個人や企業に関わらず、オンラインサロンの運営にはLINE公式アカウントの活用がおすすめです。
しかし、
- ちゃんと収益化できるか心配…
- オンラインサロンの運営にLINEを活用できるの?
- LINE公式アカウントだけでオンラインサロンを作る方法を知りたい!
このように思われている方もいるでしょう。
今回は、LINE公式アカウントでオンラインサロンを運営するメリットや、作り方と注意点を解説します。
本記事を参考に、効率的なオンラインサロンの運営を目指してみてください。
目次
オンラインサロンとは?
オンラインサロンとは、Web上で展開される月額会員制のコミュニティを指した言葉です。
オーナーが月額料金を設定し、メンバーは費用を支払う対価として、会員限定の動画や講座など、さまざまコンテンツを閲覧できます。
運営するオーナーが一方的に情報を発信するのではなく、メンバー同士が互いに交流できる点も魅力のひとつでしょう。
なかには無料のオンラインサロンも存在していますが、ビジネスとして取り入れる場合は月額費を設定するのが一般的です。
オンラインサロンの特徴
オンラインサロンの特徴は以下の2つ。
- クローズドな空間でコミュニケーションがとれる
- さまざまなプラットフォームで運営ができる
それぞれ順に解説していきます。
クローズドな空間でコミュニケーションがとれる
オンラインサロンは、クローズドな空間で多種多様な人たちと交流できる点が特徴です。
そのため、閲覧の制限がないオープンなコミュニティと異なり、メンバーは自分たちの意見や情報を安心して交換できます。
また、参加するメンバーは特定の分野やオーナーに興味を持った人が多いため、価値観の合うユーザーが集まりやすい点もメリット。
オーナー側は炎上するリスクを防ぎながら、自社商品のアピールや人脈づくりの場として活用できます。
有益な情報を提供するサロンとして知名度を上げていけば、その分ビジネスの幅も広がっていくでしょう。
さまざまなプラットフォームで運営ができる
オンラインサロンは、幅広いツールから運営媒体を選択できる点も特徴です。代表的な例としては、以下の2つが挙げられます。
- 専用のプラットフォームを利用する
- 無料のSNSやチャットツールを利用する
専用のプラットフォームとは、必要な機能があらかじめ備わっている会員制のコミュニティサービスです。手軽にはじめられる一方、手数料が発生する点にはご注意ください。
コストを抑えてオンラインサロンを運営したい方は、無料のSNSやチャットツールを活用してみましょう。例を挙げると、
- Facebookグループ
- LINEオープンチャット
などが代表的。
顧客リストが集まっている企業なら別ですが、個人でオンラインサロンの運営を検討されている方は、まずは無料のSNSやチャットツールを利用するのが無難です。
また、LINEのような大手が提供するSNSなら、突然サービスが終了する可能性も低いため、安定した運営が期待できます。
LINE公式アカウントでオンラインサロンを運営するメリット
オンラインサロンの運営は、どの媒体で始めるにしてもLINE公式アカウントとの組み合わせがおすすめです。
ここからは、LINE公式アカウントでオンラインサロンを運営するメリットを見ていきましょう。
ユーザーの利便性が高い
LINE公式アカウントには、情報整理に役立つリッチメニュー機能が備わっています。リッチメニューとは、トーク画面下部に表示される固定メニュー。
特にSNSを利用したサロンだと、配信する情報量が多くなるほど、コンテンツへのアクセスが煩雑になりがちです。
ユーザーはどこに必要な情報があるのか混乱してしまい、結果として届けたい情報を適切に提供できないケースもあるでしょう。
その点LINE公式アカウントでは、リッチメニュー機能を利用して、バラバラに散らばったコンテンツを1つにまとめられます。
例えば以下のように、
- 動画講座
- チャット
- イベント情報
- よくある質問
など、サロンの必須メニューを一目で分かるように設置しておけば、メンバーは迷うことなく必要な情報にアクセスできるようになります。
匿名性が高い
LINE公式アカウントを取り入れるメリットとして、ユーザーが匿名でも利用できる点が挙げられます。
Facebookのような実名登録制のSNSだと、一部のユーザーには入会のハードルが高く思われてしまうケースもあるはずです。
一方で、LINEの場合はいつでも表示名を変更できるため、実名を伏せたい方でも気軽に参加できます。
また、LINEを利用するには電話番号の認証が必須。原則1つのアカウントしか持てないため、複数のアカウントを開設できるSNSと比べ、トラブルの防止にも効果的でしょう。
利用者数が多い
LINEのユーザー数の多さは、サロン運営において何よりのメリットといえます。
2023年9月末時点で、9,600万人以上のLINEユーザーが存在しており、利用率の高さは国内最大級です。
ユーザーは新たに別のSNSアカウントを開設する手間が省けるため、サロンに入会するハードルを下げられます。
また、「LINEのみ」を利用するユーザーが多い点もポイント。
引用:LINEのユーザーはどんな人? - LINEキャンパス
つまりLINEを活用していないオーナーは、それだけ多くの見込み客を逃してしまっている可能性があるわけです。
炎上防止に効果的
オンラインサロンを収益化するには、サロン外での集客が必須となります。
オープン型のSNSであからさまな宣伝を行うと、一部のユーザーから不信感を持たれ、炎上につながるケースも考えられるでしょう。
しかしLINE公式アカウントの場合、興味のあるユーザーが自発的に友だち追加をする仕組みのため、炎上防止に効果的です。
例えば以下のように、
- 各種SNSでLINE公式アカウントを宣伝
- 興味のあるユーザーが友だち追加
- LINE公式アカウントから会員サイトへ誘導
と、LINE公式アカウントを間に設置しておけば、関心の高いユーザーだけをサロンへ誘導できます。
また、突然のトラブルによりSNSアカウントが消えたとしても、友だちリストとして顧客情報が残るのもポイントです。
炎上リスクを減らしながら、顧客リストの保全にも効果的なため、長期的なサロン運営に向いています。
1対1のコミュニケーションがとれる
LINE公式アカウントでは、ユーザーと1対1のコミュニケーションが取れるのも魅力です。
FacebookやXにも、個別にメッセージを配信する機能はありますが、普段から多くのユーザーが使い慣れているLINEの方が親しみやすさを感じてもらえるのは間違いありません。
また、熱量の高いユーザーをメインに教育を行っていけば、運用負担の軽減だけでなく、より強固な信頼関係の構築にもつながります。
個別に対応できない時間帯は、自動でメッセージを返信する「応答メッセージ」を取り入れるなど、ユーザーに配慮した仕組みを構築できる点もメリットです。
ユーザーに気付いてもらえる確率が高い
LINEの特徴として、メッセージの到達率の高さが挙げられます。
例えば他のSNSの場合、投稿が増えるほど情報が後ろに流れていくため、届けたい内容がスルーされてしまうケースもあるでしょう。
一方LINEだと、利用率の高さやプッシュ通知の効果により、ブロックされていない限り情報が流れる可能性は低いといえます。
また、LINE公式アカウントからの配信は、即効性が高い点もメリット。下記は、ユーザーがメッセージを開封するまでの体感を調べた割合です。
- すぐ見る :約2割
- 3~6時間以内で見る :約5割
- その日のうちに見る :約8割
緊急配信やゲリラ的なイベントを行う際にも、LINE公式アカウントを使った配信は効果的といえますね。
LINE公式アカウントでオンラインサロンを作る方法
ここからは、LINEやLINE公式アカウントの機能を使って、オンラインサロンを作る方法を解説します。
メンバーシップ機能を利用する
メンバーシップ機能とは、LINE公式アカウント内で利用できる、月額課金制の会員サービスです。
特徴としては、課金をした友だちを対象に、メンバー限定のメッセージやさまざまな特典を配信できる点でしょう。
その他、メンバーシップの主な特徴は以下の通りです。
- 月額料金を400円~15,400円(税込)で設定できる
- メンバーに無料で無制限の配信ができる
- プランの特典を自由に設定できる
つまりLINE公式アカウントひとつで、オンラインサロンに適した専用のプラットフォームを構築できるわけです。
しかし、メンバーシップの利用には手数料が発生します。決済方法は2種類で、それぞれの手数料は以下の通り。
- Web決済 :売上金の10%
- App内課金 :売上金の35%
専用のプラットフォームと比べ、特別コストが抑えられるわけではありませんが、サロンの運営をLINE公式アカウントで一本化したい方にはおすすめです。
オープンチャットと組み合わせる
オープンチャットとは、友だち以外のユーザーと交流ができる、匿名性の高いLINEグループのようなものです。個人のLINEアカウントであれば、誰でも無料で利用できます。
オープンチャットの特徴は、主に以下の3つです。
- 管理者は公開設定を選択できる
- 匿名でトークルームに参加できる
- LINE公式アカウントとの親和性が高い
管理者は誰でも参加できる「全体公開」の他、「参加コードの入力」や「参加の承認」といった設定が可能。通常のLINEグループ以上にクローズドな空間を提供できます。
メンバー側はニックネームでの参加も可能です。LINEに登録している名前やプロフィールを知られたくない方でも、気軽に参加できる点がメリットでしょう。
また、オープンチャットはLINE公式アカウントと同じ、LINEヤフー社が提供するサービスです。そのため、ユーザーは新たにSNSアカウントを開設する必要がありません。
LINE公式アカウントからの利用はできませんが、招待URLやQRコードを個別にシェアするなどして、メンバーだけにトークルームをお知らせするような組み合わせが可能です。
LINE公式アカウントでオンラインサロンを運営する際の注意点
ここからは、LINE公式アカウントでオンラインサロンを運営する時の注意点を解説します。
メンバーシップ機能には利用条件がある
メンバーシップの利用には、以下の条件が定められるので、事前のチェックは忘れずにしておきましょう。
- LINE公式アカウントが認証済みorターゲットリーチが200人以上
- ログインしているビジネスアカウントが、LINEアカウントと連携済み
- ログインしているビジネスアカウントが、管理者権限を持っている
また、メンバーシップを利用するには、LINEヤフー社の審査を通過する必要があります。審査基準は非公開となっており、落ちた場合も理由は教えてもらえません。
上記のように、サロン運営を目的にLINE公式アカウントを開設しても、肝心のメンバーシップ機能が使えない場合もあるのでご注意ください。
営利目的のオープンチャットは原則禁止
オープンチャットを使った直接的な営業は、原則禁止とされています。下記は、営利目的のオープンチャットに関する、LINEヤフー社の見解です。
LINEの利用規約では原則として営利目的でのご利用は禁止しておりますが、オープンチャットではそのサービスの特性上、違法な商業活動が強く疑われるなどの場合でない限りは、企業様のご利用を禁止行為として扱わない方針を取っております。
明確な線引きはされていませんが、営業的な配信を行う際には、LINE公式アカウントから個別に訴求を行うのが無難でしょう。
その他、オープンチャットについて気になる点は、公式のガイドラインから確認してみてください。
メンバーひとりひとりに合わせた訴求には不向き
オンラインサロンの運営は、顧客管理の徹底と、ニーズに合わせたコンテンツ配信が必要不可欠です。
いくら有益なコンテンツを提供していても、メンバーひとりひとりが求める情報からかけ離れた配信を行っていては、退会やブロックの一因となるでしょう。
しかしLINE公式アカウントだけでは、メンバーの詳細な情報を得るには限度があります。
例えばLINE公式アカウントの機能のなかには、アンケートを行えるリサーチ機能がありますが、回答とユーザーが結びつかない仕様です。
仮に「興味のあるコンテンツを教えてください」といった設問を設置した場合、
- 動画配信 :10人
- オフラインイベント:5人
など、人数までは確認できますが、誰が回答したのかはわかりません。サロン全体の大まかな需要は把握できますが、個々に合わせた配信には活用できないのが現状でしょう。
またメンバーシップにしても、加入したメンバーの番号とプランの確認はできますが、詳細な情報を得るには、メンバー側からのアクションが必要です。
引用:LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) メンバーシップマニュアル
LINE公式アカウントでメンバーひとりひとりに合わせた配信を行いたい場合、個別のヒアリングが必須といえます。
オンラインサロン運営に最適なツール「Lステップ」とは?
サロンの規模が大きくなるほど、LINE公式アカウントだけでの運営は難しくなります。
なぜならLINE公式アカウントには、
- 細かなメンバー情報が得られない
- メンバーひとりひとりに合わせた訴求が難しい
など、長期的なオンラインサロンの運営に欠かせない、ニーズに合わせた運用には物足りない部分があるためです。
そこでおすすめなのが、LINE公式アカウント専用のマーケティングツール「Lステップ」。
実際にLステップは、
- 「西野亮廣エンタメ研究所」の西野 亮廣さん
- 「人生逃げ切りサロン」のやまもと りゅうけんさん
- 「箕輪編集室」の箕輪 厚介さん
といった、一線で活躍されているサロンオーナーからも支持されています。
ここからは、Lステップがオンラインサロン運営におすすめな理由を見ていきましょう。
メンバーの詳細な情報が得られる
LINE公式アカウントの場合、ユーザーから友だち追加されただけでは、アカウント情報が連絡先に反映されない仕様です。
友だちからのアクションがなければ、1対1のチャットも利用できないため、そもそも個別のヒアリングすら行えないケースもあるでしょう。
一方Lステップでは、友だち追加と同時にユーザー情報が自動で保存され、個別トークも利用可能。
また特定の機能を使えば、ユーザーがどこから友だち追加してくれたのかを把握できます。
※プロプラン以上で利用可能な機能です。
例えば、
- Instagram経由:5人
- Facebook経由:10人
- YouTube経由 :15人
といった結果なら、集客の柱としてYouTubeに注力するのが効果的だとわかりますね。
つまりLステップでは、サロン運営に欠かせない顧客管理と、集客に必要な分析まで同時に行えるわけです。
メンバーそれぞれに適した内容を配信出来る
LINE公式アカウントにもリサーチ機能がありますが、回答とユーザー情報が結びつかず、ひとりひとりに合わせた訴求には不向きな部分がありました。
しかし、Lステップを活用したアンケートの場合、回答とユーザーの結びつけができるため、収集した情報をもとにメンバーのニーズに合わせたコンテンツを配信できます。
例えば、オフラインイベントを実施する際に、「興味がある」と回答したメンバーだけにイベント情報を配信するような設定が可能です。
必要な情報を必要なユーザーにだけ届けられるため、退会やブロックの防止にも効果的でしょう。
また、初回のアンケートを診断コンテンツとして配信すれば、反応率の向上にも期待ができます。
アンケートの回答をデータとして保存できるので、ユーザーの属性を絞り込んだセグメント配信にも活用可能です。
より細かくコンテンツを分けられる
Lステップは、リッチメニューの自由度の高さも特徴のひとつでしょう。
※Lステップのリッチメニューはスタンダードプラン以上で利用可能です。
LINE公式アカウントでは、友だちすべてに同じリッチメニューしか表示できませんが、Lステップではメニューの出し分けが可能となっています。
そのため、会員には限定コンテンツを表示し、非会員には入会ボタンを常に表示させるなど、ユーザーに合わせたアプローチが可能です。
また、タブ分けによるコンテンツの切り替えができる点も魅力のひとつ。以下は、Lサロン様の導入事例です。
あえてリッチメニューのデザインを統一し、会員限定コンテンツを表示させていれば、非会員ユーザーに対する入会促進にもなるでしょう。
上記のようなタブ分けは、通常のLINE公式アカウントにはない機能なので、Lステップを導入する大きな利点といえますね。
LINE公式アカウントを使ってオンラインサロンを運営しよう
今回は、LINE公式アカウントを利用してオンラインサロンを運営するメリットや、作り方を解説しました。
本記事を参考に、LINE公式アカウントで効率的に、安定したサロン運営を目指してみてくださいね。