LINE公式アカウントを始めたものの、

- 思ったより友だちが増えない…
- 登録はされても反応が少ない
- どうやったら友だちが増える?
そんな悩みを抱えていませんか?
実際、多くの店舗や事業者が「アカウントは作ったけど友だちが思うように増えない」という壁に直面しています。
しかし、友だちを増やさなければ、LINEを活用することすら始められません。
この記事では、LINEの友だちを着実に増やす具体的な方法から、導入しやすいコツ、運用の注意点までをわかりやすく解説します。
目次
LINE公式アカウントの友だちとは?
あなたのLINE公式アカウントを登録してくれたユーザーを「友だち」といいます。
メッセージ配信やクーポン、ショップカードなど、LINEの機能を活用して情報を届けられるのはこの友だちだけです。
つまり、どれだけ良い内容を配信しても、友だちが増えていなければ見てもらえません。
だからこそ、LINE運用のスタートラインは「友だちを増やすこと」なのです。
さらに注意したいのは、せっかく登録してもらっても、「このアカウント、必要ないかも…」と思われれば、すぐにブロックされてしまう点です。
ただ増やすだけでなく、継続してもらう仕組みも意識していきましょう。
LINE公式アカウントの友だち確認方法
LINE公式アカウントの友だちを確認する方法は、下記の通りです。
- 友だちがチャットで反応(メッセージやスタンプ送信など)した場合
- Messaging APIやLステップ(※)などの拡張ツールを利用している場合
※Messaging APIやLステップは、LINE公式アカウントの基本機能を拡張できるツール。Lステップについての詳細は後述します。
<確認方法>
友だち数の確認は、「分析」>「友だち」から確認可能です。
友だち情報は、「友だち」>「チャット」
「連絡先アイコン」から確認できます。
- アイコン
- 名前(LINEアカウント表示名)
- タグ
- ユーザーのタイプ
- 前回のチャット日
- チャットの内容
LINE公式アカウントの友だちを増やすコツ9選
それでは、LINE公式アカウントの友だちを増やすコツを紹介します。
① 友だち限定の魅力的な特典(オファー)を用意する
友だち追加したくなるオファー、つまり友だち追加によって得られる”魅力的な特典”を用意しましょう。
LINE追加の作業自体はQRコードを読み込むだけなので、ほんの一瞬でできることですが、ユーザーには心理的なハードルがあります。

- 本当にお得なの?
- たくさん通知が来そう…
- 登録して意味あるのかな?
そんな不安を乗り越えてもらうには、思わず登録したくなるオファーが必要です。
たとえば、業種別のオファーには以下のようなものがあります。
限定クーポンやプレゼント、無料診断など、「登録しないと損かも」と感じてもらえる内容がポイントです。
また、最初の特典だけでは途中でブロックされる可能性が高くなります。
ですので、継続的に有益な情報を配信したり、特典を紹介したりしてリピーターを増やしてみてください。
②店内POPや販促物にLINEのQRコードを設置する
店舗があるなら、店内POPやチラシにLINEのQRコードを載せるのは基本中の基本です。
POPやポスターなどの掲示物は、店内のどこに設置するかで効果が違います。
なるべくユーザーの視界に入る頻度が高い場所、目線を意識することが大切です。
出典:LINEヤフー マーケティングキャンパス
このように、店内の目につきやすい場所に設置して、興味を持ってもらえる工夫を施しましょう。
③店舗でスタッフが直接声かけをして友だち追加を促す
店内のPOPは、意外と見逃されがちです。そこで効果的なのが、スタッフが直接声かけをして友だち追加を促す方法。
たとえば飲食店なら、オーダーを取るタイミングで、

LINE追加でドリンク1杯無料になりますが、よかったらどうぞ
と笑顔で伝えるだけで、登録率が大きく変わります。
たとえば、スタッフが声かけを徹底することで友だち登録率が約10倍近くになるケースもあります。
実際に、店舗での声かけのみで友だち数7,200人(3ヶ月間)を超えた事例も。広告は一切使用せず「友だち追加とアンケートに回答したら1端末200円引き」を友だち追加特典として用意し、お客様一人ひとりに声かけをしています。
「いつ」「どのタイミングで」「どう伝えるか」をスタッフ間で共有しておくのもいいでしょう。紙のマニュアルや、レジ横に貼る小さなメモでもOKです。
スタッフの声がけひとつで、友だち数が着実に増えていきます。
④ショップカードを活用する
カフェや美容院、ネイルサロンなどでは、ショップカードの活用がおすすめです。
ショップカードとは、LINEで発行・管理ができるポイントカードのことです。
出典:LINEヤフー for Business 【公式】ショップカードの活用方法|活用メリットや効果的な設定方法を解説
たとえば「スタンプが10個貯まるとコーヒー1杯無料」など、LINEに登録するだけで特典がもらえる仕組みが作れます。
お会計時に「LINEショップカードでポイント貯まりますよ」と案内すれば、自然な流れで友だち追加を促せるのもポイントです。紙のカードのように無くす心配もないので、お客様にも喜ばれます。
「登録する理由」と「続ける理由」を両方作れる便利な機能、ぜひ活用してみてください。
⑤ホームページやSNSにLINE追加の導線を設置する
LINEの友だちを増やすには、ホームページやSNSからの導線づくりも大切です。
InstagramやX、公式サイトなどに「友だち追加ボタン」やQRコードを設置しておけば、日常的に見ているユーザーをLINEに誘導できます。
たとえば、以下のように登録したくなる仕掛けを意識するのがおすすめです。
店内POPや販促物にQRコードを設置して誘導する場合と同じく、友だち追加することで得られるメリットや利便性を訴求するのがポイントです。
⑥LINE VOOMを活用する
LINE VOOM(ラインブーム)とは、ショート動画などが楽しめるプラットフォームです。
友だち以外にも投稿が表示されるので、新しい人にアカウントを知ってもらうチャンスにもなります。
- クーポンやショップカードなどの投稿もできる
- 無料で何度でも投稿できる
- シェア機能があるので拡散性がある
VOOM経由で興味を持ってもらい、LINEに登録してもらえれば、継続的な接点にもなります。発信内容に工夫して友だちを増やしていきましょう。
⑦LINEプロモーションスタンプを使う
LINEプロモーションスタンプとは、LINEスタンプを使った広告です。
※プレミアムアカウント、もしくは認証済アカウントが対象となります。
中でも人気なのが、「友だち追加するとスタンプが無料でもらえる」というインセンティブ型の施策です。
「可愛いスタンプがもらえるなら登録しよう」と感じる人は多く、実際に大量の友だち獲得につながった事例も多数あります。
LINEクリエイターにスタンプ制作を依頼できるので、自社キャラがなくても問題ありません。
少し費用はかかりますが、一気に認知を広げたい時には非常に効果的な方法です。
⑧友だち追加広告を使う
友だち追加広告とは、その名の通りLINE公式アカウントの友だち追加を目的とした広告です。
エリアや年代、性別、興味関心などで広告を表示するターゲットを絞り込み、LINEトークやLINE NEWSの中に広告を表示できます。
出典:LINEヤフー fot Business 友だち追加広告 LINE広告(友だち追加)
そのため、自社に合ったユーザーにだけ効率よくアプローチできます。
とくに「短期間で一気に友だちを増やしたい!」という場合におすすめです。
なお、友だち追加広告は、未認証アカウントおよびLINEヤフー社認定セールスパートナーが開設・管理しているアカウントは提供対象外です。
未認証アカウントで、友だち追加広告に興味がある方は、認証済アカウントに申請してから利用しましょう。
⑨認証済アカウントにして検索結果に表示させる
LINE公式アカウントは、認証済アカウントにすることで、LINEアプリ内の検索結果に表示されるようになります。
たとえばユーザーが「美容室」や「整体」などのキーワードで検索したとき、あなたのアカウントが表示されれば、そこから自然に友だち追加される可能性が高まります。
とくに地域名やサービス内容など、ユーザーが探しそうな言葉をプロフィールや説明文に入れておくと効果的です。
「役立ちそう」と思われれば、自然と友だちは増えていきます。
LINE公式アカウントの友だちが増えるメリット4つ
LINE公式アカウントの友だちが増えるメリットを解説します。
より多くの人に情報発信ができるようになる
友だちが増えると、LINEで伝えたい情報をもっと多くの人に、すばやく届けられるようになります。
たとえば…
- 新商品の入荷情報
- 限定セールの開催
- 急な営業日変更のお知らせ
こうした内容をLINEで一斉に送れば、対象が多いほど反応も増えやすくなります。
しかもLINEは、メッセージが届いてから10分以内に読まれるケースが多い(※自社調べ)と言われています。
「今日だけの特典」や「当日キャンセルのお知らせ」など、即時性が求められる発信にもおすすめです。
売上の増加が期待できる
LINEの友だちが増えると、売上アップにつながるチャンスが広がります。
というのも、LINE登録してくれる人は、すでにあなたのお店やサービスに興味や関心がある見込み客だからです。
そこへ定期的にクーポンや役立つ情報を届けることで、リピーターになってもらいやすくなります。
たとえば、
- 普段来客が少ない曜日や時間帯に使えるクーポンを配信する
- 客足が遠のく雨の日にゲリラクーポンを配信する
こうした工夫も、友だち数が多ければより多くの人に届き、反応も期待できます。
だからこそ、友だちを増やすことは売上にも直結するのです。
絞り込み配信ができるようになる
LINE公式アカウントには、「絞り込み配信」という便利な機能があります。
これは、年齢・性別などに応じて、特定のユーザーだけにメッセージを配信できる機能です。
この絞り込み配信は、ターゲットリーチ数が100人以上になると利用できるため、友だち数が多いほど配信の幅が広がります。
例えば「配信したメッセージを開封した人/男性」といったように、配信対象を絞り込めます。
メッセージを受け取った人は自分事として感じるため、配信内容に興味を持ちやすいのがメリットです。
分析できるようになる
LINE公式アカウントには分析機能があります。
確認できる内容は「友だちの年齢/性別/居住地域」といった属性情報※や、「友だち追加した経路の特定/ショップカードの利用状況」などです。
※属性情報は、みなし属性(推定の情報)となります。
ただ、あまりに少ない母数で分析しても信頼度は低く、一定数以上友だちがいなければ確認できないデータもあります。
友だちが増えれば自社アカウントを正しく分析できるため、新たな施策を実施するためのヒントが得られる期待があります。
LINEは友だち追加してもらった後が大切
友だち追加してくれる人が増えても、入口のキャンペーンやクーポンだけを利用して、すぐにブロックされてしまうようでは意味がありません。
またLINE公式アカウントの友だちを集めても、そのまま放置したり、ブロック対策をせずにスルーしたりしてしまうケースも多いのが現実です。
この見込み客を放置する行為は、売上機会を逃す原因になっています。
だからこそ、
- 年代や性別、家族構成に合う情報を提供する
- 興味や悩みに合う情報を提供する
- 一人ひとりが求めている情報を提供する
などの施策が重要です。
しかしながら、LINE公式アカウント単体の運用ではユーザーと行動履歴の紐付けができません。
具体的には、LINE公式アカウントではリサーチ(アンケート)ができますが、誰がどんなアクションをしたかは見えない仕様になっています。
そんな時におすすめなのが、LINE公式アカウントの機能を拡張できるマーケティングツール「Lステップ」です。
Lステップを導入すると、LINE公式アカウント単体の運用ではできない、高度なマーケティングが実施できます。
たとえば、アンケートの回答と回答者の紐付けしたセグメント配信が可能です。
LINE公式アカウントのような「みなし属性」ではなく、友だちのアクションによって得たデータを分析できるのが強みです。
年齢や性別はもちろんのこと、
- YouTubeから登録した人
- 商品を購入した人
- アンケートに答えた人
- 動画を視聴した人
など細かい条件でセグメントができます。
LINEを本格的にビジネス利用したい方は、ぜひLステップを試してみてください。
まとめ
今回は、LINE公式アカウントの友だちを増やすための具体的な施策をご紹介しました。
友だち追加の導線は、店頭・SNS・広告・スタンプなど、オンライン・オフライン問わずたくさんあります。
でも最も大切なのは、「登録したくなる理由」をしっかり伝えることです。
まずは、特典や利便性など、ユーザーが「これなら登録したい」と感じるオファーを考えてみましょう。