LINE公式アカウントのリサーチ機能に興味をお持ちではありませんか?
- 何がリサーチできる?
- 無料プランでも使える?
- LINEリサーチとは別物?
このような疑問を持つ方に向けて、リサーチ機能の概要と使い方を解説します。
回答率を上げるコツや利用する際の注意点もご紹介しますので、併せて参考にしてみてください。
目次
LINE公式アカウントのリサーチ機能とは?
リサーチとは、LINEで実施できるアンケート機能のことです。
ユーザー属性に関する質問が3つ(性別・年齢・居住地)と、自由に設定できる質問が最大7つ、1回に最大10問設定できます。
回答形式は単一回答と複数回答の他、認証済アカウント(LINEヤフー社の審査をクリアしたアカウント)では、自由回答が選択できます。
作成したアンケートは友だちに配信する他、LINE VOOMへの投稿も可能です。
簡易的な市場調査に役立つだけでなく、回答のお礼にクーポンを設定できるので、リピート促進にも効果的です。
「リサーチ機能」と「LINEリサーチ」の違い
LINEにはLINE公式アカウントのリサーチ機能の他に、「LINEリサーチ」というサービスも存在しています。名称はほぼ同じですが、両者は別物です。
違いを端的にいうと、LINEリサーチの方がより詳細なアンケートが可能です。
※引用:LINE for Business「LINEリサーチ」
なお、LINE公式アカウントのリサーチ機能はコミュニケーションプラン(無料プラン)でも利用できますが、LINEリサーチは有料です。
料金は選ぶコースや設問数、回収数、オプションの有無によって大きく変わります。以下は一部コースの基本料金表です。
それなりの規模でアンケートを実施しようと思うと、1回あたり10万円程度はかかります。
追加コストをかけたくない場合は、LINE公式アカウントのリサーチ機能を活用しましょう。
リサーチ(アンケート)の設定方法
リサーチ(アンケート)の設定方法を解説します。
①リサーチをクリック
②作成をクリック
③リサーチ名を入力(表示場所は下図を参照ください)
④リサーチ期間を設定
⑤メイン画像を設定(表示場所は下図を参照ください)
⑥リサーチの説明文を入力(表示場所は下図を参照ください)
⑦公開範囲を選択
⑧アイコンを選択
アイコンの選択肢は以下の6つです。
⑨トップページ画像を設置(任意)
⑩お問い合わせ先を表示する場合はチェック
⑪ユーザーの同意を得る場合はチェック
⑫回答者にお礼をする場合はクーポンを選択(任意)
⑬お礼のメッセージを入力
⑭次へをクリック
次の画面で設問の設定をしていきます。
⑮取得したいユーザー属性にチェック(任意)
チェックを付けた後、選択肢で「テンプレートを使用する」を選ぶと、選択肢が自動的に入力されます。
自分で選択肢を決めたい場合は「選択肢を作成する」を選んで入力するか、テンプレートで入力された文言を編集して調整しましょう。
⑯自由に決められる設問の形式を選択
⑰未認証アカウントの場合は、単一回答か複数回答から選択
認証済アカウントの場合は、自由回答も選べます。
自由に決められる設問は、1回のリサーチで最大7つ。ユーザー属性3つと合わせて、最大10問作成できます。
⑱形式を選択したら、質問と選択肢を入力
1つの設問に対し、選択肢は10個まで作成できます。
設問を設置後、最下部にある「保存」をクリックしたら作成完了です。リサーチ画面のトップに、作成したリサーチが反映されます。
ステータスが「配信可能」の状態であれば、リサーチ名>編集をクリックで編集できます。
ステータスが「アクティブ」になると編集できませんのでご注意ください。
リサーチ(アンケート)の配信方法
次に、作成したリサーチの配信方法を解説します。
メッセージを作成>リサーチマークをクリックし、該当のリサーチを選択するだけです。
アンケートの説明や協力いただきたい旨を一言添えて、配信先や配信時間などを調整し、配信しましょう。
なお、リサーチはメッセージ配信の他、以下のメッセージタイプからも送れます。
チャットやリッチメッセージからは送れません。
リサーチ(アンケート)結果の確認方法
続いて、リサーチ結果の確認方法を解説します。
リサーチ期間が終了すると、一覧の「リサーチ結果」からExcel形式で結果のダウンロードが可能です。
ただし、回答数が20件未満の場合、結果のダウンロードはできません。
リサーチのアカウント満足度調査とは?
リサーチ機能には、友だちにアカウントを0点〜10点で評価してもらう「アカウント満足度調査」もあります。
調査ができるのは90日間で1回です。なおアカウント満足度調査の配信は、配信数にカウントされないため、無料で実施できます。
アカウント満足度調査は、デフォルトで設定されている「自社アカウントを友人や同僚に勧める可能性はどのくらいありますか?」の1問のみ。編集や追加はできません。
同調査は「NPS®(ネット・プロモーター・スコア)」と呼ばれる、顧客ロイヤルティを測る指標です。
数字が大きいほどサービスに満足しているユーザーが多く、小さいほど批判的なユーザーが多いことを示します。
日本人は評価を中間値につける傾向がありますので、NPSはマイナスの値になる場合がほとんどです。
数値が低いからと落ち込まず、現在の発信内容や取り組みの良し悪しを測る、ひとつの目安にしてみてください。
リサーチのアカウント満足度調査の配信方法
アカウント満足度調査の配信方法を解説します。
アカウント満足度調査>アカウント満足度調査を実施するをクリック。
①配信先を選択
②配信日時を選択
③配信ボタンをクリック
以上です。
配信先の「ランダム配信」は、ターゲットリーチ数(みなし属性がわかっていて、ブロックしていない友だちの数)が10万人以上いる場合に選択できます。
またアカウント満足度調査の配信画面では、テキストなどの入力はできません。事前に調査のアナウンスをしたい場合は、別途メッセージ配信が必要です。
アンケートの回答率を上げるコツ
アンケート結果をコンテンツや商品作りなどに活かすためには、1件でも多く回答を集め、調査の信頼度を上げる必要があります。
ここからはアンケートの回答率を上げる4つのコツを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
アンケートの回答特典を設ける
アンケートに回答すると、お得なクーポンがもらえます!
このような謳い文句を見かけたことがある方は多いのではないでしょうか。
回答特典は行動する動機付けになりやすく、回答率を高める施策として効果的です。
LINE公式アカウントのリサーチ機能では、回答後にクーポンが届くよう設定できるので、提供可能な方はぜひ設置してみてください。
回答にかかる目安時間を明記する
回答にかかる目安時間の明記は忘れずに行いましょう。
目安時間がわかっていると心理的な負担が少なく、回答しやすいと感じるからです。
単に
アンケートにご協力ください!
と書かれているのと、
1分で終わる簡単アンケートにご協力ください!
と書かれているのとでは、印象は大きく異なります。
ユーザーはぱっと見でめんどくさいと感じたら、よほど回答特典に魅力がなければ回答してくれません。少しでも心理的な負担を減らす工夫をしましょう。
リサーチ期間を長くしすぎない
リサーチ期間を長くしすぎないのも有効です。
回答しようと思ってもらえる訴求ができても、回答を後回しにされてしまうと、そのまま忘れられてしまう可能性があるからです。
猶予を持たせすぎず、数日〜1週間程度で調整するとよいでしょう。
リサーチ機能を使う際の注意点
LINE公式アカウントのリサーチ機能を使う際の注意点を解説します。
回答数が20件未満の場合、リサーチ結果をダウンロードできない
LINE公式アカウントのリサーチ機能は、回答数が20件未満だと結果のダウンロードができません。
ダウンロードができないだけで、集計結果は分析画面で確認できるでしょ?
と思われるかもしれませんが、集計結果の確認もできません。
なぜなら、結果はExcelをダウンロードして確認する仕様になっているからです。リサーチ結果は分析画面に反映されません。
何件か回答があったとしても、20件に満たないと一切内容の確認はできないわけです。
回答してくれたユーザーにお礼のクーポンを設定していた場合、クーポンをあげただけになってしまいます。
未認証アカウントだと「自由回答」が使えない
リサーチ機能の回答形式には、単一回答・複数回答・自由回答の3種類があります。
ただし、3種類すべて使えるのは「認証済アカウント」のみ。未認証アカウントだと、単一回答と複数回答しか選べません。
自由回答を設置したい場合は、アカウント認証の申請からはじめましょう。
ちなみに認証済アカウントは、法人・個人問わず、誰でも申請可能です。また、認証済アカウントになっても別途料金は発生しません。
仮に審査に落ちても再申請できるので、興味がある方は申請してみてください。
回答とユーザーが結びつかない
回答とユーザーが結びつかないとは、誰が何と回答したかまでは追えないという意味です。
例えば、設問に「年齢」を設置していたとします。
- 10代と回答した人は5人
- 20代と回答した人は10人
- 30代と回答した人は15人
上記のように、合計人数はわかります。ただ、10代と回答した5人は誰なのかはわかりません。
従って、10代と回答した5人を対象にメッセージ配信をしたり、自由回答でコメントをくれたユーザーだけにチャットを送ったりすることはできません。
欲しい情報はアンケートで収集できますが、配信への活用は難しいのが現状です。
友だち数が少ないと絞り込み配信が一部使えない
LINE公式アカウントには性別や年齢で配信先を絞り込む、絞り込み配信機能が備わっています。
しかし以下のように、所定の条件をクリアしていなければ使えないものもあります。
- 「属性」で絞り込むには、ターゲットリーチ数が100人以上必要
- 「オーディエンス」で絞り込む際も、種類によっては対象者が50人以上必要
友だち数が少ない段階では、特定の条件に当てはまる人を対象としたアンケート配信はできません。
アンケート結果を活用するなら「Lステップ」
LINE公式アカウントのリサーチ機能は、無料プランでも使えて、設定も簡単で使いやすい点は魅力です。
しかしながら、回答数が少ないと結果が見れなかったり、回答とユーザーが結びつかなかったり、不便なところも目立ちます。
アンケート結果を配信に活用できないのはちょっとなぁ...
と思われたあなたにおすすめなのが「Lステップ」です。
Lステップとは、LINE公式アカウント専用のマーケティングツールで、導入するとLINE公式アカウント単体の運用ではできないさまざまなことが実現可能になります。
何ができるようになるのか、いくつか具体的に解説します。
アンケート結果を配信に活用できる
Lステップを導入する1番のメリットは、アンケート結果を配信に活用できる点です。
Lステップでは回答とユーザーの結びつけが可能なため、誰が何と回答したかがすべてわかります。
例えば不動産業のアカウントでは、アンケートを以下のように活用しています。
Q.引っ越し時期はいつ頃を予定していますか?
- できるだけ早く
- 3ヶ月以内
- 6ヶ月以内
- 理想の物件が見つかり次第
「できるだけ早く」と回答した人から優先的にアプローチし、業務効率化および成約率の向上を実現しています。
アンケートで何を求めているか明らかにした上で対応できれば、相応の結果が得られるのは言うまでもありません。
回答数が1件でも結果が見れる
Lステップでアンケートを実施すると、回答数が1件でも結果を確認できます。
最低20件の縛りがないため、友だち数が少ない段階でもアンケートを実施しやすいのは魅力です。
スクリーニング調査もできる
スクリーニング調査とは、本調査に入る前の事前調査のことです。対象者を絞ってアンケートをしたい場合によく使われます。
例えば、年収600万円以上の方を対象にアンケートをしたい場合、本調査の前に次のような調査を挟みます。
Q.あなたの年収を教えてください。
- 〜400万円
- 400万円〜600万円
- 600万円〜800万円
- 800万円以上
- 答えたくない
3か4に回答した人にだけ、本調査を配信するイメージです。
スクリーニング調査を挟むと、対象ユーザーのみの回答を収集できるのがメリットです。
また「答えたくない」「わからない」などの選択肢にのみチェックを付ける、特典目当ての回答を排除できるメリットもあります。
まとめ
今回は、LINE公式アカウントのリサーチ機能の概要と使い方を解説しました。
リサーチは手軽にアンケートが実施できる便利な機能です。定期的に実施し、コンテンツや商品作りに活かしましょう。
アンケート結果を配信に活用したい場合は、LINE公式アカウント専用のマーケティングツール「Lステップ」の導入も検討してみてください。