
メルマガの効果を最大化するためには、単なる一斉配信ではなく、ターゲットに合わせた「パーソナライズ」が欠かせません。
ユーザーの興味関心や行動履歴に基づいて適切な情報を届けることで、開封率やクリック率が向上し、売上アップにもつながります。
本記事では、メルマガのパーソナライズが必要な理由や、具体的な手法、メリット、導入時の注意点まで詳しく解説します。
メルマガを改善したい方や、より高い成果を目指したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
メルマガのパーソナライズとは
メルマガのパーソナライズとは、読者一人ひとりの興味関心や行動に基づいて内容をカスタマイズし、最適な情報を届ける手法です。
例えば、購買履歴やサイトの閲覧履歴をもとに、おすすめの商品や関連情報を個別に案内するのもパーソナライズといえます。
似た手法にセグメント配信がありますが、これは読者を年齢・性別・地域・職業などの属性や行動履歴に基づいてグループ分けし、それぞれに適したメルマガを送る手法です。
セグメントは、20代の女性にはトレンド情報を、企業の経営層には業界の最新ニュースを配信する、といった形でターゲットを絞り込みます。
パーソナライズは、より細かく個別最適化されるのに対し、セグメント配信は特定のグループ向けの情報提供が中心となります。
どちらも効果的なメルマガ運用に不可欠であり、組み合わせることでより高い成果を得られるでしょう。
従来の一斉配信との違いや課題
これまでのメルマガは、すべての読者に同じ内容を送る「一斉配信」が一般的でした。
新商品の案内やセール情報を一括で配信できるため、手間がかからず簡単に運用できます。
しかし、一斉配信には大きな課題があります。
それは 「読者にとって関係ない情報も届いてしまう」という点です。
例えば、男性向けの商品情報が女性の読者に届いたり、過去に購入したことのないカテゴリーの商品情報が送られてきたりすると、「自分には関係ないな」と感じ、メルマガを登録解除してしまう可能性があります。
実際、多くのユーザーは「メールの内容に興味が持てないとき」「高頻度でメールが届いたとき」などにメルマガを解除することがわかっています。
一斉配信だけでは開封率やクリック率が低下しやすくなり、配信の効果が薄れてしまうのです。こうした課題を解決するために、パーソナライズ配信が注目されています。
パーソナライズが必要な理由3つ
パーソナライズが必要な理由は以下の3つです。
- ユーザーの情報過多による無関心を防ぐため
- ターゲットごとに異なるニーズがあるため
- 一方的な情報発信ではなく、双方向の関係を築くため
それぞれについて、詳しく解説していきます。
ユーザーの情報過多による無関心を防ぐため
私たちは毎日大量の情報に囲まれています。SNSの通知、広告、ニュース、そしてメルマガ。受信箱には未読のメールがどんどん溜まり、「また宣伝メールか…」と開かずに削除することも。
そんな中で、メルマガを読んでもらうにはパーソナライズが必要です。
ただ一斉配信するのではなく、「この情報は自分に関係がある!」と感じてもらわなければなりません。
例えば、過去にスニーカーを買った人には「あなたにおすすめの新作スニーカー」を紹介すると、関心を持ってもらえます。
関係のない情報を送り続けると、読者はどんどん無関心になり、最悪の場合、配信解除されてしまうことも。メルマガを活かすには、読者一人ひとりの興味に寄り添った配信が欠かせません。
ターゲットごとに異なるニーズがあるため
メルマガ読者は、年齢や性別、ライフスタイル、興味・関心がそれぞれ異なります。全員に同じ内容を送ってしまうと、「自分には関係ない」と思われてしまうでしょう。
そこで大切なのが、ターゲットごとのニーズに合わせたパーソナライズです。
例えば、同じファッションブランドのメルマガでも、過去に購入履歴のある人には「新商品のおすすめ」、まだ購入したことがない人には「ブランドのストーリーを発信」など、それぞれの読者に響きやすい内容を発信します。
パーソナライズすることで、「これは自分のための情報だ」と感じてもらえ、開封率やクリック率の向上につながるでしょう。
一方的な情報発信ではなく、双方向の関係を築くため
これまでのメルマガは、企業から一方的に情報を発信するスタイルが主流でした。しかし、読者が受け取るだけのメルマガは「ただの宣伝」と思われ、読まれずに終わってしまうことも。
そこで重要なのが、双方向の関係を築くためのパーソナライズです。
例えば、過去に購入した商品に関するアンケートを送ったり、「あなたにおすすめの記事はこちら!」と読者の興味に合わせたコンテンツを紹介したりすることで、読者が反応しやすくなります。
メルマガをただの情報発信ツールではなく、読者とのコミュニケーションの場にすれば、信頼関係が深まります。
パーソナライズの種類と送り方
パーソナライズの種類と送り方をそれぞれ解説します。
手法 | 特徴 | 主な活用方法 |
基本的なパーソナライズ | 登録情報や購買履歴に基づいて内容を調整 |
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行動履歴を活用したパーソナライズ | ユーザーの行動に応じてリアルタイムで内容を変える |
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属性によるセグメント配信 | 年齢・性別・地域などの属性ごとにグループ分けして配信 |
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基本的なパーソナライズ
基本的なパーソナライズは、登録時の情報や過去の購買履歴・興味に基づいてメールの内容を調整します。
メルマガをパーソナライズする方法はいくつかありますが、まず取り入れやすいのが 「読者の名前を入れる」 ことです。
件名や本文に「〇〇さん、こんにちは!」と名前を入れるだけで、親しみを感じてもらえます。
大切なのは、「みんなに送られているメルマガ」ではなく、「自分宛てのメッセージ」だと感じてもらうことです。
さらに効果的なのが、購買履歴や興味に基づいたコンテンツ提供です。
例えば、以前スニーカーを購入した読者には「新作スニーカーが入荷しました!」というお知らせを、カフェ好きの読者には「おすすめのコーヒー特集」を送るなど、興味のある情報を届けることで、開封率やクリック率がぐっと高まります。
こうした基本的なパーソナライズを積み重ねれば、読者との距離が縮まり、より効果的なメルマガ運用につながります。
行動履歴を活用したパーソナライズ
行動履歴を活用したパーソナライズは、ユーザーのリアルタイムな行動データをもとに配信内容を変える手法です。
例えば、メルマガで紹介した商品のリンクをクリックした人に「この商品、今なら10%オフ!」とクーポンを送れば、購入につながる可能性が高まります。
また、ECサイトで商品をカートに入れたまま放置している人に「カートに入れた商品、お忘れではありませんか?」とリマインドメールを送るのも効果的です。
このように、読者の行動に合わせてメールを送ると「今まさに必要な情報」と感じてもらいやすくなります。
ユーザー属性によるセグメント配信
パーソナライズだけでなく、ユーザー属性によるセグメント配信もメルマガの効果を高める重要な方法です。
これは、読者を年齢、性別、地域、職業、興味関心などの属性ごとにグループ分けし、それぞれに合った内容を配信する手法です。
米国intuit社「インテュイット」の調査によると、一斉配信よりもセグメント配信の方が成果が高いことがわかっています。
例えば、20代の女性には最新のトレンドファッション、40代の男性にはビジネス向けのアイテムを紹介するなど、属性ごとに情報を最適化するのもセグメントのひとつです。
パーソナライズほど細かくはありませんが、より関心の高い読者層にアプローチできるのがセグメント配信の強みといえるでしょう。
メルマガをパーソナライズするメリット
メルマガをパーソナライズするメリットを解説します。
開封率・クリック率の向上
一斉配信のメルマガでは、興味のない内容だとスルーされがちです。
一方で、メルマガをパーソナライズすると、開封率やクリック率が向上しやすくなります。
読者の名前を件名に入れたり、過去の購買履歴に基づいたおすすめ商品を紹介したりすることで、「これは気になる」と感じてもらえるでしょう。
例えば、「〇〇さんにおすすめの新作アイテム!」といった件名なら、関心を引きクリック率も高まるはずです。
このようにパーソナライズを活用し、開封率・クリック率を伸ばしてみてください。
リピーター・ロイヤルカスタマーの育成
ビジネスを続けるうえで大切なのが、一度買ってくれたお客様に「また買いたい」と感じてもらうことです。
そこで重要になるのが、メルマガのパーソナライズです。
単なる商品紹介ではなく、「自分のことを分かってくれている」と感じさせるメルマガを送り、リピーターやロイヤルカスタマーを育てていきます。
特にロイヤルカスタマーは、2回以上利用してくれているリピーターの中でも、特に自社に強い愛着を持っている大切なお客様です。だからこそ、しっかりと関係を深めて、大切に育てていく必要があります。
例えば、過去にスキンケア商品を購入した人には、次の購入につながる情報として「季節ごとのスキンケアアドバイス」や「愛用者の口コミ」を紹介すると、興味を持ってもらいやすいでしょう。
また、「前回の商品がそろそろ無くなる頃では?」というタイミングで、リマインドメールを送れば、継続的な購入を促せるはずです。
こうした施策を通じて、ファン化を進め、長期的に関係を築いていくことが大切です。
配信の最適化とコスト削減
メルマガは「とにかくたくさんの人に送ればいい」と思いがちです。
しかし、興味のない人に一斉配信しても、読んでもらえる可能性は低いでしょう。
しかも、読まれずにスルーされるだけでなく、配信解除されたり、迷惑メールとして扱われたりするリスクもあります。
そこで重要になるのが、パーソナライズによる配信の最適化です。
ターゲットごとに興味のありそうな情報を厳選して届ければ、開封率やクリック率がアップし、配信数が少なくても高い効果が期待できます。
一斉配信と比べて、効率よく、そして無駄なくメルマガを運用できるのがパーソナライズの魅力です。
パーソナライズを実現するためのツール
メルマガのパーソナライズを効率化してくれるツールを紹介します。
メルマガ配信ツール
最もメジャーなのが、メルマガ配信ツールの活用です。
メルマガ配信ツールを使えば、名前の自動挿入、購買履歴に基づくレコメンド配信、誕生日クーポンの自動送信などが手軽にできます。さらに、開封率やクリック率のデータを分析しながら、より効果的なメルマガ運用が実現できるでしょう。
また、配信リストの管理やセグメントごとのターゲティングも可能なので、必要な人に必要な情報だけを届けられ、無駄な配信コストも抑えられます。
メルマガをパーソナライズしながら効率化したいなら、まず導入しておきたいツールです。
マーケティングオートメーション(MA)ツール
マーケティングオートメーション(MA)ツールは、読者の行動や興味に応じて、最適なメールを自動で配信できるツールです。メルマガ配信ツールよりも細やかなフォローが可能で、より精度の高いパーソナライズ配信ができます。
例えば、ECサイトで商品を閲覧したのに購入しなかった人にフォローメールを送ったり、メルマガを開封した人にだけ追加の情報を届けたりと、シナリオに沿った配信が可能です。
さらに、開封率やクリック率などのデータを分析し、読者ごとに最適なタイミングや内容で配信できるのもメリットです。
一歩踏み込んだコミュニケーションを実現したい方は、MAツールを活用して、より効果的なメッセージ配信に取り組んでみましょう。
パーソナライズの効果測定と改善方法
パーソナライズの効果測定と改善方法について解説します。
効果測定の指標
メルマガをパーソナライズしたら、その効果をしっかり測定し、改善していくことが大切です。
そこで活用したいのが 「KPI(重要業績評価指標)」 です。メルマガのパフォーマンスを客観的に評価するために、以下のような指標を設定しましょう。
- 送信成功率:メールボックスに届いた割合を測る指標
- 開封率:メールが開かれた割合を測る指標
- クリック率:リンクの反応を確認する指標
- コンバージョン率:購読者の行動が成果につながった指標
これらの数値を定期的にチェックすることで、より効果的なメルマガ運用が可能となります。
A/Bテストの実施
メルマガの開封率やクリック率を上げるためには、A/Bテストの実施が必須です。
A/Bテストとは、異なるパターンのメルマガを用意し、どちらの方が効果が高いかを比較する方法です。
例えば、画像をテストする場合、「メインビジュアルを1枚だけ表示したパターン」と「複数の画像(2枚)を並べたパターン」を用意し、どちらの方が反応(クリック率やコンバージョン率)が高いかを検証します。
また、CTA(行動を促すボタン)の色を変えてテストするのも効果的。「赤いボタン」と「白いボタン」で、どちらがよりクリックされやすいかを比較すると、読者の反応傾向をつかめます。
A/Bテストを繰り返せば、読者が反応しやすいメルマガの傾向がわかり、配信の精度が向上するはずです。
データ分析による改善
メルマガは、ただ配信して終わりではありません。配信後のデータを確認し、次回にどう活かすかが大切です。
例えば「開封率が低い」と感じたら、件名の見直しや配信時間の変更を検討。「クリック率が低い」場合は、本文の構成やCTA(行動を促すボタン)のデザイン・文言を改善できます。
大事なのは「なんとなく」で判断せず、数値をもとに仮説を立てて改善することです。
小さな見直しをコツコツ積み重ねれば、より読まれやすく、成果につながるメルマガになります。
感覚だけに頼らず、数字を味方につけて配信の質を高めていきましょう。
メルマガのパーソナライズ導入時の注意点や課題
メルマガをパーソナライズする際の注意点や課題について解説します。
個人情報の取り扱いに注意する
メルマガをパーソナライズする際、読者の名前や購買履歴、行動データなどを活用します。
だからこそ、個人情報はしっかり管理しなければなりません。
不正な取り扱いや情報漏えいが発生すると、信用を失うだけでなく、法的な問題に発展する場合もあります。
メルマガの配信リストは厳重に管理し、不要になったデータは適切に削除。外部サービスを利用する場合は、セキュリティ対策が十分なツールを選びましょう。
過度なパーソナライズは逆効果の場合も
メルマガのパーソナライズは効果的ですが、やりすぎると逆効果になるケースもあります。
あまりにも細かい情報を使いすぎると、読者は「なんでこんな情報を知ってるの?」と、不信感を抱くことも。
例えば、「〇〇さん、昨日〇〇の商品をチェックしていましたね!」といった内容は、便利さよりも「監視されているかも…」と、警戒心を持たせてしまうかもしれません。
メルマガのパーソナライズは効果的ですが、あえて言わないことも大切です。読者の行動データや購買履歴を活用できるからといって、すべてをそのまま伝えるのが正解とは限りません。
「3年前に購入した〇〇の商品、そろそろ買い替え時ですね!」とピンポイントで言うより、「愛用者におすすめの新作が登場しました!」と、やんわり伝える方が受け入れられやすい場合もあります。
自然な表現を使いながら、踏み込みすぎない配信を心がけましょう。
リソースの確保が必要
メルマガをパーソナライズすると反応率が上がりますが、その分、リソースを圧迫します。
一斉配信と違い、読者ごとに異なる配信が必要なため、データの管理やシナリオ設計に手間がかかりがちです。
例えば、「購買履歴に基づいておすすめ商品を紹介する」場合、過去のデータを整理し、適切なリスト分けを行う必要があります。
「誕生日クーポンを送る」「開封状況に応じて異なるメールを配信」などの設定をするには、メルマガ配信ツールやマーケティングオートメーション(MA)ツールの導入を検討した方がいいかもしれません。
パーソナライズを成功させるには、人員・時間・ツールの準備が必要です。無理なく運用できる仕組みを整え、できる範囲から少しずつパーソナライズを取り入れていきましょう。
そもそも開封率が低い
メルマガをどれだけ工夫しても、開封されなければ意味がありません。
実際に、メルマガの開封率は10〜30%といわれています。※当社調べ
多くのメルマガは受信箱に埋もれたり、「後で読もう」と思われたりして、スルーされがちです。
弊社の調査でも、メルマガの内容は「気になったものだけ確認している」が54.1%と最多でした。
つまり、多くの読者はすべてのメルマガを開封しているわけではなく、興味を持ったものだけに目を通しているのです。
最近では、開封率の高いLINE公式アカウントを活用して情報を届ける企業も増えています。即時性も高く、エンゲージメントを高めやすいのが特徴です。
開封率を改善するためには、メルマガの工夫だけでなく、読者が受け取りやすいチャネルを選ぶことも検討しましょう。
LINE公式アカウントの活用が増えている
最近、多くの企業がLINE公式アカウントを活用するケースが増えています。
その理由は「開封率の高さ」だけではありません。
LINEは、日常的なコミュニケーションツールであり、気軽にやり取りができる点も大きな魅力です。
弊社の調査においても、よく利用するメッセージツールは「LINE」が最も多く、メールに比べて2倍以上も利用されていることがわかります。
メルマガは一方的な配信になりがちですが、LINEはチャット機能を活用して顧客と直接やり取りができるのが特徴。問い合わせ対応や予約受付にも活用されています。
また、トーク画面下部に表示されるリッチメニューなど、視覚的に分かりやすく情報を整理できるのも人気の秘密です。
こうした多機能性が、LINE公式アカウントの活用が進んでいる理由といえます。
メルマガとLINEどちらの配信が有効か?
では実際にメルマガとLINE、どちらの配信が有効なのでしょうか?
それぞれに適したケースがあるため、目的に応じて使い分けることが大切です。
比較項目 | メルマガが有効なケース | LINEが有効なケース |
主なターゲット |
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活用例 |
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向いている情報 |
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閲覧環境との相性 |
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コンテンツの量 |
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コミュニケーション形式 |
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メルマガが有効なケース
メルマガは、PCでの閲覧に適しており、情報量の多い場合や詳細な説明が求められる場面で効果を発揮します。
例えば、BtoB企業が行う商談前後のフォロー、資料請求への対応、サービス詳細の案内など、「文章量が多く、じっくり読んでもらいたい」コンテンツはメルマガと相性抜群です。
また、添付ファイルの共有やPDF資料のダウンロードなど、PCでの操作を前提とした施策も、メールを活用するとスムーズでしょう。
さらに、メールは社内での情報共有や転送がしやすく、組織内での意思決定に関わる情報伝達にも向いています。
このように、情報の密度や保存性、ビジネスシーンでの活用を重視する場合は、メルマガが有効です。
LINEが有効なケース
LINEは、リアルタイムでのパーソナライズ配信に優れています。ユーザーの行動履歴や属性データを活用し、今まさに必要な情報を最適なタイミングで届けられるのがメリットです。
例えば、

本日18時から2時間限定セールスタート!

雨の日限定!今から1時間ドリンク半額クーポン配布中
といったような時間に限りのあるキャンペーンや、その場で反応してもらいたいお知らせと相性抜群。開封されなくてもプッシュ通知で気付きやすいのも特徴です。
さらに、LINEは日常的に使われているメッセージツールのため、メールよりも気軽に返信しやすく、1対1のコミュニケーションがしやすいのも利点です。そのため、ユーザーからの予約変更や質問にも、スムーズかつ柔軟に対応できます。
このように、スピード感のある情報配信や柔軟なやりとりを求める場面では、LINEが非常に有効なチャネルといえるでしょう。
おすすめはメルマガとLINEの併用
比較項目 | メルマガ | LINE公式アカウント |
到達率 | 10~30% | 100% |
開封率 | 10〜30% | 60% |
通知の即時性 | 通知は静かに届く/見落とされやすい | 通知がポップアップ表示され、すぐに届く |
向いている内容 | 長文の説明、コラム、BtoB向けの案内など | セール告知、クーポン配信、短文の通知など |
コスト | 配信数が増えても比較的安価 | 配信数によって料金が上がる |
登録・解除のしやすさ | フォーム入力が必要でやや手間 | ワンタップで簡単に登録可能 |
※数値データは当社調べ
メルマガとLINEは、それぞれ強みと弱みがあり、併用することで効率的に情報を届けられます。一方に頼るのではなく、目的に応じた使い分けが大切です。
メルマガの強みは、情報を詳しく伝えられる点です。キャンペーンの詳細や商品説明、業界ニュースなどをしっかり届けられます。
一方LINEの強みは、開封率の高さとリアルタイム性です。メッセージがすぐに目に留まりやすく、クーポン配信やイベントのリマインドなど、今すぐ行動してほしい情報を伝えるのに最適です。
例えば、「LINEでキャンペーン開始を知らせ、メルマガで情報を詳しく説明する」といった活用方法もいいでしょう。
それぞれの特徴を理解し、組み合わせて活用することで、より多くの読者に情報を届けられます。
LINEでパーソナライズ配信をするならLステップ
これまで、メルマガやLINEのパーソナライズについて解説してきました。
中でも、LINEはリアルタイム性や開封率の高さが魅力で、多くの企業がパーソナライズ配信に活用しています。
そして、LINEでの配信をさらにパーソナライズさせたい方におすすめなのが「Lステップ」です。
Lステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張したマーケティングツールです。LINE公式アカウントよりも細かくパーソナライズできるため、反応率アップや売上アップが期待できます。
ちなみに、LINE公式アカウントで絞り込める属性は、性別や年齢、地域などに限られます。一方Lステップでは、友だち1人からでも属性を絞り込み、セグメント配信できるのがメリットです。
例えば、過去に特定のURLをクリックしたユーザーだけにフォローメッセージを送ったり、アンケートに回答した人だけに限定クーポンを配信したりと、行動ベースでのセグメント配信が自由に行えます。
さらに、一度設定しておけば自動でセグメントごとのシナリオ配信が行えるため、運用の手間を減らしながら高精度なマーケティングが実現できるのも魅力です。
※シナリオ配信とは、登録しておいた複数のメッセージを、指定したタイミングで順番に自動配信する機能。
このように、Lステップを使えば、LINEでのパーソナライズ配信が一段と進化し、ユーザーとの関係構築やコンバージョンの最大化につながります。
メール配信ができる!Lステップの新機能「Lメール」
LINEとメール、それぞれのチャネルには異なる強みがあります。
LINEは即時性が高く開封されやすい一方で、メールは詳細な情報やファイルの送付に適しているのが特徴です。
そのため、LINEとメールを使い分けることで、より効果的な配信が実現できます。
そして、それを可能にするのがLステップの新機能「Lメール」です。
Lメールは、LINEとメールを組み合わせ、シームレスな配信が実現できる機能です。
Lステップに蓄積されたデータをもとにLINEとメールの両方で、パーソナライズな配信ができるため、効率よくマーケティングを進めたい企業にとって強力な選択肢となります。
【例:Lステップで取得した情報をメールに挿入できる】
さらに、
- 商品を購入した人
- アンケートに答えた人
- リンクをクリックしなかった人
など細かい条件でセグメントができます。
これを活用すると、Lメールでの配信がよりパーソナライズされたものになります。
【Lメールの活用例】
- 1通目はLINEでイベント告知
- 2通目はイベント告知のリンクをクリックしてくれた人にだけにメールを送信
- 3通目はイベント日が近づいたらLINEでリマインド
さらに、1通目でリンクをクリックしなかった人には、数日後に再度LINEで告知をするといったアクションも可能です。
しかも、これらはすべて自動化できるため、今までパーソナライズで必要だったリソース不足の問題も解決できます。
ぜひLメールを活用して、よりパーソナライズされた配信を実現してみてください。