
動物病院でLINEを導入したいけれど、どのように導入すればよいか分からず困っていませんか?
- 動物病院でLINE公式アカウントを導入するメリット
- 無断キャンセル防止や予約効率化の方法
- 導入時の注意点と解決策
- 具体的な成功事例
この記事をLINE活用の参考にしてみてください。
目次
動物病院にLINEの活用が注目されている理由
まず最初に、動物病院でLINEの活用が注目されている理由を紹介します。
国内利用者が多い
LINEは日本国内で最も利用されているSNSで、月間アクティブユーザー数は9,800万人(2025年3月末時点)を超え、幅広い世代に浸透しています。
多くの飼い主が日常的に使っているため、動物病院にとっても連絡手段として取り入れやすいのが大きな強みです。
電話やメールと違い、既読確認ができるため、確実に情報が届いたのか把握できる点もメリットと言えます。
また、既に使い慣れているツールであるため、飼い主側の負担も少なくスムーズに導入できるでしょう。
双方向のコミュニケーションを取りやすい
弊社の調査では、LINEの閲覧・利用数が高いことがわかります。

また、LINEは、約60%が「ほぼすべて」のメッセージを確認していることもわかります。

メールは開封率が低く埋もれやすい一方、LINEはプッシュ通知で気づいてもらいやすく、短いメッセージでの返信が可能です。
そのため、予約確認や質問への対応、治療後のフォローまで、リアルタイムに近い形でのコミュニケーションが可能です。
また、飼い主にとっても、電話のように時間を気にせず相談できる利便性があります。
双方向性の高さは、動物病院と飼い主との関係性を深められるでしょう。
動物病院でLINE公式アカウントを活用する3つのメリット
企業や店舗がLINEでやり取りする場合、ビジネス用のLINE公式アカウントを利用します。ここでは、動物病院でLINE公式アカウントを活用する3つのメリットを紹介します。
①予約や問い合わせの負担を軽減できる
動物病院では、診察や処置に加えて電話対応や予約管理など、スタッフの業務が多岐にわたります。
LINE公式アカウントを導入すると、飼い主はチャットから簡単に予約を入れたり、外部の専用フォームを通じて希望日時の送信が可能です。
これにより、電話対応に追われる時間を削減でき、スタッフが本来の診療業務に集中できる環境が整います。
また、LINEは24時間利用できるため、開院時間外でも予約の申し込みを受け付けられるのも強みです。
結果として、病院側の負担軽減と飼い主の利便性向上につなげられるのがメリットだと言えるでしょう。
②無断キャンセルやドタキャンを防げる
動物病院の予約管理で悩まされる大きな課題のひとつが、無断キャンセルやドタキャンです。
無断キャンセルやドタキャンが発生すると、診察枠が無駄になり、他の患者対応にも影響がおよびます。
LINE公式アカウントを活用すれば、リマインド配信によって事前に来院を促すことが可能です。
例えば、予約前日や数時間後に「明日のご予約お忘れなく」とメッセージを送ると、来院率を高められます。
さらに、セグメント配信を使えば配信先を条件によって分けられます。
セグメント配信は、年齢や性別、来院履歴などの情報をもとに対象を絞り込み、それぞれにあったメッセージを届ける仕組みです。
例えば、「予約日が近い飼い主だけ」にリマインドを送るよう設定すれば、不要な配信を避けながら、必要な人に情報を届けられます。
ただし、LINE公式アカウントでこれらの配信をする場合、あくまで手動対応が前提となり、担当スタッフの負担が残る点は否めません。
より業務を効率化したいなら、LステップのようなLINE公式アカウント専用の拡張ツールを検討しましょう。
③継続して通院してもらえる
動物の健康維持には、治療だけでなく定期的な検診や予防ケアが欠かせません。とはいえ、飼い主にとって通院は後回しになりがちです。
定期検診のリマインドやフィラリア予防、ワクチン接種など季節ごとの注意点を配信すれば、来院のきっかけを作れます。
また、健康に役立つ情報を定期的に届けると「病気の時だけ通う場所」から「日常的にサポートしてくれる存在」へと印象を変えられるでしょう。
このような積み重ねが、飼い主との信頼関係を深め、結果として長期的に通院してもらえる体制づくりにつながります。
動物病院におけるLINE公式アカウント活用法
ここでは、動物病院におけるLINE公式アカウントの活用方法を紹介します。
予約や問い合わせ導線を構築する
動物病院にとって、飼い主が診察を予約するまでの流れをできるだけ簡単にすることが重要です。
従来の電話予約では診療中に対応が重なり、スタッフの負担も大きくなりがちです。
そこでLINE公式アカウントを活用し、チャット機能を導入したり、リッチメニューに外部の予約フォームを設置したりすることで、飼い主はスマホから24時間いつでも簡単に予約や問い合わせができるようになります。
【リッチメニュー】

【チャットで予約】

来院までの手間を減らせるだけでなく、問い合わせ内容が記録として残るため、診察前の準備や情報共有もスムーズに行えます。
結果として、業務効率化と顧客満足の向上に役立つでしょう。
顧客との関係を構築する
LINE公式アカウントは、単なる情報発信ツールにとどまらず、飼い主との関係を深める手段としても活用できます。
例えば、期間限定のキャンペーンやフードの割引情報を配信すれば、飼い主の関心を高め、来院につなげることが可能です。
さらに、夏の熱中症対策や冬の皮膚トラブル予防といった季節ごとの健康注意点を発信すれば、日常的に頼れる存在としての信頼も築けるでしょう。

動物病院でLINEを導入する際の注意点
ここでは、動物病院でLINEを導入する際の注意点を3つ紹介します。
担当者の負担にならないようにする
LINEを導入すると、便利になる反面、飼い主からの問い合わせや予約依頼が増え、対応するスタッフの負担が大きくなるおそれがあります。
特に診療中にメッセージ対応を求められると、本来の業務に支障をきたしかねません。
そのため、運用を始める際は「どの範囲まで返信するのか」「誰が対応を行うのか」を事前に決めておきましょう。
開院時間外の対応方法を決めておく
LINEを導入すると、飼い主は時間を気にせず問い合わせを送れるようになります。
しかし、スタッフが常に対応できるわけではなく、深夜や休診日にメッセージが届くと対応の遅れや負担が発生する場合もあります。
こうしたトラブルを防ぐために、開院時間外は、メッセージを受信した時に自動で送信する自動応答メッセージや、よくある質問の定型文を設定しておけば、担当者の負担を軽減できます。
自動応答メッセージは、あらかじめキーワードを設定しておくと、友だちが該当するキーワードを送信した時、自動でメッセージを返信可能です。
無理のない運用体制を整えると、LINEを有効活用しつつスタッフが業務をスムーズに進められるようになります。

さらに、リッチメニューに予約機能やFAQページへのリンクを組み込んでおけば、スタッフの対応を最小限にしながら飼い主の不安を解消できます。
開院時間外の運用ルールを明確にしておくことで、安心感と業務効率の両立が可能になるでしょう。
LINE公式アカウントだけでは全てを自動化できるわけではない
LINE公式アカウントは便利なツールですが、動物病院の業務をすべて自動化できるわけではありません。
たとえば予約リマインドは基本的に手動配信が必要で、予約管理機能も標準では備わっていません。
そのため、予約受付やキャンセル対応はスタッフの手間がかかってしまいます。
また、診察前に必要な問診票や同意書などは、外部のフォームを組み合わせなければ対応できないケースも多いのが現状です。
つまり、LINE公式アカウントだけでは情報発信や簡単なコミュニケーションに留まり、予約や業務管理まで一括で行うには不十分です。
効率化を目指す場合は、追加の仕組みやLステップなどの外部ツールとの連携を検討する必要があります。
動物病院には「Lステップ」がおすすめ
LINE公式アカウント専用のMAツールLステップを活用すれば、LINE公式アカウントで対応しきれないことも自動化可能です。
ここでは、動物病院にLステップがおすすめな理由を3つ紹介します。
緊急度に応じてアプローチの重要度を可視化できる
Lステップのスコアリングを使えば、飼い主から送られた症状を点数化し、緊急度に応じて対応の優先度を自動で判断できます。
例えば以下のように、ユーザーの回答によって数値の重みづけが可能です。
- ぐったりしている:10点
- 食欲がない :5点
- 落ち着きがない :3点
スコアが高い場合は来院を促すメッセージを即時送信し、低い場合は翌日以降の受診を案内するなど、柔軟な対応が行えます。
スタッフの判断負担を軽減しつつ、迅速で正確な対応を実現できる点が特徴です。
スコアリングはLステップのフリープラン内で設定できるため、追加費用なしで導入可能です。
予約受付を自動化できる
Lステップのカレンダー予約機能を活用すれば、診察予約を24時間いつでも受け付けられます。
飼い主はLINEから希望日時を選ぶだけで簡単に予約でき、開院時間外でも対応可能です。

これにより、受付や初診時のヒアリングにかかる時間を大幅に短縮でき、診療をスムーズに進められます。
さらに、リマインダ配信を活用すれば、ワクチン接種や定期検診など、次回の来院が必要なタイミングを自動で通知できます。

手動での電話連絡や紙の管理を減らせるうえ、患者へのフォロー漏れも防止でき、無断キャンセルや予約忘れの防止にも効果的です。
こうしたリマインドの自動化を通じて、「1年後の検査を忘れず案内できるクリニック」として患者に寄り添えるのは大きなメリットです。
スタッフの作業負担を減らしながら、安心感と信頼感を高められるでしょう。
業務を効率化できる
Lステップでは回答フォームを活用して問診票や予約フォームを作成でき、診察前に必要な情報をあらかじめ収集できます。

これにより、来院時の聞き取りやカルテ入力の手間を減らし、スムーズな診療対応が可能になります。
また、複数の候補日を飼い主から送ってもらい、病院側で都合のよい日を返信するといった柔軟な予約調整も可能です。

さらに、長文での相談内容や画像の送信にも対応しているため、症状やペットの様子を事前に把握でき、当日の対応を効率化できます。
このように、Lステップの回答フォームを活用すると、やり取りの手間を減らしながら、正確で迅速な対応が可能になります。
なお、予約機能や回答フォームはLステップのフリープランでも利用できます。
まずは無料で導入し、運用に慣れてから本格的な自動化機能を追加していくのもおすすめです。
動物病院のLステップ活用事例
「芝アニマルクリニック」様では、動物病院の救急外来として「本当に来院が必要か事前に判断したい」「診察費用の問い合わせを減らしたい」という課題がありました。
そこでLステップを導入し、まず問診票フォームを構築しました。

飼い主が症状を入力すると「意識がない」など緊急度をスコアリングでき、写真添付も可能なため獣医師がLINE上で状態を確認できます。

緊急性が高い場合は即時チャットで案内し、低い場合は「翌日かかりつけ医へ」と指示できる仕組みにより、無駄な来院を防止しています。
また診察費用はリッチメニューに掲載し、不要な問い合わせを削減しました。


その結果、導入2ヶ月でLINE経由の来院は67名、口コミ31件・評価は平均4.4点を獲得し、集客と信頼構築を両立した成功事例となっています。
まとめ
動物病院にLINEを導入すると、予約管理や顧客との関係構築に役立ちます。
この記事を参考にLステップを活用して、動物病院の運営を効率的に行ってください。








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