メルマガは、コストをかけずに手軽に実施することができる、マーケティングツールです。
しかし、効果的なメルマガの作成は、なかなか簡単ではありません。
「せっかく送ってもなかなか読んでもらえない...」といった悩みをお持ちではありませんか?
実は、メルマガは作り方ひとつで開封率が劇的に変化します!
今回は、読まれるメルマガを作るための具体的なコツを、順を追って解説します。
効果的な配信のためにおすすめのツールもご紹介しますので、メールを使ったマーケティング活動に役立ててください。
目次
メルマガとは
メルマガは「メールマガジン」の略称で、企業や個人が、顧客や見込み客に向けて、定期的にメールで情報を配信するマーケティング手法です。
商品やサービスの魅力をアピールしたり、顧客との関係を深めたりといった、さまざまな目的で活用できます。
特に、自由なタイミングかつ低コストで、多くの相手に情報を届けられる点が魅力です。
メルマガを効果的に配信することで、顧客との長期的な関係構築や、見込み客の育成(ナーチャリング)が期待できます。
開封率UP!効果的なメルマガの作り方
せっかく時間をかけて作ったメルマガも、読んでもらえなくては意味がありません。
成功するメルマガを作るためには、ターゲットを明確にし、読者が本当に求めている情報を提供することが重要です。
ここでは、効果的なメルマガの作り方を詳しく解説します。
すぐできる!効果的なメルマガの作り方【事前準備】
訴求率の高いメルマガ、読む人にとって有益なメルマガの配信には、事前準備が欠かせません。
事前にしっかりと準備することで、より効果的なメルマガを作成できます。
「何を伝えたいのか?」を明確にする
メルマガ作成では、「何を伝えたいのか」その目的を明確にすることが最も重要といえます。
なぜなら目的によって、配信する内容やトーンが変わってくるからです。
目的の考え方として「伝達」「送客」「購買」の3つがあります。
- 伝達・・顧客や見込み客に対し、有益で必要な情報を届けること
例)自社商品の使い方やQ&A・自社ブランドへの想いや経営理念・休暇案内 - 送客・・メルマガを通じてWebサイトへ顧客や見込み客を誘導すること
例)セミナーやイベントのお知らせ・限定コンテンツ案内 - 購買・・顧客や見込み客の購買意欲を喚起し、商品を購入してもらうこと
例)新商品やサービスの紹介・セールのお知らせ・商品の入荷案内
ユーザーにとって不要な情報が多いメルマガは、開封率の悪化につながる可能性があります。
「配信を通じて何を達成したいのか」を明確にして、作成に取り組みましょう。
読者の属性を細かく設定する
次に「誰に」伝えたい情報なのか、ターゲット読者を細かく設定します。
誰に向けたものなのか明確でなければ、ユーザーに興味を持ってもらうことはできません。
例えば、20代の顧客が多いアパレルメーカーが、「40代女性必見!着やせ効果抜群の大人可愛いワンピース特集」といったメルマガを配信したとしても、開封率は上がらないでしょう。
できるだけ具体的に読者をイメージすると、よりパーソナライズされた内容のメルマガを作成できます。
具体的な読者をイメージするには、ペルソナの設定がおすすめです。
ペルソナとは、自社商品やサービスを利用する架空のユーザー像です。
ペルソナの設定には、年齢、性別、職業、趣味、悩み、など、できるだけ多くの情報を盛り込みましょう。
名前: 佐藤美咲
年齢: 25歳
職業: IT企業勤務のデザイナー
趣味: ファッション、ヨガ、旅行
悩み: 仕事で着る服がない、体型をカバーしたい
コンテンツのテーマを決める
目的とターゲットを明確にすると、配信内容が自然と決まってきます。
読者の年齢層、性別、興味関心など、読者の属性に合わせた、役に立つ情報やユニークなトピックを選びましょう。
しかし、読者の求めるものをただ配信するだけでは、メルマガの効果は十分に期待できません。
読者の悩みや課題を解決するために、自社の強みをどのように活かせるかを伝えることが重要です。
この点をハッキリさせると、書くべきテーマがより明確になり、今後のコンテンツ作成がスムーズに進みます。
メルマガの配信方法を決める
メルマガの配信には、大きく分けて2つの形式があります。
それぞれの特徴を比較し、最適な形式を選びましょう。
- テキスト形式
- HTML形式
①テキスト形式とは
文字や記号のみを使って作成する形式で、送信容量が軽く、専門知識が無くても手軽にメルマガが作れます。
画像などを挿入できないので、記号や飾り文字、段落を使って見た目を工夫することが重要です。
一方で、テキストメールはメールの開封率が計測できない点がデメリットといえます。
②HTML形式とは
ウェブページ作成のために開発された、専門言語(HTML)で作るメルマガです。
文字の色や大きさを変えたり、画像や動画を埋め込んだりすることができるので、ビジュアル的な訴求に適しています。
また、HTML形式であればメールの開封率も計測できるので、効果検証がしやすいのもメリットです。
一方で、作成に専門的な知識を要する点や、受信環境による表示崩れ、受け取れない可能性がある点には留意が必要です。
配信リストを作成する
事前準備の最後は、配信リストの作成です。
メルマガの内容によって、年齢や住まい、購入履歴など、さまざまな基準で読者を分類し、それぞれに最適な内容を配信したい場合があるでしょう。
データベースから、配信リストを取り出し、以下の点に注意して確認と整理を行います。
- 重複データの削除:同じメールアドレスが複数登録されていないか確認し、重複データを削除しましょう。
- 配信停止希望者の削除::配信停止を希望している読者の情報は削除しましょう。
- データの更新:登録情報に変更があった場合は、最新のデータに更新しましょう。
すぐできる!効果的なメルマガの作り方【本文作成】
事前準備が完了したら、メルマガ本文の作成に取り掛かります。
ここでは、本文を作成する上で意識したいポイントを解説します。
メルマガの基本構成
メルマガは基本的に、次の5つの構成から成り立っています。
- タイトル
- ヘッダー
- リード文
- 本文
- フッター
あらかじめテンプレートを準備しておくと、作成の度にレイアウトを考えなくて良いので、工数の削減になっておすすめです。
タイトル
タイトルはメルマガの顔であり、読者の興味を引きつけ、開封率を左右する重要な部分です。
メルマガが読まれるかどうかは、タイトルで決まるといっても過言ではありません。
具体的にどんなメリットがあるのか、どんな悩みを解決できるのかなど、読者の興味を引くキーワードを盛り込みましょう。
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ただし、誇張表現や煽り文句など強すぎる表現を多用すると、迷惑メールと判断される可能性があるので注意が必要です。
また、スマートフォンなどの小さな画面では、タイトルが途中で切れてしまうことがあります。
30字以内にまとめ、重要なキーワードを冒頭に配置するようにしましょう。
ヘッダー
ヘッダーとは、メルマガの冒頭に表示される部分です。
差出人名やメルマガのテーマなどを分かりやすく配置し、読者が一目で内容を把握できるようにしましょう。
HTML形式のメルマガであれば、企業ロゴやキャッチコピーを入れることで、ブランドイメージを強化できます。
ヘッダーのデザインは、メルマガ全体のトーンや雰囲気を決定づけるため、ターゲット層に合わせたデザイン選びが大切です。
リード文(導入文)
リード文は、読者を本文へと引き込むための「入り口」です。
タイトルで興味を持った読者が、本文を読みたくなる文章を意識しましょう。
例えば、季節の話題や、配信担当者の体験談など、読者の共感を得やすい内容を盛り込むと、より親近感を抱いてもらいやすくなります。
リード文を見て、本文を読むか判断する読者も少なくないため、本文の要点を簡潔にまとめることも大切です。
本文
メルマガの核となる本文では、読者に伝えたい情報をわかりやすくまとめることが大切です。
一方で宣伝が多すぎると、ユーザーは飽きてしまいメルマガを読まなくなってしまう恐れがあります。
ターゲット層に役立つ情報をメインに伝えながら、自然な流れの関連情報・関連商品への誘導を意識しましょう。
「ぜひお試しください」「詳しくはこちら」といった、具体的な行動を促すフレーズを取り入れるのも効果的です。
フッター
メルマガの最後に表示される部分がフッターです。
会社情報などの送信者に関する項目や、配信解除の方法は、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」で設置が義務付けられているため、必ず記載してください。
読者との円滑なコミュニケーションのため、SNSのリンクや、よくある質問(FAQ)ページへのリンクの設置もおすすめです。
これにより、読者は疑問点をすぐに解決でき、企業とのつながりを深めることができます。
すぐできる!効果的なメルマガの作り方【配信前確認】
作ったメルマガを、すぐに送信することは望ましくありません。
読者にスムーズに、そして確実に届けるために、配信前に必ず確認しておきたいポイントがいくつかあります。
配信解除の設定を確認する
前述の通り、配信解除の方法は「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」で、設置が義務付けられています。
シンプルでわかりやすい手順を記載し、読者が安心して購読を継続できる環境を整えることが大切です。
読者が求める情報にすぐにアクセスできないような配信は、信頼関係を損なう可能性があります。
ユーザー視点に立った配信を心がけましょう。
マルチパートの設定をチェックする
マルチパートとは、テキスト形式とHTML形式の両方を一つのメールに含める設定です。
マルチパートを設定することで、HTML形式でメールを表示できない環境でも、テキスト形式で内容を確認できます。
全てのメールクライアントに対応し、より多くの人に情報を届けられるように、マルチパートの設定を必ず確認しましょう。
テスト配信をする
万全を期すため、配信前に必ず自分宛てにテスト配信を行いましょう。
テストでは、本文の内容だけでなく、件名、ヘッダー、フッター、リンクの表示などが意図した通りになっているかを確認します。
また、PCだけでなくさまざまなデバイスで表示を確認することも重要です。
近ごろは、スマホでメールを読む方も増えているため、必ずレイアウトを確認しましょう。
読まれるメルマガを作る【効果測定】
メルマガの効果を最大限に引き出すためには、定期的に効果測定を行い、改善することが重要です。
どのような点に注目して計測すれば良いのか、5つの項目別に解説します。
チェックしたい計測項目①:開封率
開封率は、配信したメルマガがどれくらい読まれているかを示す指標です。
開封率に影響する要素には、次のようなものがあります。
- 差出人名
- 件名
- 配信時間や曜日
意外に思われるかもしれませんが、開封に最も大きな影響を与える要素は、「差出人名」といわれています。
みなさんも、全く面識のない企業や知らない人からのメールは、読まない、あるいはそのまま破棄するケースが多いのではないでしょうか。
警戒心を解き、安心感を与える差出人名の設定が大切です。
配信ごとに要素を最適化することで、より高い開封率が見込めます。
チェックしたい計測項目②:クリック率
クリック率は、メルマガ内のリンクが、どれくらいクリックされたかを数値化した指標です。
リンク先のコンテンツが、読者の興味を引いているかを計測することができます。
またクリック率は、リンクの置き方や見せ方によって変わってくる場合もあります。
さまざまなパターンを試して、最適なリンクの設定方法を見つけましょう。
チェックしたい計測項目③:コンバージョン率
メルマガの読者が、商品購入や資料請求といった具体的なアクションを起こした割合を示すのが、コンバージョン率です。
この数値は、メルマガが読者にどれだけ響き、行動を促せたかを示す重要な指標となります。
コンバージョン率を高めるには、配信の内容で読者の興味をひきつけ、購買意欲を刺激するものに改善していく必要があります。
チェックしたい計測項目④:エラーメール率
配信したメルマガが、正常に届かなかった割合を測定するのがエラーメール率です。
一般的に、エラーメール率は10%以下に抑えることが目標とされており、超えている場合は早急に改善する必要があります。
エラーが発生する主な原因は次の通りです。
- メールアドレスが間違っている
- アドレスが変更・停止されている
- メールのデータサイズが大きすぎる
- 受信側の容量が不足している
- 迷惑メールフィルターによる誤判定
エラー率が高いメールは、受信側で迷惑メールと判定される可能性が高まり、意図した相手に届かないというリスクがあります。
古くなったアドレスや、配信停止を希望する受信者はリストから削除し、配信リストを常に整理しましょう。
チェックしたい計測項目⑤:解除率
解除率は、メルマガ配信の登録解除率を測る指標です。
登録解除の主な原因としては、内容が読者の興味関心に合っていない、配信頻度が多すぎるなどが考えられます。
より詳細な原因を把握するためには、登録解除の申し込み画面にアンケートを設置し、読者の声を集めることが効果的です。
もし、解除率が急激に上がった場合は、最新のメルマガに問題があるケースが高いです。内容の見直しや、改善策の実施が求められます。
すぐできる!効果的なメルマガの作り方【ネタ探しのコツ】
メルマガのネタ探しに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
読者に興味を持ってもらえるようなネタは、実は身近なところにたくさんあります。以下に使いやすい5つをご紹介します。
- 自社商品・サービスのアップデートやお役立ち情報
- ユーザーからの質問に回答する
- イベント・セミナーのお知らせ
- 自社製品・サービス導入事例の紹介
- 業界トレンドや最新情報
これらのネタ探しには、X(旧Twitter)が役立ちます。
タイムラインやトレンドから、読者の関心の高い情報や最新のトレンドをキャッチし、自社サービスと関連付けてメルマガの内容を考えましょう。
Xに加えて、Googleトレンドを活用して、世の中の関心の高いキーワードを調べることもおすすめです。
知っておきたいメルマガ配信の強みと弱み
メルマガを使ったメールマーケティングを成功させるためには、その強みと弱みを正しく理解することが大切です。
強み | 弱み |
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メルマガ配信にはツールが最適
メルマガ配信の弱みをカバーしながら効果を最大化したい場合には、「配信ツール」の利用がおすすめです。
ツールを使うメリット
ここでは、配信ツールを活用するメリットをご紹介します。
膨大な量のメールを効率的に配信できる
多くの配信ツールは、大規模なメール送信に特化したサーバーを使用しています。
効率的にメルマガが配信できるので、膨大な量の顧客リストへのメールマーケティングを短時間で実施できます。
さらに、セグメント機能を活用することで、顧客一人ひとりの属性や行動履歴に合わせて、パーソナライズされたメルマガの送信が可能です。
これにより、開封率や、コンバージョン率アップにつながり、より効果的なマーケティング活動を展開できます。
配信の効果測定ができる
マーケティング活動には、施策の効果測定が欠かせません。
ツールを使うと、メール開封率、クリック率、配信エラー率など、さまざまなデータを詳細に分析できます。
分析データに基づいて、より効果的なメルマガを作成し、顧客とのエンゲージメントを高めることができます。
A/Bテストも容易に行えるため、自社に最適なメルマガのコンテンツや配信のタイミングを特定し、改善に役立てられます。
安全にメールを送信できる
配信ツールには、スパムフィルターに引っかかりにくい機能が備わっています。
SSL暗号化など、最新のセキュリティ対策が施されているため、リスクを最小限に抑えて安全にメール配信を行えます。
また、ツールを使うことで、誤送信やCC/BCC間違いといった、人的エラーのリスクも軽減できるでしょう。
セキュリティ強化と情報漏えい対策をお考えの場合は、積極的に配信ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
【目的別】最適な配信ツールの選び方
ひとえに配信ツールといっても、その機能や特徴はさまざまです。
メルマガ配信の目的によって、選ぶべきサービスが異なります。
ここでは、目的別に最適な配信ツールの選び方を解説します。
配信規模で選ぶ
多くの配信ツールは、プランによって配信できるメール数や、配信リストの規模が異なります。
少量のメール配信であれば無料プランで十分ですが、大量のアドレスに対して一斉送信したい場合や、頻繁に配信を行う場合は、大規模配信に特化したプランを選ぶことをおすすめします。
大規模配信プランでは、大量の配信リストに対応できるストレージ容量と、安定した配信速度を備えています。
自社の配信規模や送信頻度にあわせて、最適なツールを選びましょう。
予算で選ぶ
配信ツールを予算で選ぶ際、無料プランは魅力的ですが、使える機能が制限されていたり、送信できるメール数やリスト数に上限がある場合が多いです。
初期費用などをかけずに低コストを重視するのか、やりたいことを実現するために必要な機能を重視するのかによって、最適なプランは異なります。
まずは、無料プランを試用して、自社のニーズに合っているか確認することをおすすめします。
メールの到達率で選ぶ
メールを確実に受信者へ届けたい場合は、スパムフィルター対策など、メールがブロックされるリスクを抑える機能が充実しているツールを選びましょう。
特にGmailは、ガイドラインが頻繁にアップデートされるため、対策がしっかりと行われているかも、システムを選ぶ際の重要なポイントとなります。
特に大規模なメール配信を予定している場合は、安定した配信実績が確認できるツールをおすすめします。
分析機能で選ぶ
分析機能を重視する場合は、ダッシュボード機能やレポートが充実しているツールがおすすめです。
開封率、クリック率などの基本的な指標に加え、顧客の行動履歴や属性と連動した分析ができるものを選びましょう。
また、A/Bテスト機能を活用すれば、異なるバージョンのメールを配信し、その効果を比較検討することも可能です。
これにより、顧客一人ひとりの興味関心に合わせたメルマガ配信を実現できます。
既存システムとの連携で選ぶ
既存の顧客情報管理システムや、ECサイトなどと連携したい場合は、接続が可能なサービスを選びましょう。
購買履歴や興味関心といったデータを、配信ツールに取り込むことで、一人ひとりの顧客に最適なメルマガを配信できます。
また、リアルタイムでデータが更新されるものであれば、最新の情報を基に、より効果的なマーケティング施策を展開できます。
自社のシステムに合わせて設定をカスタマイズできる柔軟性も、ツールの選び方の重要なポイントです。
LINEと組み合わせたメルマガマーケティングには、Lメールがおすすめ!
Lメール(エルメール)は、LINEとメールを組み合わせ、シームレスな情報連携を可能にするCRMツールです。
CRMツールとは、顧客関係管理を支援するツールです。
Salesforceやkintoneといったシステムを、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
Lメールは、特にLINEとメールの連携に特化している点が特徴です。
※Lメールのご利用には、事前にLステップの契約が必要です。
なぜLINEとメールを組み合わせるのか?
LINEは、高い開封率とクリック率、そして短い開封時間という特徴から、タイムリーな情報配信に優れています。
しかし、長文のメッセージや複雑な訴求には不向きな側面もあります。
メールは長文での訴求やナーチャリング(顧客育成)に適していて、配信コストも安価です。
一方で、開封率やクリック率が低い、開封までの時間が長いといったデメリットがあります。
Lメールは、LINEとメールの強みをそれぞれ活かすことで、より効果的なマーケティングを実現します。
Lメールでできること
LINEと組み合わせたメルマガの効果的な配信方法には、次のようなものがあります。
- Lステップとの連携
- LINEと組み合わせたシナリオ配信
- LINEのアクションをトリガーにメール送信
①Lステップとの連携
Lステップとは、LINE公式アカウントの運用を効率化・自動化できるマーケティングツールです。
Lメールでは、Lステップに蓄積された顧客情報や行動履歴を、メール配信に流用できます。
メールの文章にユーザーの名前や、アンケートで回答した情報の引用が可能です。
顧客一人ひとりの行動履歴や興味関心に基づいた、パーソナライズされたメールが配信できます。
②LINEと組み合わせたシナリオ配信
Lメールでは、1通目はLINE、2通目はメールといった、LINEとメールを組み合わせたシナリオ配信が行えます。
また、1通目にメールを送り、反応がない場合にLINEを送るという配信もできます。
これにより、配信コストを削減しつつ、確実に情報を届けたい顧客へのアプローチが可能です。
顧客一人ひとりの特性や、行動履歴に合わせた最適なコミュニケーションにより、コンバージョン率の向上も期待できるでしょう。
③LINEのアクションをトリガーにメール送信
LINE上でのユーザーアクションをトリガーに、自動的にメールを送信できるのもLメールの特徴です。
例えば、LINEでアンケートを実施し、回答してくれた方へPDF資料をプレゼントする場合を考えてみましょう。
Lメールを使えば、アンケートの案内と回答はLINE上で完結させつつ、特典のPDF資料は、閲覧しやすいメールで送付できます。
さらに、メールの開封といったユーザーの反応をLステップに連携させ、再度LINEでメッセージを送るなど、きめ細やかなコミュニケーションも可能です。
まとめ
メルマガは、顧客との長期的な関係構築や、ビジネスの成長に不可欠なマーケティングツールです。
本記事では、読まれるメルマガの作り方と、効果を最大化する配信ツールについて解説しました。
ぜひ参考に、自社のメールマーケティング戦略を立ててください。