

- 会員情報の管理に手間がかかる…
- エクセルでは限界を感じている…
そんな悩みを抱える団体やスクール、店舗の担当者に役立つのが会員管理システムです。
近年は無料プランから利用できるサービスも増え、初期費用や月額料金の負担を抑えて始められるようになりました。またクラウド型やアプリ型など、専門知識がなくても導入しやすいものが多く登場しています。
ただし、システムによってプラン内容や使える機能は異なるため、比較しながら選ぶことが重要です。
そこで本記事では、代表的な会員管理システムを5つ厳選してご紹介します。なかでも注目したいのが、無料プランから手軽に試せるLINE公式アカウントの拡張ツール『Lステップ』です。
会員管理からイベント予約・会員限定コンテンツの配信まで、LINE上で自動化できるのが強みです。さっそくLINEで完結できる「会員管理システム」について詳しく知りたい方は、以下よりサービス資料をご覧ください。
目次
会員管理システムとは?
会員管理システムとは、会員情報を一元的に整理し、入会手続きや会費の決済、イベント予約などを効率化する仕組みです。従来はエクセルや紙での管理が中心でしたが、会員数が増えるほど作業が煩雑になり、データ更新の遅れや入力ミスが発生しやすくなります。
そこで役立つのが、クラウド型やアプリ型の管理システムです。会員情報や利用状況を自動で反映でき、担当者の負担を大きく減らせます。
さらに近年は、LINE公式アカウントと連携した会員管理システムを導入する企業や店舗が増えています。日常的に使われるLINE上で会員登録やメッセージ配信が完結するため、利便性と開封率の高さを両立できる点が大きな強みです。
LINEを活用した会員管理システムについて詳しく知りたい方は、以下のサービス資料をご確認ください。
会員管理システムの種類【クラウド・アプリ・自作】
会員管理システムにはいくつかのタイプがあり、それぞれ特徴や強みが異なります。目的や規模に合った種類を理解して選ぶことが大切です。ここでは無料、またはコストを抑えて使える3つのシステムの特徴を解説します。
- クラウド型
- アプリ型
- 自作型
用途や予算に応じて、自社に最適な方法を検討しましょう。
クラウド型
クラウド型は、ソフトを自分のパソコンにインストールせず、インターネット経由で利用するタイプのサービスです。その強みは、情報をリアルタイムに共有できる点にあります。担当者が複数いても同じデータを閲覧・編集することが可能で、予約や入金状況などの確認もスムーズです。
たとえば、
- イベント予約を自動で会員データベースに反映する
- 会費の入金をリアルタイムで共有する
- 支店や別拠点のスタッフが同じ画面にアクセスする
といった使い方ができ、担当者の作業負担を大幅に減らせます。多くのシステムで無料プランやトライアルが用意されており、初期費用なしで導入を試せる点が魅力。
クラウド型は、企業やスクールなど幅広い規模の団体に適したスタンダードなタイプの会員管理システムです。
アプリ型
アプリ型は、スマホやタブレットに専用アプリをインストールして使うタイプのサービスです。予約や会員情報の登録が数クリックで完結するなど、現場スタッフも迷わず直感的に操作しやすい設計です。
たとえば、次のような使い方があります。
- 予約状況や履歴をすぐに確認する
- 来店時にその場で会員登録を行う
- LINEやメールと連携し、自動で通知やメッセージを送信する
アプリ型は専門的な知識がなくても運用できるので、スタッフ教育の手間も少なく済みます。クラウド型と比べて機能はシンプルですが、学習塾やジムなど小規模の会員制サービスには使いやすいサービスです。
自作型
自作型は、エクセルやプログラミングを使って、自分で管理システムを構築する方法です。エクセルのテンプレートを使えば、会員名簿や会費の徴収状況をすぐに整理できます。さらに、関数やマクロを設定することで、ある程度の自動化も可能です。
また、プログラミング知識があれば、自社専用の会員管理ツールの開発も行えます。必要な項目や画面を自由に設計でき、既存システムとの連携やカスタマイズも自在です。
ただし、自作型の運用にはリスクも伴います。会員数が増えるとエクセルでは更新の手間が膨らみ、情報の一元管理が困難になりやすいです。また、システム開発には初期コストやメンテナンス・セキュリティ対策など、自社の負担が大きくなる点も課題です。
そのため、自作型の会員管理システムは、人材や技術など十分なリソースを持つ企業向けといえるでしょう。
会員管理システムの主な機能一覧
会員管理システムには、業務を効率化し、会員との関係性を深めるための機能が多く搭載されています。とくに活用度の高い基本機能は、以下の5つです。
- 会員データベース管理(顧客管理)
- イベント・予約管理
- 入金・会費管理
- 分析・レポート機能
- メール・LINE配信
ここでは、それぞれの特徴をくわしく解説します。
会員データベース管理(顧客管理)
会員管理システムの中心となるのが、会員情報を一カ所に集約したデータベースの管理機能です。データを一元管理することで、紙やエクセルで起こりやすい入力ミスや更新漏れを防げます。
会員データベースで管理できる主な情報は、次のとおりです。
- 基本情報(氏名・住所・連絡先)
- 入退会履歴
- 来店・出席状況
- 会費や支払い履歴
たとえばジムの場合、これらのデータをもとに来店履歴を確認し、休眠会員へ案内を送れます。このように顧客情報を正しく整理すれば、運営の効率化と会員満足度の向上を実現できます。
イベント・予約管理
会員管理システムを導入すると、イベントやレッスンの予約を効率よく管理できます。予約状況がリアルタイムで反映されるため、重複やダブルブッキングのリスクを防ぎやすいです。
たとえば、以下のような機能が活用できます。
- 予約を受け付けて確認メッセージを送る
- 予約の変更やキャンセルに対応する
- リマインドメッセージを送る
これらの管理を自動化することにより、担当者の手作業を減らしつつ、利用者にとっても便利な予約体験が実現します。さらに、会員の予約履歴を分析すれば、今後のイベント企画やマーケティング施策の精度を高められます。
入金・会費管理
会員管理システムでは、入会金や月会費の管理が欠かせません。「誰が支払ったか、どこまで確認したか」を把握できるかどうかで、経理の手間は大きく変わります。
システムを導入すると、次のような管理が可能です。
- 月謝や年会費の入金状況をリアルタイムで反映する
- クレジットカード決済を自動で処理する
- 未入金者だけに自動でリマインドを送る
入金状況の確認からリマインドまでを一元化すれば、処理の効率が大きく向上します。入金データを可視化することで滞納を防ぎやすくなり、安定した運営につながります。
分析・レポート機能
「どの施策が効果的なのか?」を見極めるには、会員データの分析が大切です。レポート機能を使えば、入退会数や売上推移などをグラフで表示でき、次のアクションが判断しやすくなります。
たとえば、以下のような分析が可能です。
- 流入経路分析:新規会員がどの経路から入会しているかを把握する
- ファネル分析:登録から継続利用までの過程で、離脱が多いポイントを特定する
- 売上分析 :会費や売上の推移を確認し、予算やキャンペーンに反映する
感覚ではなくデータに基づいて判断することで、効率的な運営と長期的な会員維持につながります。
メール・LINE配信
メールやLINEを使った配信機能は、会員へのスムーズな情報発信に欠かせません。イベント案内やキャンペーン情報などを一斉に送信でき、手間をかけずに会員との接点を作り出せます。
たとえば、次のような配信が可能です。
- 休眠会員に特別クーポンを送る
- 新規会員に入会特典を案内する
- 学習塾で保護者向けに進捗レポートを配信する
このように配信機能を活用すれば、会員とのコミュニケーションや売上につながる訴求が継続的に行えます。とくに近年は、メールに代わってLINEでのやりとりがビジネスの主流になりつつあります。
弊社の調査でも「よく使うメッセージツールはLINE」という回答が最も多く、メールの2倍以上利用されている実態が明らかになりました。
日常的に利用されるLINEは会員管理システムとの相性が良く、効果的な情報発信を実現できる強力な発信手段といえます。
会員管理システム|無料と有料の違い
会員管理システムには、無料版と有料版があります。無料版は導入しやすい一方で、機能やサポートが限定的です。有料版は月額費用がかかりますが、機能面やサポート体制が充実しています。
無料版と有料版の主な違いは以下のとおりです。
項目 | 無料版 | 有料版 |
月額料金 | 0円 | 3,000~50,000円程度 ※初期費用が発生する場合あり |
利用できる機能 | 基本的な機能に限定 (顧客管理・予約管理・配信機能など) |
プランに応じて機能が増える (分析機能・決済機能・スタッフ管理など) |
サポート体制 | 基本サポート (チャット・メールサポートなど) |
基本サポート+導入支援や電話・オンラインサポートなど |
データ容量 | 制限があるケースが多い | プランに応じて大容量データにも対応 |
無料版は小規模でシンプルに始めたい場合に向いており、有料版は機能を幅広く活用して本格的に運用したい場合に最適です。
【無料あり】会員管理システム5選|クラウド・アプリ
会員管理システムは種類が多く、どれを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。ここでは無料プランから始められる、クラウド型やアプリ型の代表的なシステムを紹介します。
ご紹介するのは以下の5つです。
- Lステップ
- MOSH(モッシュ)
- SELECTTYPE(セレクトタイプ)
- STORES(ストアーズ)予約
- ぜぶらる
自社の目的や業種に合ったシステムを選び、効率的な運営と会員満足度の向上につなげましょう。
1. Lステップ
『Lステップ』は、LINE公式アカウントの機能を拡張できるMA(マーケティング・オートメーション)ツールです。LINE上で会員管理やイベント予約・マーケティングまで一貫して運用することが可能です。無料プランから始められるため、気軽に導入しやすいのも魅力といえます。
- LINE上で会員登録や予約受付・配信などが完結する
- アンケートを作成して会員情報を自動で取得できる
- セグメント配信(条件を絞った配信)で興味に合わせたメッセージを届けられる
Lステップを使えば、名前や連絡先だけでなく「どのサービスに興味があるか」といったデータも自動で取得できます。さらに蓄積した情報を活かせば、入会後に関連情報やおすすめ商品の案内を送るなど、効果的なフォローアップにもつながるのが強み。
LINEを活用して、費用を抑えながら配信を強化したい店舗やスクールに最適な会員管理システムです。
月額費用 |
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無料で使える主な機能 |
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URL | https://linestep.jp/lp/01 |
2. MOSH(モッシュ)
『MOSH』は、オンラインレッスンやコンテンツなどの販売に特化したアプリ型会員管理システムです。月額料金は無料で、決済手数料3.5%とサービス手数料3%のみで利用できるため、固定費を気にせずに柔軟に活用しやすい点が魅力です。
- クレジットカード決済や分割払いで事前集金を行える
- スマホひとつで予約受付やキャンセル対応まで完結する
- サービス販売ページを手軽に作成できる
スマホひとつで予約から決済、顧客管理までワンストップで行えるので、集金や管理作業の負担を大きく減らせます。利用頻度が低いフリーランスや小規模ビジネスでも、コストを抑えて活用できる会員管理システムです。
月額費用 |
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無料で使える主な機能 |
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URL | https://mosh.jp/ |
3. SELECTTYPE(セレクトタイプ)
『SELECTTYPE』は、会員管理をはじめ、予約やサブスクもまとめて管理できる多機能型のサービスです。クラウド型とアプリ型の両方に対応し、オフィスではクラウド、移動中はアプリといったように状況に応じて使い分けられます。
- 無料プランで会員へのお知らせを3件まで配信できる
- クラウド型とアプリ型を使い分けられる
- サブスク機能により決済から入金管理までを楽に行える
無料プランでは、「会員向けのお知らせを3件まで配信可能」「メンバープランを1種類まで登録可能」といった基本機能に対応しています。テスト運用としても、十分に活用できる内容です。
運用イメージをつかんだうえで有料プランを検討したい人に向いており、クリエイターやフリーランスに適した会員管理システムです。
月額費用 |
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無料で使える主な機能 |
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URL | https://select-type.com/ |
4. STORES(ストアーズ)予約
『STORES予約』は、無料で使える会員アプリを搭載したクラウド型の会員管理システムです。スクールやセミナー運営に特化した機能が豊富で、日々の予約や会員対応をスムーズに進められます。
なかでも「月額課金機能」は会費を自動回収できるため、管理の手間を大幅に減らせるのがメリットです。
- 月額課金機能により自動的に会費を回収できる
- QRコードの読み込みでショップ登録を行える
- レッスンレビューを記載できる
さらに、「レッスンレビュー」機能を使えば、受講者がレッスンの感想をアプリ上に投稿できます。レビューはそのまま他の利用者にも表示されるため、自然な口コミとして広がり、集客効果につながります。
会費回収の自動化と口コミ効果で、スクールやセミナーを低コストで効率的に運営できる会員管理システムです。
月額費用 |
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無料で使える主な機能 |
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URL | https://stores.fun/reserve/functions |
5.ぜぶらる
『ぜぶらる』は、無料から始められる次世代のクラウド型会員管理サービスです。業界や種別を問わずに利用可能で、顧客管理・決済・メッセージ配信をまとめて自動化できます。さらに、会員登録と同時に専用マイページが作成される仕組みにより、利用者は情報や支払い履歴を確認しやすいのもポイントです。
- マイページで情報管理がワンストップで行える
- Web会員証を種別ごとにカスタマイズできる
- 会員向けアンケートを自由に作れる
Web会員証は、オリジナルデザインの作成も可能で、会員に特別感を与えられるのが魅力。無料ながら機能が充実しているため、低予算で会員管理を始めたい小規模コミュニティやスクール運営者に最適な会員管理システムです。
月額費用 |
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無料で使える主な機能 |
※システム手数料が8,000円以下:400円(税別) 8,001円以上:決済の5%(税別) |
URL | https://zebral.jp/ |
会員管理システムの選び方・比較ポイント
会員管理システムは種類が多く、どれを導入すべきか迷う方も少なくありません。失敗を避けるためには、自社やサービスの状況に合わせた基準で比較検討するのが大切です。ここでは、会員管理システムの選び方を以下の5つにわけて解説します。
- 目的に合ったツールか
- 必要な機能が揃っているか
- サポート体制は充実しているか
- 無料プランやトライアルはあるか
- 外部サービス・アプリと連携できるか
これらの比較ポイントを意識すれば、自社に最適な会員管理システムを選べます。
1. 目的に合ったツールか
会員管理システムを選ぶ際は、まず「導入の目的」を明確にすることが重要です。目的が曖昧なまま導入すると、機能が使いこなせずコストだけがかかるリスクがあります。
たとえば、次のような目的に合わせた選び方がおすすめです。
- 教室やスクール運営 → 予約・出欠管理が充実しているシステム
- サブスク型サービス → 決済・月額課金機能が搭載されたシステム
- コミュニティ運営 → 会員専用ページやWeb会員証に強いシステム
このように目的から逆算して選べば、ムダのない投資が実現できます。自社の運営スタイルと照らし合わせて、必要な機能や仕組みを見極めましょう。
2. 必要な機能はあるか
会員管理システムを選ぶときに確認すべきは、「自社の運営に欠かせない機能が備わっているか」です。知名度が高いシステムでも、実用的でない機能ばかりであれば十分に活用できません。
そこで、次のようなポイントをチェックしてみましょう。
- 会員情報の登録・検索・更新が簡単に行えるか
- 予約やイベント管理機能が搭載されているか
- 月額課金機能に対応しているか
- 会員限定のメール配信や通知が可能か
必要な機能をリスト化して比較すれば、導入後に「使えない」と後悔するリスクを減らせます。あわせて、LINEのような外部サービスとの連携や、サブスク機能などの拡張性があるかどうかも確認しておくと安心です。
3. サポート体制は充実しているか
システム導入後に起こりがちなのが「使い方がわからない」「トラブルが解決できない」といった課題です。そのため、サポート体制の有無や質は比較時に必ず確認しましょう。
たとえば、以下のようなサポートがあると、もしものときにも対応しやすくなります。
- チャットや電話で迅速に問い合わせができる
- 導入時の初期設定サポートがある
- マニュアルや動画解説が用意されている
- オンライン活用セミナーが開催されている
特にITに不慣れなスタッフがいる場合は、対応が丁寧な運営会社を選ぶと安心です。充実したサポート体制が整っていれば、システムを日常業務に定着させやすいでしょう。
4. 無料プランやトライアルはあるか
会員管理システムは、最初から有料契約するのではなく、まずは無料プランやトライアルで試すのがおすすめです。実際に使ってみて、操作感や画面の見やすさを事前に確認しましょう。
無料でシステムを試す方法は、以下のとおりです。
- フリープランで会員登録や予約受付を試す
- トライアル期間中に有料機能を一部体験する
- デモサイトで実際に使用感を試す
こうしたステップを踏めば、コストの心配をせずに自社のニーズに合うかどうかを見極められ、導入後のミスマッチを未然に防げます。
5. 外部サービス・アプリと連携できるか
会員管理システムは単体で使うのではなく、LINEやGoogleといった他のサービスと組み合わせて活用することで真価を発揮します。
たとえば、以下のような連携が可能かを確認しましょう。
- LINE公式アカウントやメール配信ツールと連携して通知を自動化
- ZoomやGoogleカレンダーと連携して予約を同期
- 会計ソフトや決済システムと接続して請求処理を効率化
LINE公式アカウントと連携する場合、会員へのお知らせを自動配信すれば、スタッフの入力作業の負担を減らせます。こうした連携によって業務が効率化され、空いた時間を顧客対応やサービス改善に回せるのも大きな魅力です。
会員管理システムを導入するメリット・目的
会員管理システムを導入するメリットを、以下の3つにわけて解説します。
- 会員情報を一元管理できる
- 業務の効率化につながる
- 集客力を強化できる
これらを理解すれば、導入効果を最大限に引き出せます。
会員情報を一元管理できる
会員管理システムを使えば、会員の基本情報や利用履歴をまとめて保存できるので、必要なときに検索や更新が可能です。
たとえば、イベントや誕生日に合わせてメッセージを送るなど、データを活用したきめ細かな対応もしやすくなります。さらに、蓄積した情報を分析すれば、人気サービスの傾向や会員ごとの利用頻度がわかり、戦略的な運営にもつなげられます。
このように情報を一元化することで、スタッフの負担を軽減しつつ、会員との関係づくりをよりスムーズに進められるのがメリットです。
業務の効率化につながる
「予約管理や出欠確認に時間を取られている…」そんな現場でも、会員管理システムを導入すれば作業効率が上がります。
たとえば、予約やキャンセルの自動反映や入金状況の確認をまとめて管理できます。これにより作業工程が減り、業務のスピードアップが実現して時間にも余裕が生まれるでしょう。
その分、スタッフは授業やフォローアップといった本来の業務に集中でき、組織全体の効率化にもつながるのが大きな利点です。
集客力を強化できる
新規会員やリピーターの獲得など、集客力の強化を考えるなら、会員管理システムは効果的な手段です。
たとえば、友達紹介キャンペーンの自動化やクーポンの配布によって、新規顧客を呼び込むことが可能です。さらに、来店が減っている会員にはリマインド通知を送れば、再来店を後押しできます。
このように、集客の入口から継続利用まで一貫して支援を行えるのが、会員管理システムならではの魅力です。
会員管理システム導入のデメリット・注意点
会員管理システムは便利な一方で、次のようなデメリットもあります。
- 操作に慣れるのに時間がかかる
- 無料プランは機能に制限がある
- カスタマイズが難しい
それぞれの課題を理解し、自社に合ったシステムを見極めることが重要です。
操作に慣れるのに時間がかかる
会員管理システムは多機能である反面、使い始めは操作に戸惑うケースが少なくありません。とくにITに不慣れなスタッフがいると、入力や設定に時間を取られてしまい、本来の業務が滞るリスクもあります。
たとえば「予約管理はできるけれど、検索や更新の操作に迷ってしまう」といった声もよく聞かれます。そのため、システム導入時にはマニュアルや動画解説の有無、サポート体制を確認し、慣れるまでの負担を軽減しましょう。
無料プランは機能に制限がある
会員管理システムの無料プランは、手軽に試せて便利ですが、使える機能が限られているのが一般的です。会員数の上限や予約枠数に制限がある場合、すぐに使い勝手が悪くなる可能性があります。
たとえば、「外部ツールとの連携ができない」「データ分析機能が使えない」といった制約が代表例です。無料プランで十分か、有料版が必要かをあらかじめ見極め、状況に応じてアップグレードも検討するとよいでしょう。
カスタマイズが難しい
会員管理システムの中には、柔軟な設定変更が難しいものもあります。自社の業務フローに合わせたいと思っても、標準機能では対応しきれず「もっと細かくカスタマイズできたら…」と感じる場面も少なくありません。
とくに、個々のニーズに合わせて細かな条件分岐をさせる「セグメント配信」を行いたい場合は、システムの柔軟性が必要です。
たとえば、LINE公式アカウントの機能を拡張できるLステップなら、タグ(友だちを分類する機能)を使って詳細な条件の設定が可能です。「セミナーに参加した人にだけクーポンを配信」といった個々の行動や興味に合わせて、より効果的な配信が行えます。
このようなカスタマイズ性のあるシステムを選べば、自社に合った運用スタイルを実現しやすくなり、集客力の向上にもつながります。
会員管理システム導入事例【Lステップ】
最後にLステップを活用して、会員管理システムを導入した事例をご紹介します。
フリーランスや副業向けのサービスを運営する「オンラインコミュニティ」では、応募から入会までのフローに課題がありました。応募者は順調に集まっていたものの、合格通知後に不安を感じる人が多く、離脱率の改善が大きなテーマでした。
課題の解決に向けて、実施した施策は以下のとおりです。
- 応募者アンケートと返信対応の自動化
- 合格者へのタグ付けと専用案内による個別対応の強化
- サービス内容を見える化するシナリオ配信(指定したタイミングで自動配信)
- 個別メッセージ風の寄り添った内容のリマインドを配信
工夫したポイントは、ミーティングやチャットツールでのやり取りをスクリーンショットで公開し、コミュニティの中身をイメージしやすいようにしたことです。
これらの施策により、リマインドの返信率が20%まで向上し、決済前の離脱率を半減させることに成功しました。Lステップを導入したことで、安心して参加を後押しする仕組みが整った事例です。
まとめ
会員管理システムは、会員情報の一元化や業務効率化、さらには集客力の強化にも役立ちます。ただし、導入時には操作やカスタマイズの難しさなど、注意点を把握しておくことが大切です。自社の課題に合ったシステムを選び、会員の満足度の向上と事業の成長につなげていきましょう。