
店舗ごとに複数のLINE公式アカウントを作り運用している場合、Lステップを導入する際はどのような契約になるのだろう?
このような疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、LINE公式アカウントが複数ある場合のLステップの運用方法と、Lステップで一元管理するメリットを解説します。
目次
結論:1アカウントごとにLステップの契約が必要
まず結論ですが、1つのLステップアカウントに、複数のLINE公式アカウントを紐付けることはできません。
例えばLINE公式アカウントを10個運用していて、すべてのアカウントでLステップを利用したい場合、Lステップも10アカウント分ご契約いただく必要があります。
LINE公式アカウントが複数ある場合のLステップの運用方法
LINE公式アカウントが複数ある場合のLステップの運用方法は、次の2つです。
Lステップを複数契約して運用する
1つ目は、LINE公式アカウントの数だけLステップを契約し、それぞれ連携して運用する方法です。
例えば、本部の直営店とフランチャイズ店がある場合、店舗ごとにアカウントを運用した方がよいケースもあるでしょう。
また、地域性や客層が異なる店舗では、それぞれの特性を理解した担当者が運用する方が成果が出やすい場合もあります。
上記のようなケースでは、複数アカウントでの運用がおすすめです。
アカウントをひとつに集約して運用する
2つ目は、アカウントをひとつに集約して一元管理する方法です。
Lステップには複数店舗の一元管理に適した機能が備わっているので、Lステップがあればひとつのアカウントでの運用は難しくありません。
例えば、流入経路分析という機能を使えば、各店舗の友だち追加リンク/QRコードを発行できるため、誰がどの店舗で友だち追加をしたかがわかります。
また、友だち追加した店舗、最終来店日などの情報は、顧客情報として自動的にLステップ内に保存されるよう設定も可能です。
保存された顧客情報は自由に活用できるので、
- 店舗ごとに配信メッセージを変える
- 店舗ごとにリッチメニューを変える
- 最終来店日から1ヶ月経過したらメッセージを送る
など、店舗や顧客に合わせた運用ができます。
あえてアカウントを分ける必要がない場合は、Lステップでの一元管理がおすすめです。
Lステップでアカウントを一元管理するメリット
Lステップでアカウントを一元管理するメリットを解説します。
ツールにかかるコストを削減できる
LINE公式アカウントもLステップも月額無料のプランがあるので、ツール代をかけない運用も可能です。
しかし、月額無料のプランは月間配信数の上限が200通しかないため、友だち数が多くなってくると月に1回の一斉配信もできません。
定期的に配信しながら運用していくには、有料プランの契約が必須です。
アカウント数が増えるとそれだけツール代もかさみますが、ひとつに集約すれば最小限のコストで運用ができます。
スタッフの負担を減らせる
各店舗のスタッフが設定や運用を行うのと、本部が一括で対応するのでは、当然後者の方がLINE運用全体にかかる工数は少なく済みます。
また、一元管理にするとスタッフの業務負担が減るだけでなく、操作ができるスタッフが抜ける時に後任を育てる手間もありません。
人的コストの観点からみても、アカウント集約のメリットは大きいと言えます。
データの集計・分析が容易になる
アカウントが複数ある場合、各アカウントのデータを手作業で集めてまとめる必要がありますが、一元管理されていればそのような手間はありません。
データの集計や分析は多くの場合、月に1回は行われる定期的な作業のため、手間がかかると負担になります。
しかし、Lステップで複数店舗のデータを一元管理していれば、作業時間を大幅に削減できます。施策の改善や意思決定もスピーディーになるでしょう。
Lステップで複数店舗を一元管理している事例
Lステップで複数店舗を一元管理している事例を3つご紹介します。
飲食店
「やっぱりステーキ」は、国内で80店舗以上を展開する、沖縄発のステーキハウスです。
85店舗それぞれで運用していたLINE公式アカウントをひとつに集約すべく、Lステップを導入しました。
リッチメニューにスタンプラリーを作るなど、全国展開する店舗ならではの構築が特長です。
各エリア一定数の店舗に行くと、特典がもらえる仕組みです。
アカウントをひとつに集約できたことにより、運用コストの大幅に削減に成功。以前は各店舗の運用者が配信などされていましたが、今は本部で一括管理できるようになりました。
本部主催のイベントを各店舗を通さずに案内できるようになり、スタッフの工数削減、業務効率化につながっています。
パーソナルジム
「ELEMENT」は、都内を中心に40店舗以上展開する、通い放題のパーソナルジムです。
ジムへの体験来店の申し込みや、体験に来ただけで終わってしまった人への後追いをLINEで行っています。
友だち追加直後にアンケートを送って検討しているエリアを伺い、例えば横浜近辺に住んでいる人には、横浜近辺の店舗やキャンペーン情報が表示されるようにしています。
リッチメニューには、最寄りのジムを検索しやすいように見た目を地図にしています。
例えば東京をタップしたらエリア別に表示されて、エリアを選択すると店舗やキャンペーン情報が表示されます。
月に70件の体験申し込みに加え、追客メッセージの自動化による業務効率化にもつながっています。
コールセンター
「Tアシスト株式会社」は、通信関連のアウトバウンド業務を中心に、コールセンター事業を展開する企業です。
Tアシスト傘下の代理店をタグで分け、オペレーター機能を使い各社、自社のお客様だけを管理できる仕組みを整えました。
各社の顧客対応が効率化され、かつメッセージの自動化も取り入れた結果、電話対応件数は40%削減、クレームはゼロ、解約率は10%改善など、多くの成果につながっています。
複数アカウントを運用している方からよくある質問
LINE公式アカウントを複数運用している方からよくある質問と回答をまとめます。
LINE公式アカウントの友だちはLステップに移行できる?
はい、移行できます。
ただ、LINE公式アカウントとLステップを連携したら、友だちが自動的に移行されるわけではありません。
Lステップに友だちを移行するには、LINE公式アカウントとLステップを連携した後、友だちからメッセージやスタンプを送ってもらう必要があります。
友だちからの吹き出しが送信されると、Lステップ側に反映される仕組みなので、友だちがボタンをタップした際に自動で送信される、ユーザーメッセージでも認識されます。
複数アカウントをLステップに集約する際、友だちの移行はどうすればいいですか?
各LINE公式アカウントから一斉配信で、友だち全員にアカウントをリニューアルした旨をお伝えし、新アカウントへの友だち追加を誘導するのがよくあるやり方です。
友だち追加は簡単な作業ですがユーザーにとっては手間なので、ただメッセージをしただけでは動いてくれない人も少なくありません。
クーポンをプレゼントしたり診断コンテンツができるようにしたり、新しいアカウントに追加するメリットがあると移行率は上がります。
複数アカウントを集約するタイミングはいつがよいですか?
タイミングはいつでも問題ありません。
スタッフの運用負荷が大きいと感じた時や、LINE運用を見直そうと思った時など、集約した方がよいと思われたタイミングで検討されるといいでしょう。
まとめ
今回は、LINE公式アカウントが複数ある場合のLステップの運用方法と、Lステップで一元管理するメリットを解説しました。
アカウントを集約し、ツールにかかるコストやスタッフの工数削減、集計や分析のスピードアップをしていきたいと考える方に、Lステップの導入はおすすめです。