
LINE公式アカウントの開設や月々の運用コストはどの程度なのか?気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、LINE公式アカウントの料金プランと開設・運用にかかる費用を解説します。
料金プランの選び方についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
LINE公式アカウントの開設と運用の費用
ビジネス用のLINEアカウントは以前、法人企業向けの「LINE公式アカウント」と、中小企業及び店舗向けの「LINE@(ラインアット)」の2つに分かれていました。
上記2つのサービスは2019年4月に統合され、現在は「LINE公式アカウント」に一本化されています。
統合に伴い料金プランが刷新され、誰でもアカウント開設がしやすくなりました。
開設にかかる費用
LINE公式アカウントの開設費用は無料です。
LINE公式アカウントには、LINE社の認定基準をクリアしたアカウントに付与される「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2つがありますが、どちらも無料で開設できます。
運用にかかる費用
サービス統合前は、LINE公式アカウントの運用には毎月250万円の費用がかかりましたが、現在はメッセージの通数によって、運用費用が変わります。0円のフリープランであれば、コストをかけずに運用も可能です。
LINE公式アカウントの料金プラン
LINE公式アカウントの料金プランは以下3つです。
■フリープラン:月額無料
■ライトプラン:月額5,000円
■スタンダードプラン:月額15,000円
上記月額料金に加え、有料プランではメッセージ通数に応じた「従量課金制度」が採用されています。
フリープラン
フリープランの無料分は月に1,000通で、1,000通以上の配信はできません。
なぜならフリープランは、従量課金制度の対象外だからです。配信数を増やすことは一切できません。
ただ、LINE公式アカウントはプランごとの機能制限は設けていないので、フリープランでも基本機能はすべて使えます。
ライトプラン
ライトプランの無料分は月に15,000通で、超過分は1通につき5円で計算されます。
例:16,000通配信した場合、超過分は1,000通なので、1,000×5円=5,000円が加算
月額5,000円+超過分5,000円=合計で10,000円になります。
スタンダードプラン
スタンダードプランの無料分は月に45,000通で、超過分は配信数に応じて単価が変動します(以下表)。
例:100,000通配信した場合、超過分は55,000通
50,000通×3円(150,000円)+ 5,000円×2.8円(140,000円)=290,000円が加算
月額15000円+超過分290,000円=全部で305,000円になります。
従量課金制度とは?
ライトプランとスタンダードプランの場合、無料メッセージ通数を超えて配信すると、超えた分だけ料金を支払う必要があり、これを「従量課金」といいます。※フリープランは月に1,000通以上の配信はできません。
従量課金の対象にならないメッセージもある
LINE公式アカウントではさまざまなメッセージ機能がありますが、すべてのメッセージ配信が課金対象としてカウントされるわけではありません。
以下のメッセージは従量課金の対象外なので、上手く活用すればコストを抑えられます。
■自動応答メッセージ
■キーワード応答メッセージ
■友だち追加時のあいさつメッセ―ジ
■Messaging APIの「Reply API」
友だちによるアクション(ボタンをタップ、リッチメニューをタップ、指定のキーワードを送信など)に対するメッセージは、従量課金の対象外です。
料金プランの選び方
リッチメニューやリッチメッセージなど、LINE公式アカウントには様々な便利機能がありますが、どのプランを選んでも利用可能です。
なので、プランを選ぶ際は月々のメッセージ通数で判断しましょう。
フリープランの場合、月に1,000通を超えるメッセージを送れないので、毎月1,000通を超える配信をしている場合は有料プランを選んだほうが良いです。
例えば、LINEのお友だち全員に一斉送信する場合、お友だちが1,000人いるなら月に1回、100人の場合は10回までしか送れません。
次に、月に17,001通以上送る場合はスタンダードプランを選んだほうが良いです。
ライトプランは月に15,000通まで無料、それ以上は従量課金の対象になります。
超過分は1通あたり5円になりますので、月額5,000円+超過分2,000通×5円(10,000円)=15,000円と、スタンダードプランの月額料金と同じ金額になるからです。
スタンダードプランは45,000通まで無料で送れるので、こちらの方がお得になります。
料金プランを変更する方法
料金プランの変更はまず、LINE公式アカウントの管理画面にログインして、画面右上にある「設定」をクリックします。
次に、左側のメニューから「月額プラン」をクリックします。すると、各料金プランが表示されるので、希望のプランを選び、アップグレードもしくはダウングレードを選択すれば、プラン変更ができます。
支払い方法を登録していない場合は、プラン変更の前に「お支払い方法を登録」より、支払い方法の登録が必要です。
料金プランの変更が適用されるタイミング
料金プラン変更が適用されるタイミングを紹介します。
無料プランから有料プランに変更する場合
無料プランから有料プランへの変更は、即時適用されます。変更月の料金は、日割りではなく、変更後のプランの満額請求となります。
例:5月15日にフリープランからライトプラン変更⇒即時ライトプランが適用。5月16~31日の料金はライトプランの満額請求。ライトプランの無料メッセージも全数付与される。
有料プランから他の有料プランor無料プランに変更する場合
有料プランから他のプランへの変更は、申し込みの翌月から適用されます。
もし無料プランに変更されるまでに、無料メッセージ数を超えた場合は、超過分の料金が発生します。
例:5月15日にプラン変更⇒6月1日から新しいプランが適用。5月15~31日の間に無料メッセージ数を超えた場合、超過分の料金が発生
その他の費用
料金プランには含まれないその他の費用について解説します。
プレミアムID
LINE公式アカウントを開設すると、英数字をランダムに組み合わせたベーシックIDが自動で発行されます。
有料(年間税込で1,320円)のプレミアムIDを利用すると、英数字や記号を使って、自分の好きな文字列でIDを発行することが可能です。
※すでに取得されているIDは利用できないため、必ずしも希望の文字列で取得できるとは限りません。購入前に希望の文字列が取得できるか確認できます。
社名や商品(サービス)名などで設定することで、ユーザーが友だち検索しやすいメリットがあります。
プレミアムIDを設定する方法
プレミアムIDの設定はまず、LINE公式アカウントの管理画面にログインして、画面右上にある「設定」をクリックします。
次に左側メニューの「プレミアムID」をクリックし、下部に表示される「プレミアムIDを購入」のところに希望のIDを入力します。
「入力したプレミアムIDは利用可能です」と表示されたら、隣にある「プレミアムIDを購入」ボタンをクリックし、購入手続きをして完了です。
その他のオプション機能
基本機能と便利機能は、有料・無料プラン問わず、すべてのプランで利用可能です。LINE公式アカウントにはその他、LINE広告など別途お申し込みで使えるオプション機能があります。
LINE公式アカウントの運用を始めてみよう
今回は、LINE公式アカウントの料金プランと開設・運用にかかる費用を解説しました。
ビジネスにLINEを取り入れる上で、LINE公式アカウントは必要不可欠なツールです。ただ、必要最低限の機能しかないため、LINEマーケティングを成功させる上では物足りない部分もあります。
効果的なLINEマーケティングを行うためには、LINE公式アカウント専用のマーケティングツール「Lステップ」の導入がおすすめです。
Lステップを導入すると、友だちの属性や状況に応じたコンテンツの提供やリマインダ配信、リッチメニューの出し分け、スコアリングなど、LINE公式アカウントではできないさまざまなことが実現可能になります。
LINE公式アカウントとLステップの違いや、そもそもビジネスにLINE公式アカウントを活用すべき理由については、「Lステップ説明会」で詳しく解説していますので、興味がある方はぜひ参加してみてください。