Lステップのプロプランでできること|向いている方の特徴や活用事例も解説

Lステップのプロプランは、豊富な配信数とマーケティングに役立つ機能を備えており、多くの企業に選ばれています。

 

しかし、

クエッションマークの男性
  • 本当にプロプランが必要なのか?
  • 機能を活かしきれるか不安……

と、導入を迷う方も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、プロプランでできることを具体的に解説。どのような方に向いているのかを、成功事例とともにご紹介します。

目次

Lステップのプロプランは配信数が多く、機能も充実

Lステップの基本プランは、大きく分けて以下の4つです。

 

※50,001通以上の大量送信プランもあります

 

プランごとに月間配信数や利用できる機能が異なるため、友だちの数や用途に応じて選択しましょう。

 

プロプランは、月間配信数が多いだけでなく、Lステップのすべての機能を利用できる点が特徴です。

 

Lステップのプロプランで活用できる8つの機能

プロプランならではの機能は、以下の8つです。

  1. 流入経路分析
    友だち追加の経路を特定する
  2. クロス分析
    顧客データを多角的に分析する
  3. ファネル分析
    離脱ポイントを把握する
  4. スタッフ権限設定
    安全に複数人で管理する
  5. 送信者アイコン変更機能
    担当者を身近に感じさせる
  6. 回答フォームのスプレッドシート連携
    回答を自動で連携する
  7. アクション管理のスケジュール設定
    定期作業を自動化する
高橋さん

各機能の特徴や活用法を知り、自分のビジネスに活かせるかを検討しましょう。

①流入経路分析|友だち追加の経路を特定

流入経路分析とは、LINEの友だちがどこから登録したか(Instagram、広告、LPなど)を把握できる機能です。

 

流入経路ごとに異なるシナリオ配信を設定したり、「YouTubeから登録」「Xから登録」といったタグを付与したりすると、個々に合ったアプローチが行えます。

 

流入経路ごとに異なるシナリオ配信

 

これにより、以下5つの活用が可能になります。

1.友だち追加特典の設定

各経路でアクション設定をしたQRコードやURLを発行すると、流入経路ごとに適した特典を配布できます。

 

たとえば、店舗で登録したユーザーには店内で使えるクーポンを配布し、ECショップのバナーから登録した場合は、オンラインショッピング向けのクーポンを提供すると効果的です。

 

また、有効期間を設定できるため、期間限定特典を付けた経路を用意することも可能です。

 

特定の期間内に友だち追加したユーザーにクーポンをプレゼントするなど、キャンペーンの訴求力を高める施策として活用できます。

2.友だち紹介キャンペーンの実施

友だち紹介用の流入経路URLを作成すれば、紹介した人・された人に特典を配布するキャンペーンを実施でき、友だち追加のハードルを下げられます。

 

紹介した人・された人に特典を配布するキャンペーン

 

リッチメニューを活用し、キャンペーンを目立たせる方法も有効です。

 

リッチメニューを活用して、キャンペーンを目立たせる

 

また、紹介した人・された人の両方に特典を用意すると、友だち追加の促進だけでなく、企業への好感度や継続利用の意欲を高める効果も期待できます。

3.ショップカードに簡単にポイントを付与(NFCの活用も可)

流入経路分析を使えば、簡単にLINE公式アカウントのショップカード機能を表現できます。

 

ショップカードとは、LINE上で発行・管理できるポイントカードです。

 

ショップカード

 

LINE公式アカウントのショップカード機能と比較して、デザイン性の高さや、カードの枚数・最終更新日などの情報を記録できる点が特徴です。

 

また、LINE公式アカウントでは、専用のURLやQRコードを読み込む方法しかありません。

 

しかし、流入経路分析を活用し、発行したリンクをNFCカード※に設定すれば、スマホをタッチするだけでポイントを付与できる仕組みが作れます。※かざすだけで周辺機器と無線通信ができる技術

 

高橋さん

くわしくは、NFCを活用するショップカードを導入した「ステーキハウスのLステップ導入事例」をご覧ください。

4.オフライン開催のセミナーやイベントの来場受付管理

流入経路分析は、オフラインで開催されるセミナーやイベントの来場受付にも活用できます。

 

オフラインで開催されるセミナーやイベント

 

会場の入口にセミナー用のQRコードを設置し、来場者に読み取ってもらうことで、出席確認が完了します。

 

名簿を使ったチェックが不要になり、受付の負担や人件コストの削減につながるでしょう。

 

さらに、QRコードを読み取った際に「〇〇セミナー参加」とタグを付けるアクション設定をすれば、セグメント配信にも活用できます。

 

サンクスメッセージを自動配信したり、ユーザーの関心に合わせた情報を配信したりする使い方が可能です。

5.決済システムとの連携

流入経路分析を活用して決済システムと連携すれば、購入者の特定や決済後のメッセージ配信も簡単です。

 

たとえば、購入後のサンクスメッセージを自動配信したり、次回の購入を促すクーポンを配布したりできます。

 

また、特定の商品を購入したユーザーをタグ付けし、興味のある情報を配信すると、顧客とのつながりを保てるでしょう。

 

高橋さん

オンライン決済サービス「Stripe(ストライプ)」や「PayPal(ペイパル)」との連携手順もあわせてご確認ください。

 

②クロス分析|顧客データを多角的に分析

Lステップのクロス分析は、2つ以上の項目を掛け合わせてデータを分析できる機能です。Lステップで取得した情報を組み合わせ、顧客の特性や傾向をより深く把握できます。

 

たとえば、以下の視点で顧客データを分析できます。

  • 流入経路×年代:どの層がどの経路から流入しているかを分析
  • 流入経路×CV:コンバージョン率の高い経路を特定
  • セミナー来場者×年代:集客ターゲットの傾向を把握
  • 購入者×スコアリング:優良顧客を可視化

 

さらに、流入経路分析と組み合わせれば「YouTube経由とX経由のどちらが登録者数・購入率が高いか」といった具体的なデータ抽出も可能です。

 

データの比較が容易になり、より効果的な施策を判断する材料となるでしょう。また、データをCSVでエクスポートしてグラフ化すれば、より直感的に分析できます。

 

③ファネル分析|離脱ポイントを把握

Lステップのファネル分析は、ユーザーの行動を段階ごとに分解し、離脱が多いポイントを特定する手法です。

 

以下のように、友だち追加から商品購入までの流れを可視化すると、どの段階で離脱が多いかが一目でわかります。ファネル分析

上図の場合、アンケート回答時に多くの離脱が生じており、このポイントを改善すると効率的にコンバージョン率を向上させられます。

 

また、ファネル分析を活用したA/Bテストも有効です。

 

たとえば送信者アイコンを「男性」「女性」「キャラクター」に変えたり、一部の文言を変更したりして検証すると、反応率が向上する要素を明確に把握できます。

 

ファネル分析を活用したA/Bテスト

 

メッセージの特定部分に【】を付けるだけでも反応率が変わるため、こうした細かな調整をデータに基づいて進められるのもファネル分析の強みです。

 

④スタッフ権限設定|安全に複数人で管理

プロプランでは、アカウントにログインできるスタッフを追加できます。

 

プロプラン

 

各スタッフに異なる権限を付与できる仕組みで、重要な設定の変更権限を制限することで安全に運用できます。

 

権限の種類は以下の4つです。

  1. 管理者 :すべての操作が可能 ※1人のみ
  2. 副管理者:すべての操作が可能
  3. 運用者 :LINE公式アカウント設定・スタッフ設定・データ移行以外の操作が可能
  4. 一般  :設定された操作のみ可能

 

業務内容に応じて担当者を振り分ければ、一人ひとりの負担軽減につながるでしょう。

 

⑤送信者アイコン変更機能|担当者を身近な存在に

通常、LINEのメッセージ送信時にはプロフィール画像が送信者アイコンとして表示されます。

 

プロフィール画像を送信者アイコン

 

しかし、プロプランでは、プロフィール画像以外のアイコンを設定できる機能があります。

 

たとえば以下のように、一つのアカウントを複数人で運用する場合に便利です。

  • 美容院アカウントで、担当者ごとのアイコンでメッセージを送る
  • 学習塾アカウントで、先生ごとのアイコンでメッセージを送る

 

また、会話形式のメッセージを演出し、親しみやすさを高めることも可能です。

 

会話形式のメッセージ

 

送信者を視覚的に認識しやすくすると、顧客との距離が縮まり、安心感や信頼感の向上にもつながります。

 

⑥回答フォームのスプレッドシート連携|回答を自動連携

プロプランでは、回答フォームで集めた情報を、Googleスプレッドシートと自動連携することも可能です。

 

CSVダウンロードはスタートプランから利用できますが、プロプランなら新しい回答が追加されるたびに、自動でGoogleスプレッドシートに反映される仕組みを作れます。

 

フィルタや数式の活用で、データの絞り込みやグラフ化も簡単になります。回答傾向を可視化すれば、顧客ニーズの把握や施策立案をスムーズに進められるでしょう。

 

⑦アクション管理のスケジュール設定|定期的な作業を自動化

Lステップのアクション管理のスケジュール設定は、あらかじめ指定したアクションを、自動で実行できる機能です。

 

アクション設定はスタートプランから利用可能ですが、定期的なアクションを自動化するスケジュール設定は、プロプラン以上でしか使えません。

 

スケジュール設定を活用すると、以下の設定が可能です。

 

スタート・スタンダードプランでもおみくじを作成できますが、スケジュール設定を活用すると、特定の日や曜日にも配信を設定できるため、より柔軟なアプローチが可能になります。

 

高橋さん

飲食店クリーニング店での「おみくじ」活用事例も参考にしてください。

 

 

Lステップのプロプランが向いている方の特徴3選

Lステップのプロプランは、効率よく成果を上げたい方に向いています。

 

特に、以下のニーズがある方におすすめです。

 

  1. 配信数に余裕を持ち、多彩なアプローチをしたい
  2. データ分析を強化し、友だち数や費用対効果を高めたい
  3. 安全性を確保し、複数人で効率的に運用したい

 

高橋さん

プロプランの機能が自分のニーズや施策に合うかを見極めてから導入すれば、無駄なく活用できます。

1.配信数に余裕を持ち、多彩なアプローチをしたい

プロプランは、スタート・スタンダードプランよりも月間配信数が多く、セグメント配信やA/Bテストなどの多彩なアプローチを試せるのが魅力です。

 

ターゲットに合った配信方法や、効果的なメッセージを見つけることで、顧客との関係が深まり、ファン化につながります。

 

配信数を気にせず、多様なアプローチを行いたい企業は、プロプランの活用を検討しましょう。

2.データ分析の強化で友だち数や費用対効果を高めたい

プロプランなら、充実した分析機能を活用し、顧客の興味や行動に応じたアプローチが可能です。

  • 流入経路分析:流入経路ごとのシナリオ配信で、効果的に関係構築
  • クロス分析 :流入経路・性別・購入履歴などを掛け合わせ、多角的に分析
  • ファネル分析:顧客の行動を段階ごとに可視化し、離脱ポイントを把握

たとえば、YouTube経由の友だち追加が購入につながりやすいとわかれば、YouTube広告を強化する戦略が立てられます。

 

データを活用し、効果的な施策を打ち出したい企業には、プロプランがおすすめです。

3.業務の自動化を進め、効率的に運用したい

プロプランを活用すると、多くの業務を自動化でき、手間をかけずに顧客理解を深めながら関係を築けます。

 

たとえば、アクション管理のスケジュール設定を利用すれば、お誕生日クーポンの自動配信や、1日1回引けるおみくじを簡単に設定でき、顧客との継続的な接点を作れます。

 

さらに、回答フォームとGoogleスプレッドシートを連携すると、顧客の回答をリアルタイムで連携でき、集計や分析、チームでの情報共有もスムーズです。

 

プロプランは、業務負担を軽減しながら、顧客対応の質を高めたい企業に向いています。

プロプランを活用した成功事例

ここでは、プロプランを活用して実際に成果を上げた事例を紹介します。

 

高橋さん

事例を参考に、自分のビジネスでどのように活かせるかを考えてみましょう。

飲食店|全店舗共通クーポンで月1,000万の売上を達成

山口県を中心に飲食店を展開する「株式会社フジコーホールディングス」様は、店舗ごとではなく、全店舗共通で使えるクーポンの導入を希望されていました。

 

そこで、友だち登録後のアンケートに回答すると、全店舗で利用可能なお誕生日クーポンを受け取れる仕組みを構築。

 

お誕生日クーポンの配信には、プロプランのアクション管理のスケジュール設定を活用しています。

 

お誕生日クーポンの配信

 

その結果、アンケートの回答率は93%に達し、誕生日クーポンの利用者は1か月で約1,000人にのぼりました。

 

お誕生日クーポンの配信

 

来店客の多くは家族連れで、1家族あたりの平均単価は1万円を超えているため、低く見積もっても月間1,000万円以上の売上増加につながっています。

アイラッシュサロン|リピート率1.3倍・売上2.4倍アップ

アイラッシュサロンの「FAST LASH」様は、リピート率の伸び悩みが課題でした。

 

そこで、優良顧客の育成を目的にランク制度を導入。

  • シルバー会員(来店回数0〜9回)
  • ゴールド会員(来店回数10〜19回)
  • プラチナ会員(来店回数20回以上)

 

来店時にQRコードを読み取ってもらうことで、Lステップに来店回数や施術回数、最終施術日、施術日からの経過日数が自動反映される仕組みを整えました。

 

このような自動管理の仕組みは、プロプランの流入経路分析を使って構築可能です。

 

また、最終来店日からの経過日数に応じてメンテナンス時期をリマインドし、クーポンを配信。バースデークーポンも活用しながら、継続的な来店につなげています。

 

その結果、Lステップ導入から1年でリピート率が1.3倍、売上は2.4倍に増加しました。

クリーニング店|ファン化でブロック率がわずか3.7%に

愛知県と岐⾩県でクリーニング店を38店舗を展開する「株式会社モデル社」様は、自社アプリの登録者数やアクティブ率の伸び悩みを抱えていました。

 

値上げに対して「単純に⾼くなった」との印象を与えたくない、また、コロナ禍による客離れを防ぎたいとの思いから、ファン化に向けた施策が重要だと感じていたそうです。

 

そこで、まず自社アプリをLINE公式アカウントに変更し、さらにファン化を進めるために「ポイントガチャ」を導入しました。

 

このガチャは1日1回挑戦でき、ランダムで1・10・100ポイントが獲得できる仕組みです。プロプランのアクション管理のスケジュール設定を活用して簡単に構築できます。

 

クリーニング店

 

結果的に、LINE登録者数の約2割、約7,000人の方に毎日ガチャに参加し、ファン化につながりました。ブロック率はわずか3.7%にとどまっています。

 

また、プロプランの流入経路分析を活用し「来店チェックインポイント」も導入。お客様が来店時にQRコードを読み込むとポイントが貯まり、来店日が記録される仕組みです。

 

LINE公式アカウント 来店ポイント

 

次回来店までの間隔やリピート数を計測できるため、店舗運営の効率化や売上向上の施策を考えるうえでも役立っています。

Lステップのプロプランを利用する際の注意点

Lステップのプロプランを利用する際に、押さえておきたい注意点は以下の3つです。

 

  1. LINE公式アカウントとの連携が必須
  2. 追加コストが発生するケースがある
  3. ダウングレードの制限がある
高橋さん

事前に注意点を理解することで、失敗や後悔を防ぎましょう。

①LINE公式アカウントとの連携が必須

Lステップは、LINE公式アカウントの機能を拡張するツールであり、単体では利用できません

 

Lステップを契約する際はLINE公式アカウントの契約も必須です。

 

すでにLINE公式アカウントを運用している方や、これから開設を検討している方に適したサービスです。

②追加コストが発生するケースがある

Lステップの料金プランは、基本的にLINE公式アカウントの配信数に基づいていますが、プロプランのみ例外です。

 

以下に、LINE公式アカウントの料金プランをまとめました。

 

コミュニケーションプラン ライトプラン スタンダードプラン
月額固定費(税込) 無料 5,500円 16,500円
無料メッセージ通数 200通 5,000通 30,000通
追加メッセージ料金 不可 不可 〜3円

 

Lステップのプロプランは月間5万通の配信が可能ですが、LINE公式アカウントのスタンダードプランの無料メッセージは3万通までです。

 

そのため、5万通を配信するには、2万通分の追加メッセージの購入が必要になります。

 

5万通の配信をする際の月額料金は、以下の通りです。

 

LINE公式アカウント

(スタンダードプラン+追加メッセージ)

82,500円

(16,500円+66,000円)

Lステップ(プロプラン) 32,780円
合計 115,280円

 

3万通以上の配信を予定している場合は、追加メッセージ料金を考慮しながらコストを試算し、最適な運用方法を検討しましょう。

③ダウングレードの制限がある

Lステップのプロプランは、 フリー・スタート・スタンダードプランへのダウングレードができません。

 


プランを下げたい場合は、一度Lステップを解約し、新しいLINE公式アカウントを取得する必要があります。

 

ただし、Lステップの解約後は、一度紐付けたことのあるLINE公式アカウントでは再びLステップを連携できない点には注意が必要です。

 

分析に基づく戦略立案や業務効率化を目指すならプロプラン

Lステップのプロプランは、流入経路分析・クロス分析・ファネル分析といった充実した分析機能を備えており、顧客の行動や傾向を多角的に把握できます。

 

また、スタッフ権限設定やGoogleスプレッドシート連携、アクション管理のスケジュール設定など、業務効率を向上させる機能が豊富な点も特徴です。

 

データに基づいた戦略立案と自動化を活かすことで、マーケティングの効果をさらに高められます。

 

高橋さん

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