だち数が10万人未満であること
また、CRMオプションを申し込む際は、以下の点にも注意しましょう。
- 初期サポート実施中は、管理画面の各機能は閲覧のみとなります。
- 契約形態や初期サポートの有無によって、利用開始日や決済タイミングが異なります。
- チャットProオプションを契約中の場合は、事前に解約する必要があります。
CRMオプションは購入すべき?
CRMオプションは、LINE公式アカウントで顧客情報を管理したり、フォームやセグメント配信、自動化機能を活用したりしたい企業や店舗におすすめのサービスです。
月額5,000円(税別)で、顧客管理機能に加えてチャットProオプションも利用できるため、これまでLINE公式アカウントだけでは難しかった顧客対応や運用を効率化できます。
特に、
- 顧客情報を一元管理したい
- アンケートや申し込みフォームを活用したい
- 顧客ごとに配信内容を出し分けたい
- 問い合わせ対応を効率化したい
といった場合には、導入するメリットは大きいでしょう。
一方で、CRMオプションは顧客管理機能を強化することを目的としたサービスです。
そのため、LINEを活用した本格的なマーケティングや、より高度な自動化・分析を行いたい場合には、機能が物足りないと感じるケースもあります。
LINEを連絡手段や顧客管理だけでなく、集客や売上アップにつながるマーケティングツールとして活用したい場合は、Lステップのような拡張ツールも選択肢の一つです。
LINEで顧客管理をするなら「Lステップ」
Lステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張したMA(マーケティングオートメーション)ツールです。
CRMオプションでは、ユーザーリストによる顧客情報の一元管理やフォーム、セグメント配信、オートメーションなどを利用できますが、Lステップでもこれらの機能を利用できます。
例えばCRMオプションでは、あらかじめ用意された顧客情報を管理し、それ以外の情報はノートへ記録する必要があります。
一方Lステップでは、必要な友だち情報欄を自由に追加し、検索やセグメント配信の条件などへ活用できるので、業種や運用に合わせた顧客管理が可能です。

また、アンケートなどを作成できる回答フォームも、文字やボタンの装飾、画像の挿入など自由にデザインできるほか、回答内容に応じて表示するメッセージを出しわけしたり、シナリオ配信を開始したりできます。

また、CRMオプションでは回答結果の集計が1日1回ですが、Lステップでは回答結果がリアルタイムで反映されるため、すぐに確認できます。
さらにLINE公式アカウントでは、CRMオプション・チャットProオプション・レストランオプション・Beautyオプションなど、利用したい機能ごとにオプションを契約する必要があります。
一方Lステップでは、顧客管理・フォーム・配信・分析・予約管理など、LINE運用に必要な機能を1つのツールで利用できます。
月額0円から利用できるフリープランも用意されているため、顧客管理だけでなく、集客や売上アップまでLINEで仕組み化したい方には、Lステップがおすすめです。
まとめ
今回は、LINE公式アカウントに新たに登場した「CRMオプション」について解説しました。
CRMオプションを購入するか、もしくはLステップのような機能を拡張するツールを導入するか、ぜひ本記事を参考に検討してみてください。









-1.jpeg)

