SNSや配信サイトの普及により、動画マーケティングは、ネットビジネスにおいて欠かせない存在となりました。
一方で、動画を活用しているものの、思ったような成果が得られず、時間や労力をムダにしてしまっている方も少なくありません。
- 動画配信の種類を知りたい
- 動画を使っているが効果が薄い
- ライブ配信に取り組む時間がない
成功ポイントやおすすめツールも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
動画配信の種類と違い
まずは動画配信の種類と特徴を解説します。配信形態は主に以下の3つです。
- 録画(オンデマンド)配信
- ライブ配信
- 擬似ライブ配信
順に解説します。
①録画(オンデマンド)配信
録画(オンデマンド)配信とは、事前に録画した映像を、配信サイトなどにアップロードする方法です。
時間や場所に縛りがないため、ユーザーは自分のペースでコンテンツを楽しめます。
必要に応じて一時停止や巻き戻しもできるので、教育コンテンツや研修教材との親和性が高い形式です。
録画(オンデマンド)配信のメリット・デメリット
録画(オンデマンド)配信の特徴 | |
メリット | デメリット |
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録画配信では、ユーザーが視聴したいタイミングで、いつでも動画を見られるのがメリットです。
一度収録すれば、SNSや広告などへの転用も可能なため、広範囲に活用できるのも利点でしょう。
反面、視聴者とコミュニケーションを取れないのがデメリットです。常に一方通行のアプローチになるため、ユーザーの視聴意欲や集中力の低下をまねく場合もあります。
②ライブ配信
ライブ配信とは、リアルタイムで動画を発信する方法です。
臨場感や希少性を演出できるため、エンターテインメント性の高い配信を行えます。
視聴者のリアクションを見ながら内容を調整できるので、ユーザー参加型のオンラインイベントや、ウェビナー(ウェブセミナー)などに広く活用される形式です。
ライブ配信のメリット・デメリット
ライブ配信の特徴 | |
メリット | デメリット |
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ライブ配信のメリットは、ユーザーとの双方向性です。見込み客の疑問や不安をリアルタイムに解消できるので、スムーズな販促を行えます。
デメリットとしては、時間の制約や運用負担といった人的コストのほか、配信トラブルなどの機材面でのリスクが挙げられるでしょう。
インタラクティブ性がメリットである一方で、生配信特有のごまかしの効かなさが難点と言えます。
③擬似ライブ配信
近年注目を集めているのが、ライブと録画を組み合わせた、擬似ライブ配信です。
擬似ライブ配信とは、録画した動画をライブ風に配信する方法で、視聴者は早送りやスキップができないため、生放送に近い臨場感を演出できます。
コンテンツの定期的な改善も可能なため、高品質なサービスを継続してアピールできるのも特徴と言えるでしょう。
擬似ライブ配信のメリット・デメリット
擬似ライブ配信の特徴 | |
メリット | デメリット |
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擬似ライブ配信のメリットは、ライブの希少性を残しつつ、録画の安定性を保てる点です。チャットやQ&A機能などを活用すれば、ライブと遜色のない配信も行えます。
逆に言うと、生配信に近い臨場感を演出できなければ、擬似ライブの恩恵は得られません。また比較的新しい配信法なので、専用ツールもそう多くはないのが現状です。
一例としては、カウントダウン機能や配信スケジュールの自動管理など、擬似ライブ配信を成立させるには、さまざまな要素が必要になります。
仕組み化できれば長期的な売上アップが見込めますが、上記の要素を網羅できる高品質なツールを求めるとなると、選択肢の幅も限られるでしょう。
視聴維持率や売上アップにはライブ配信がおすすめ
結論ですが、売上に特化して考えた場合、ライブ配信が最適です。理由は以下の通り。
- コミュニケーションの生産性が高い
- 緊急性の訴求で参加率が上がる
- 顧客エンゲージメントが向上する
順にみていきましょう。
コミュニケーションの生産性が高い
コミュニケーションの生産性は、質と量によって算出され、各媒体ごとに効果も異なります。
例えばメールの場合、接触回数は増やせますが、コミュニケーションの質は高くはありません。
反対に、最も質が高いアプローチとして、個別相談が挙げられます。しかし質の面では十分なものの、手数を増やした訴求には限度があるでしょう。
その点ライブ配信は、場所や人数に制限がなく、より視聴者と近い距離感で商品をアピールできる販促法です。
質と量のバランスに優れているため、教育から販売までの流れを効率的に行えます。
緊急性の訴求で参加率が上がる
ライブ配信のメリットは、緊急性や限定感を演出できる点です。
アーカイブ配信の場合「いつでも見られる」といった安心感から、視聴を後回しにされ、結果、そのまま忘れ去られてしまうケースも少なくありません。
一方ライブ配信は、録画を残さない限りその場限りの放送です。そのため「今しか見れない」限定性の高さから、ユーザーの参加意欲を高められます。
視聴者数が増えればその分アピールできる層も広がるので、売上アップにもつながるでしょう。
顧客エンゲージメントが向上する
長尺の訴求に向いているライブ配信は、ユーザーとの信頼関係の構築に向いています。
ライブ配信では早送りやスキップができないので、ユーザーは気になるトピックがあった場合、初めから終わりまですべての内容を見続けるしかありません。
一見すると不便にも思えますが、ライブ特有の臨場感やインタラクティブ性をうまく活用すれば、視聴維持率の低下を防げます。
例えばチャットを介したコミュニケーションや、段階に応じて特典キーワードを提示するなど、ユーザーの関心を引く施策を行えば、途中離脱を抑えられるでしょう。
また、自社ブランドや商品に対する理解度も深まるため、リピーターの獲得にも効果的です。
ライブ配信を成功させる5つのポイント
ライブ配信を成功させるポイントを解説します。
①告知を行う
ライブ配信の成功には、事前告知が欠かせません。
弊社の調査では、ライブ配信の告知は1週間前を希望する声が最多です。告知の受け取り方については、配信するプラットフォームから受け取りたい、との意見が多い傾向でした。
また、より確実に情報を届けたい場合は、LINEのビジネス用サービスである、LINE公式アカウントの活用もおすすめです。
一斉配信を活用すれば、個別に告知を行う手間が省けるだけでなく、限定クーポンなども配信できるため、ユーザーの期待値を高められます。
②ユーザー数の多いツールを選ぶ
マスを狙うのであれば、なるべくユーザー数の多いツールを選ぶのが無難です。
配信方法はさまざまですが、初心者なら、まずは手軽に始められる、SNSのライブ配信機能を試してみてはいかがでしょうか。
弊社の調査では、特に人気のSNSとして、LINEとYouTubeの2強です。しかしYouTubeに関しては別ですが、残念ながらLINEにライブ配信機能は実装されていません。
かつてはLINEでライブコマースを行える、LIVEBUYなどもありましたが、現在は提供終了。圧倒的なユーザー数を抱えるLINEだけに、この点は惜しい部分です。
LINEを活用する場合は、LINE公式アカウントのメッセージにURLを添付し、外部の配信サイトに遷移させるなどの方法が挙げられます。
③競合との差別化を図る
ただ人気のツールを利用するだけでは、ライバルに埋もれてしまう可能性があります。
利用者数の多さと参入障壁のバランスを見定め、競合と差別化できる点を洗い出すようにしてください。
例えばコスメ商品を扱うなら、比較的女性ユーザーが多く、普及率も高いInstagramが候補として挙げられます。
その上で、配信者の影響力やブランドイメージ、商品の質など、どの領域でライバルと差をつけるのかを検討してみてください。
また社内にリソースがある場合は、自社アプリや専用サイトを構築するのも一策です。顧客の囲い込みにもつながるため、強力な差別化ポイントになるでしょう。
④開催数を増やす
開催数に比例して、参加率も増加します。たとえ1度の配信で人数を集められなくとも、トータルでみれば集客数は増えていくものです。
特にスタートアップの段階では、顧客との接点の多さは、ブランドイメージの拡大につながる貴重な機会。
可能であれば、なるべく告知から開催までの間を空けずに、高頻度で配信するようにしてみてください。
また「毎週金曜の20:00」など、配信日を固定化していれば、ユーザーの都合もつけやすく、視聴習慣を意識づけられます。
初めは継続するのに苦労するかもしれませんが、愚直に数を打つのも成功への一歩です。
⑤配信方法を使い分ける
集客力の高いライブ配信とはいえ、常に人力で対応するのは得策ではありません。心身ともに疲弊し、挫折の原因になります。
そのため、ある程度の参加傾向がつかめてきた段階で、配信方法を使い分けるようにしてください。
例えば高額商材の場合、細やかな説明やユーザーの疑問をリアルタイムで解消できる、ライブ配信が適しています。
一方、商品の使い方といった教育コンテンツは、いつでも視聴できるオンデマンド配信が効率的でしょう。
また単価の低い商品などは、継続的に訴求を行える擬似ライブ配信を活用し、高頻度でアプローチするのもひとつです。
その他、近年ではウェビナーを自動化できる、オートウェビナーにも注目が集まっています。
安定した収益化を求めるなら、複数の形式を取り入れた、ハイブリッド型の配信も検討してみてはいかがでしょうか。
ライブ配信を自動化するなら「Lキャスト」
ライブ配信は、多くの事業者にとって有益なマーケティング手法です。
しかし運営負担や機材トラブル、配信サイトの選定など、初心者にとってややピーキーな側面があるのも事実。
- 結局どのツールを選べばいいのかわからない
- ライブ配信はしたいけど失敗は避けたい
- 今更初めても遅いんじゃ…
このように思われた方には、「L-CAST(Lキャスト)」をおすすめします。
Lキャストとは、LINE公式アカウントの拡張ツールであるLステップと連携して利用する、LINE専用のオートウェビナーマーケティングツールです。
ここからは、Lキャストのメリットを解説します。
LINEによる競合との差別化
Lキャストの「擬似LIVE機能」を活用すれば、LINE上で生放送のような録画配信を行えます。柔軟なカウントダウンやLINEアイコンの表示など、ライブ感のある演出が魅力です。
また、配信する動画は事前に録画されたものなので、予期せぬトラブルを最小限に抑えられます。
中でも特筆すべきは、外部の配信サイトに遷移させることなく、LINE上でウェビナーを開催できる点です。
要するに、LINE1つであなた専用の動画配信アプリを構築できるイメージですね。
現状、LINEにライブ配信機能がないのは先述した通りです。
競合がほぼ皆無の状態で、圧倒的な利用者数を誇るLINE上で配信を行えるため、これからライブ配信を検討されている方にとって、またとないツールと言えるでしょう。
配信コストの削減
Lキャストの「自動定期配信機能」を使えば、人力では不可能な柔軟な配信を行えます。
日程や時間など、開催スケジュールは自由に設定可能です。例えば、LINEで告知をした5分後などにも開始できるため、ユーザーの熱量が最も高いタイミングで販促を行えます。
その他「毎週金曜日の20:00」といった、定期配信にも対応。別内容のイベントを、朝・昼・晩と、同日に複数開催するような構成も設定できます。
上記のようなプロモーションの最大化により、新規の獲得はもちろん、見込み客の取りこぼしにも役立つでしょう。
ハイブリッド型のライブシナリオ
自由度の高いライブシナリオを構成できるのも、Lキャストの魅力です。
例えばLINE事業者の中には、教育からセールスまでの流れを、数日にわけて動画で行っている方も少なくないでしょう。
Lキャストの「リダイレクト機能」を活用すれば、これまで段階的に行っていたプロモーションを、たった1日で大量に行えます。
リダイレクト機能とは、配信終了後に好きなページに転送できる機能で、セミナー①の終了直後に、セミナー②の案内を行うようなイメージです。
事業者側から一方的にプロモーションをかけるのではなく、ユーザー側からの能動的な情報収集が実現するため、商品やサービスへの理解度を深められます。
また転送先の設定も多岐にわたり、録画ウェビナーの終了後にYouTubeライブに遷移させ、生配信を行うといった設計も可能です。
オートとリアルタイムの組み合わせにより、工数を削減しつつ、ライブ配信のメリットである成約率の高さを維持できます。
まとめ
今回は動画配信の種類や、ライブ配信を行うメリットを解説しました。
動画マーケティングの中でも、ライブ配信は特に売上につながりやすい手法です。
録画や擬似ライブ配信と組み合わせて、売上アップを目指してくださいね。