LINE公式アカウントの配信コストが高騰していることに、悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、LINE公式アカウントの配信コストを抑える方法と、より低コストで効果的な配信を実現できるツールの紹介もしますので、併せてご確認ください。
目次
LINE公式アカウントの料金の仕組み
まず、LINE公式アカウントの料金プランは以下の通りです。
コミュニケーションプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額固定費(税抜) | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 200通 | 5,000通 | 30,000通 |
追加メッセージ料金(税抜) | 不可 | 不可 | 〜3円 |
スタンダードプランでは、無料メッセージ通数を使い切った場合に追加メッセージを配信することができます。また、配信数に応じて追加メッセージの単価が下がる仕組みになっています。
配信数の計算は、LINEヤフー社が提供する「LINE公式アカウント 料金シュミレーター」でできますので、参考にしてみてください。
すべてのメッセージが従量課金の対象ではない
LINE公式アカウントには、さまざまなメッセージ機能があります。
- メッセージ配信
- 応答メッセージ
- ステップ配信
- LINEチャット(旧1:1トーク)
- LINE VOOM(旧タイムライン)
- リッチメッセージ/リッチビデオメッセージ
実は、上記すべてのメッセージが従量課金の対象になるわけではありません。
配信にカウントされるメッセージと、カウントされないメッセージがあるからです。
- メッセージ配信
- ステップ配信
- リッチメッセージ/リッチビデオメッセージ
- 応答メッセージ
- LINEチャット(旧1:1トーク)
- LINE VOOM(旧タイムライン)
このような特性を理解して、配信数をコントロールすることがコスト削減につながります。
配信コストを抑える方法7つ
LINE公式アカウントの配信コストを抑える方法を紹介します。
応答メッセージを使う
応答メッセージとは、友だちから送信されたメッセージに、自動返信する機能です。
応答メッセージには、「キーワード応答」と「一律応答」の2種類ありますが、どちらも従量課金の対象外なので、配信コストはかかりません。
営業時間や定休日に関する問い合わせのような、機械的な回答で済むものは自動応答を活用するといいでしょう。
配信コストだけでなく、返信作業にかかる人的コストの削減にもなります。
LINEチャット(旧1:1トーク)を使う
LINEチャットとは、友だちと1:1のやりとりができるメッセージ機能です。
私たちが普段使うLINEそのものですね。LINEチャットでのやりとりは、何回メッセージを送信しても通数としてカウントされないため、配信コストはかかりません。
LINE VOOM(旧タイムライン)を使う
LINE VOOMとは、ショート動画などが楽しめる動画プラットフォームのことで、以前はタイムラインと呼ばれていました。
LINEアプリの真ん中にVOOMタブがあり、そこで投稿を閲覧できます。
「ショート動画などが楽しめる動画プラットフォーム」と説明されていますが、テキストや写真、スタンプなどの投稿も可能です。
LINE VOOMへの投稿は何回でも無料でできますし、自社アカウントをフォローしているユーザーに通知がいかないので、高頻度で投稿しやすいメリットがあります。
リッチメニューを使う
リッチメニューとは、トーク画面下部に表示される固定メニューのことです。
リッチメニューは、応答メッセージと組み合わせて使えます。
具体的には、リッチメニューをタップしたら、タップした項目に連動するキーワードを、友だちのコメントとして表示させるアクションを組み、そのキーワードに対して自動応答を設定する流れです。
上記は、「使い方」をタップするとコメントに反映される仕組みと、「使い方」というキーワードに対して自動応答が設定されています。
リッチメニューをタップしてコメントを表示させることも、自動応答によるメッセージも従量課金の対象外なので、配信コストはかかりません。
複数の吹き出しで配信する
LINE公式アカウントのメッセージは、3つの吹き出しまで1配信とカウントされるのをご存知でしょうか?
吹き出しはメッセージ作成ページのテキスト入力エリア直下にある、「+追加」をクリックすると増やせます。
文字とスタンプだけでなく、画像やクーポンなどあらゆる組み合わせが可能なので、ぜひ活用しましょう。
※複数の吹き出しで配信する場合、LINE VOOMへの同時投稿はできません。LINE VOOMへの同時投稿は、1件の配信をする際にのみ選択可能です。
絞り込み配信をする
絞り込み配信とは、性別や年齢などの属性で対象を絞り込み、配信することです。
具体的には、以下の属性(みなし属性※)に対して、セグメント配信が可能です。
- 友だち期間
- 性別
- 年齢
- OS
- エリア
※みなし属性とは
過去の行動履歴から仮で付与された顧客情報のこと。簡単に言うと、男性の購入者が多いLINEスタンプを購入したアカウントは男性、と分類されるイメージ。なので、必ずしも正確な情報ではありません。
配信内容に合ったユーザーに情報を届けることで、無駄な配信を減らせるだけでなく、ブロック率の抑止も期待できます。
ただし、ターゲットリーチ数(属性がわかっていて、ブロックされてないユーザー数)が100人いなければ、セグメント配信は使えません。
あいさつメッセージを使う
あいさつメッセージとは、LINE登録直後に配信されるメッセージのことです。
あいさつメッセージも従量課金の対象外なので、配信コストはかかりません。
また、あいさつメッセージは通常のメッセージ配信と違い、5つの吹き出しまで1配信とカウントされます。
吹き出しはあいさつメッセージのテキスト入力エリア直下にある、「+追加」をクリックすると増やせます。
友だち追加した瞬間は、ユーザーが最も自社アカウントに興味・関心を抱いている時でもあるので、あいさつメッセージを活用しないのは非常にもったいないことです。
友だち追加のお礼や限定クーポンなどを送り、しっかり活用しましょう。
より低コストで効果的な配信を実現する方法
最後に、LINE公式アカウントの機能を拡張するマーケティングツール「Lステップ」を導入することで実現できる、コスト削減や効率化について紹介します。
5吹き出しまで1配信としてカウントできる
LINE公式アカウントでは、3吹き出しまでを1配信としてカウントすると説明しましたが、Lステップを導入すると、5吹き出しまでを1配信としてカウントできます。
配信量が多いアカウントでは、かなり通数の削減につながるでしょう。
詳細なセグメント配信ができる
LINE公式アカウントでもセグメント配信は可能ですが、Lステップとは絞り込める内容が大きく異なります。
Lステップでは性別や年齢以外、以下のような属性を対象にセグメント配信も可能です。
- セミナー参加者
- 商品の購入者
- アンケート回答者
- Twitter経由で友だち登録した人
- 4月生まれの人
細かく対象を絞った配信をすることで、通数を減らしながら配信の効果を高めていけるわけです。
まとめ
今回は、LINE公式アカウントの配信コストを抑える方法を紹介しました。
友だちの数が増えれば増えるほど、1人1通減らせる程度のちょっとした工夫でも、それなりの影響力になってきます。
より細かな配信管理をされたい方は、Lステップも併せて検討してみてください。