LINEの拡張ツールとは?比較ポイントや機能、メリットデメリットを徹底解説
考えている様子
  • LINEの拡張ツールって何ができるの?
  • LINE公式アカウントだけでは足りない?
  • 拡張ツールの選び方がわからない・・・

 

このようなお悩みをお持ちの方に向けて、LINEの拡張ツールについて解説します。

 

拡張ツールを選ぶ際の比較ポイントや、メリットデメリットについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

LINEの拡張ツールとは?

LINEの拡張ツールとは、LINE公式アカウントには搭載されていない機能を追加できるツールです。

 

  • 既存の機能をさらに広げたいとき
  • 全く新しい機能を取り入れたいとき

LINE公式アカウントと紐づけて使用します。

 

拡張ツールはさまざまな企業が提供しており、機能やコストなどは各サービスによって異なります。

拡張ツールの必要性

LINEの拡張ツールが必要とされる理由は、ひとり一人に適したマーケティング施策を効率的に行えるからです。

 

時代の変化に伴って、以下のような課題が生じ、顧客の行動や購買履歴に合わせたアプローチが求められています。

 

時代の変化 課題
価値観の多様化 画一的なアプローチでは響かない
市場の飽和・人口減少 商品やサービスでの差別化や新規顧客の獲得が難しい

 

個人の属性や趣向に寄り添ったコミュニケーションを継続的に行って、ロイヤルカスタマーを創出しLTVを向上させることは、ビジネスを継続していく上で必須ともいえます。

 

また、激しい競争の中で生き残るためには、自動化や仕組み化でコスト削減を図り、適切なところにリソースを集中させることも必要です。

 

これらの施策は、LINE公式アカウントでもある程度まで実現できますが、少し物足りない部分もあります。

 

拡張ツールを導入すれば、LINE公式アカウントの不足部分を補えるので、求める成果に繋げやすくなります。

 

※LTV:自社の商品を利用し始めてから終了するまでの期間にどれだけの利益を生んでくれたか表す指標

 

導入を検討したい企業や店舗

LINE拡張ツールの導入をおすすめしたい企業や店舗は、以下のとおりです。

 

  • LINE公式アカウントを運用しているけれど、事業課題の解決に至っていない
  • 実現したいことはあるが、LINE公式アカウントの機能では足りない
  • もっと業務を自動化したい
  • 個人に寄り添ったコミュニケーションを効率的に行いたい
  • 顧客の行動なども詳細に分析したい

 

欲しい機能が明確な場合

拡張ツールには、LINE公式アカウントでは提供されていないさまざまな機能があります。求める機能を搭載した拡張ツールを探しましょう。

 

課題が解決されない・思うような成果が出ない場合

LINE公式アカウントを導入しても、事業課題が解決しなかったり、思うような成果が出なかったりするケースがあります。

機能をプラスすることで、課題の解決や成果に繋がるケースも多々あるので、導入事例などを参考にしながら拡張ツールを選定しましょう。

LINEの拡張ツールで使える機能

LINEの拡張ツールで使える機能について解説します。

セグメント配信

セグメント配信とは、性別や年齢など何かしらの条件で分けて配信することです。

 

 

LINE公式アカウントでは「絞り込み配信」にあたります。

 

LINE公式アカウントの絞り込み配信は、配信人数に下限があり、属性も「みなし属性」なので、正確で自由度の高いセグメント配信をする場合に不便さがあります。

 

一方拡張ツールであれば、例えば、配信人数の縛りもなく、取得した顧客情報を基にニーズに合ったセグメント配信が実現可能です。

 

ステップ配信

ステップ配信とは、あらかじめ用意した複数のメッセージを、指定したスケジュールで自動配信する機能です。

 

Lステップ ステップ配信

 

LINE公式アカウントのステップ配信は、開始条件が限定的だったり、配信人数の下限が設けられていたりするケースもあります。

 

拡張ツールを追加することで、例えば、以下のようにさまざまな面で配信の自由度が上がります。

 

開始条件の拡大 例)アンケートに回答したら配信開始
条件分岐のバリエーションの増加 例)購入者専用のステップ配信
配信日時や間隔の柔軟な設定 例)友だち追加直後から1分単位で設定可能

 

できる限り自由度の高いステップ配信を行いたい場合は、拡張ツールの導入を検討しましょう。

 

顧客情報管理

顧客情報管理は、LINE公式アカウントには搭載されていない機能です。

 

LINE公式アカウントで顧客情報を管理する場合、トーク画面のノートに簡単なメモを残したり、手動でタグをつけたり、簡易的な情報の管理にとどまります。

 

さらに友だち登録後に相手からスタンプを送ってもらうなど、アクションを起こしてもらわないと、誰が登録したのかわかりません(※未認証アカウントの場合)。

 

LINEの拡張ツールを利用すれば、友だち登録時に誰が登録したかを知ることができ、アンケートなどを活用して、情報の取得から保存まで自動で行えます。

 

他にも、誰がどのリンクをタップしたか、など友だちの行動も可視化できるので、分析にも活かせます。

 

アンケート・リサーチ

LINE公式アカウントの「リサーチ機能」にあたります。

 

LINE公式アカウントでは、性別・年齢・居住地のほかに、自由に質問できる項目が最大7つあります。

 

性別を教えてください

 

しかし、回答数が20件未満だとそもそも結果を見ることができず、回答とユーザーが結びつかないので配信にも活用できません。

 

LINEの拡張ツールであれば、例えば、回答件数に関わらず結果を見ることができ、回答とユーザーの結びつけも可能です。

 

回答結果をマーケティング施策に活かしたい方には、アンケートの拡張機能は欠かせないでしょう。

 

セグメントリッチメニュー

セグメントリッチメニューとは、性別や会員種別などセグメントに合わせて、表示させるリッチメニューを変えられる機能です。

 

ユーザーに合わせてリッチメニューを出し分けることで、利便性を向上させ、必要な情報を届けやすくなります。

 

以下のような、タブ分けされたリッチメニューも設置できます。

 

イノベ大リッチメニュー

 

予約管理

LINE公式アカウントには「LINEで予約」というオプション機能がありますが、飲食店限定のサービスです。

 

飲食店以外の店舗では、予約を別のツールで管理したり、手作業で対応したりする必要があります。

 

LINEの拡張ツールを利用すれば、飲食店以外でもLINE上で予約管理まで完結でき、予約忘れ防止のためのリマインダー送信なども行えます。

 

 

自動で予約まで完結するので、運用コストの削減に役立つでしょう。

 

クロス分析

クロス分析とは、2つ以上の項目を掛け合わせて分析する手法です。

 

例えば、友だち登録の分析で「Instagramから登録してくれた女性(Instagram×女性)」などが挙げられます。

 

LINE公式アカウントの分析機能でも、友だち追加数やブロック数、メッセージ通数などの数値の確認は可能です。

 

しかし、クロス分析のような詳細な分析を行う場合、別途数字をまとめ直す必要があります。

 

LINE拡張ツールに搭載されたクロス分析機能であれば、分析条件を保存でき、すぐにクロス分析結果を確認できます。

 

LINEの拡張ツール、5つの比較ポイントとは?

LINEの拡張ツールを比較する際のポイントを5つ解説します。

機能面

LINEの拡張ツールは、いろんな用途に使える「汎用型」と特定の業種や機能に強みがある「特化型」があります。

 

汎用型は、さまざまな施策に柔軟に対応するために多くの機能があり、それらを組み合わせて使えるなど、自由度高く設計されています。

 

特化型は、業界特有の課題を解決できる機能が用意されていることが多いです。

 

最初から「この機能だけあれば・・・」と間口を狭めずに、汎用型と特化型の両方について見てみましょう。

 

合わせて、機能を比較する際には、以下についても確認が必要です。

  • 不足している機能が搭載されているか 
  • やりたいことを実現できる機能がそろっているか
  • 長期的な視点で考えた時にも、必要な機能が備わっているか

 

やりたいことはあるけれど、どの機能を使えばいいかわからない場合は、導入前に相談することをおすすめします。

 

また、ビジネスには長期的な視点が欠かせません。

  • 今後、店舗を増やしていきたい
  • 会員が増えてきたらランク制を導入したい
  • スタッフが増えたら情報の権限設定を取り入れたい

 

など、今後の事業プランも踏まえた上で、必要な機能を検討することも大切です。

操作性

どれだけいいツールを導入しても使いこなせなければ全く意味がありません。

 

以下の点に注意してツールを選びましょう。

  • 管理画面がわかりやすく、直感的に操作できるか
  • マニュアルにすぐにたどりつけるか

 

操作性を確認するためには、デモ画面や無料お試し期間などを利用して、実際に触って確認するのがおすすめです。

 

サポート体制

サポート体制は主に以下の3つに分かれます。

  1. サポートなし
  2. 使い方のみサポート
  3. 使い方、運用戦略、LINEマーケティング施策までトータルサポート

 

サポートが少ない方が料金は安くなる傾向にありますが、不明点は自力で解決しなければなりません。

 

サポートの手段も重要で、LINEやチャット、各種セミナー、個別コンサルティングなど、自社に合った手段が選べると、すぐに質問ができて不明点を放置することもなくなります。

 

さらに、ブログなどのメディアを通して導入事例や活用方法が豊富に提供されていると、運用の際のヒントになります。

 

実際に操作する人が、どういったサポートがあると助かるかを考慮しながら比較検討しましょう。

 

セキュリティ

顧客情報を取り扱うため、セキュリティを担保することはとても重要です。

 

比較する際、以下の点を参考に選びましょう。

  • プライバシーマークの取得
  • 2段階認証の設定
  • 暗号化通信の利用

 

経済産業省の「クラウドサービスレベルのチェックリスト」に準拠したセキュリティシートを公開している企業もあります。

 

こういったシートを利用して、自社の基準を満たしているか確認するのも一つの方法です。

アップデートの頻度

ツールを長期間活用し続けるために、アップデートの頻度も確認しましょう。

 

時代の流れやデジタル技術の進化に伴い、有効なマーケティング施策も変わっていきます。

 

アップデートにより、新しい機能が追加されたり不具合が解消されたりすることで、ツールの性能が上がり、より結果に繋がりやすくなります。

 

利用者の要望や時代の流れを汲み取ってアップデートを重ねている場合、信頼できるツールと言えるでしょう。

LINEの拡張ツール導入のメリット・デメリット

メリット

3つのメリットについてご紹介します。

個々に寄り添った施策ができる

LINEの拡張ツールを利用すれば、顧客情報を蓄積しながら自由度の高い配信などを行えるため、ひとり一人に適したアプローチを行えます。

 

例えば、個人に最適なセグメント配信を行えば、

  • 開封率アップ
  • ブロック率の低下
  • 配信数の削減
  • 信頼性の向上
  • 成約率アップ

などさまざまな効果が期待できます。

 

スマホの普及や自分の価値観に合った商品選びが当たり前になった今、個人に寄り添った施策はぜひビジネスに取り入れたいところです。

 

LINE上で複数の事業課題を解決できる

LINEの拡張ツールは、成約率向上などのマーケティング課題だけでなく、オフライン業務の自動化や採用力の強化など複数の事業課題を解決できます。

 

汎用性の高いツールであれば、自由に機能を組み合わせて、自社に適したオリジナルの運用方法を模索することも可能です。

 

事業規模の拡大や方針の変更などビジネスに変化はつきものです。状況が変われば、あらたな課題を解決する必要があります。

 

LINEでさまざまな事業課題を解決できる状態を作ることは、ビジネスを長期的な成功に導く上でとても重要です。

自動化によりPDCAを早く回せる

マーケティング施策を自動化すれば、PDCAサイクルを早く回せるので、改善点を明確にし、成功したノウハウも蓄積できます。

 

VUCA時代という先が読めない時代において、迅速な効果検証と意思決定はビジネスを成功させる上で不可欠ともいえます。

 

自社にとって最適な自動化や仕組み化を実現して、さまざまな変化にも柔軟に対応できる態勢を整えましょう。

 

※VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった造語。

 

デメリット

2つのデメリットについてご紹介します。

費用がかかる

拡張ツールの利用には、基本的にコストがかかります。一部、無料で利用できるものもありますが、使える機能は限られます。

 

料金体系は、初期費用や月額の利用料金がかかるものから成果報酬型までさまざまです。

 

ユーザーが用途や友だちの数などに応じて選べるよう、複数のプランを設けているサービスもあります。

 

導入の費用対効果を上げるためには、必要な機能、配信数、予算なども含めて事前に相談するのがおすすめです。

新しく操作を覚える必要がある

新しいツールを導入するので、操作方法を覚えなければなりません。

 

操作方法を覚える労力を最小限にするために、サポート体制が充実しているツールを選びましょう。

 

マニュアルをすぐに見れたり、質問できる手段が多く用意されていたりすると、早めに問題を解決できます。

 

特に導入当初に手厚いサポートを受けられると、その後の運用がスムーズに進みます。すぐに質問ができる態勢か、チェックするようにしましょう。

LINEの拡張ツール導入の流れ

LINEの拡張ツール導入の流れを解説します。

0.LINE公式アカウントの作成

拡張ツールは、LINE公式アカウントに紐づけて利用します。まだアカウントを作成していない方はLINE公式アカウントを作成しましょう。

 

1.目標の設定と必要な機能の洗い出し

LINEマーケティングで達成したい目標を、大まかでもいいので設定しましょう。

 

次に、設定した目標を達成するために必要な施策を考え、機能の洗い出しを行います。

 

具体的な施策が思い浮かばなかったり、必要な機能が不明だったりする場合「こういうことをやりたい」と、実現したいことをできるだけたくさん出しておくのがおすすめです。

 

他社の事例で取り入れたいものがあれば、合わせてリストアップします。

2.LINEの拡張ツールの選定と契約

必要な機能や実現したいことに基づいて、ツールの選定を行います。

 

不明な点がある場合、導入前の問い合わせや個別相談などを利用して、疑問点を解消しておきましょう。

 

導入するツールが決定したら、契約を行います。

3.LINE公式アカウントと拡張ツールの連携

拡張ツールのマニュアルなどに従って、LINE公式アカウントと拡張ツールを連携します。

 

連携方法が分からない場合は、拡張ツールの担当窓口に問い合わせましょう。

LINEの拡張ツールに関するよくある質問

LINEの拡張ツールについて、よくある質問を解説します。

拡張ツールの料金にLINE公式アカウント利用料金も含まれますか?

LINE公式アカウントの料金は別途必要です。

 

LINE公式アカウントはLINEヤフー株式会社、拡張ツールは各サービスを提供している会社との契約になりますので、それぞれで料金が発生します(有料プランの場合)。

拡張ツールの運用を外部に依頼したいのですが…

拡張ツールを運用する人手が足りない場合、外部への依頼も可能です。

 

構築、運用支援を行っている会社はいろいろとありますので、各企業に直接問い合わせてみましょう。

 

なお、ツールを提供している企業が、構築や運用の認定制度を設けている場合もあります。

 

認定を受けている企業の中から委託先を探すのも方法の一つです。

LINEの拡張ツールは「Lステップ」がおすすめ

Lステップは、

  • CRM(顧客管理システム)
  • MA(マーケティングオートメーション)

の役割を併せ持ったLINE拡張ツールです。

 

友だち情報の取得や保管を自動化し、以下のような機能を使って、ひとり一人に最適なアプローチを行います。

  • 柔軟なシナリオ配信やシナリオ分岐
  • 細やかなセグメント配信
  • 行動スコアリング
  • 流入経路分析

 

配信などの教育(ナーチャリング)や顧客管理を自動化して、仕組み化を実現したい方はLステップの導入をおすすめします。

 

まとめ

今回はLINEの拡張ツールについて解説しました。

 

ユーザー数も月間9,700万人(2024年3月末時点)に達し、もはやインフラとして機能しているLINE。

企業や店舗、病院、学校などでのLINE公式アカウントの利用も身近になり、LINEでできることも増えています。

 

LINE公式アカウントより一歩踏み込んだ運用をご希望の方は、LINEの拡張ツールであるLステップの活用もご検討ください。

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