

- 問い合わせ対応が多くて運用が回らない…
- 再訪につなげるための効果的な施策は?
- お土産の売上が伸びない…
レジャー施設の運営では、このような悩みを抱える担当者が少なくありません。問い合わせ対応や来場促進など、見直すべき運用ポイントは多岐にわたります。
さらに、近年はスマホでの情報収集が中心となり、メールや電話だけでは顧客の期待に応えにくいのが現状です。
そこで今回は、レジャー施設のLINE公式アカウント活用方法や運用上の注意点などを解説します。
また、配信やデータ取得を自動化する仕組み・成功事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
レジャー施設が抱える課題
レジャー施設では、現場対応や来場促進の業務が重なり、負荷が大きくなりやすいのが実情です。
ここでは、こうした運営面の課題を4つに整理して解説します。
- 問い合わせ対応に時間がかかる
送迎予約やアクセス案内などの対応が集中し、スタッフに負担がかかります。結果として、他業務の処理が後回しになり、現場全体のオペレーションにも影響が出やすい状況です。
- 施設内消費が伸びない
お土産やグルメの購入が思うように伸びず、売上につながりにくいケースもあります。来場者が園内で過ごす時間をより充実させるためにも、回遊を促し、購買意欲につなげる仕掛けが必要です。
- 来場後の関係性が維持しにくい
予約なしで来場する顧客に対して、継続的な連絡手段を持ちにくい状況があります。そのため、再訪のきっかけづくりが難しく、関係を深めにくい点が課題といえます。
- 再訪につながる仕掛けが弱い
来場者が「また足を運びたい」と感じる特典や導線が不足しているケースも多いです。また、来場後の行動データを追えないため、次回の案内につながる工夫を設計しづらいのも現状です。
レジャー施設がLINEを活用すべき理由
レジャー施設の運営では、情報発信の最適化が欠かせません。LINE公式アカウントには、来場者への案内を改善するための便利な仕組みがそろっています。
レジャー施設がLINEを活用すべき理由は、以下の3つです。
- 開封率が高く情報が届きやすい
- 来場を促す機能が無料で使える
- 画像や動画で施設の魅力を伝えやすい
ひとつずつ詳しく解説します。
開封率が高く情報が届きやすい
LINEはメッセージの開封率が高く、案内が顧客に届きやすいSNSです。実際に、弊社の調査では 「LINEをほぼすべて確認する」ユーザーが59.6% と、他のSNSを大きく上回っています。

とくにレジャー施設では、
- 天候の変化
- イベント開催
- 混雑状況
など、リアルタイムで届けたい案内が多く発生します。
LINEの開封率の高さは、必要な情報を来場者へスピード感を持って届けるうえで大きな強みです。来場前後のコミュニケーションが円滑になり、顧客満足度の向上にもつながります。
来場を促す機能が無料で使える
LINE公式アカウントでは、来場を促すための便利な仕組みを無料で活用できます。

という顧客心理は強く、クーポンやショップカードを用意するだけでも来園のきっかけづくりにつながります。
たとえば、無料で使える機能の例は以下のとおりです。
これらを組み合わせれば、レジャー施設の来場促進を無理なくスタートできます。「まずは試してみたい」という運用初期でも、費用を抑えて取り入れやすいのも利点です。
画像や動画で施設の魅力を伝えやすい
レジャー施設には、「楽しさ」「にぎわい」「体験の雰囲気」など、テキストだけでは伝わりにくい魅力が多くあります。
LINE公式アカウントは画像やショート動画の送信にも適しているため、視覚的に施設の雰囲気を伝えやすいのが特徴です。
具体的な配信例は、次のとおりです。
- 季節イベントの写真を掲載
- 期間限定アトラクションの動画を共有
- フードやお土産のビジュアルを訴求
視覚情報を使えば、顧客の来場前の期待感が高まり、イベント参加や購買につながりやすくなります。「行きたい!」「観たい!」といった関心を引き出すうえでも、ビジュアル主体の発信は効果的です。
レジャー施設のLINE公式アカウント活用方法
レジャー施設の集客・案内・再訪促進を強化するうえで、LINE公式アカウントは非常に相性のよい媒体です。ここでは、具体的な活用方法を5つご紹介します。
- 友だち追加直後に使えるクーポンの配信
- 基本的なレジャー施設の質問は自動対応
- アクセス情報と施設内マップをわかりやすく表示
- 定期的に最新・お得情報を配信
- 次の来場につながる仕掛けを用意
LINE公式アカウントをうまく使えば、レジャー施設の来場前後のサポートや運営の効率化につなげられます。
友だち追加で施設内で使えるクーポンを配信
来場者の購買意欲を引き上げるには、「今すぐ使える特典」としてクーポンを配布するアプローチが有効です。とくに友だち追加後のクーポン利用率は高く、フードやショップの消費を自然に促しやすくなります。
レジャー施設でおすすめのクーポン例は、以下のとおりです。
- パーク内カフェで使える割引クーポン
- お土産コーナー限定の◯%オフクーポン
- 週末イベント向けの特典チケット


現地で使うメリットが伝われば、来園中の購買行動が増える流れを作れます。配信のタイミングを調整するだけでも、売上への波及が期待できる点も魅力です。
基本的なレジャー施設の質問は自動対応
レジャー施設には、「営業時間は?」「休園日は?」といった同じ質問が繰り返し届く場面がよくあります。スタッフが都度対応すると、他業務に充てる時間が圧迫されやすく、運営にも影響が出がちです。
そこで役立つのが、LINE公式アカウントの「自動応答メッセージ」です。
あらかじめ「営業時間」「定休日」といったキーワードを設定しておくと、顧客が該当するキーワードを入力した瞬間に自動で案内が送信されます。

この仕組みを使うと、問い合わせ件数を大きく減らせるうえ、スタッフは現場対応に時間を割きやすくなります。
顧客側も待ち時間なく必要な情報を受け取れるため、満足度の向上にもつながるはずです。
アクセス情報と施設内マップをわかりやすく表示
来場前後の案内をスムーズに届けるには、アクセス情報や施設内マップへ素早くアクセスできる状態を整えておくと効果的です。
LINE公式アカウントのトーク画面下部に表示される「リッチメニュー」を活用すれば、
- アクセス
- 施設内マップ
- チケット情報
- クーポン
といった項目を固定ボタンとして配置でき、顧客は迷わず必要なページへ進めます。

ボタンは最大6つまで設定可能で、顧客が求める情報へ最短で進める導線を整えられます。
さらに、LINE公式アカウントの機能を拡張できるツールを使えば、デザインの自由度が広がり、タブを活用した複数のリッチメニューの展開も可能です。
定期的に最新・お得情報を配信
来場後も顧客との関係を育てるには、「行って終わり」にならないよう、役立つ情報を継続して届ける設計が欠かせません。
LINE公式アカウントの「一斉配信」を活用すれば、イベントやキャンペーンをタイミング良く案内でき、次の来場につながりやすくなります。
たとえば、以下のような内容の配信がおすすめです。
- 次回イベントや季節キャンペーンの先行案内
- 混雑が少ない時間帯や休園情報の共有
- 施設内の最新情報

来場者にとって「今知りたい情報」を軸に配信内容を組み立てると、開封率も高まり、無理のない形で集客面の効果も見込めます。
次の来場につながる仕掛けを用意
次の来場につなげるには、「また行きたい」と思える明確なきっかけの用意が不可欠です。LINE公式アカウントの「ショップカード(ポイントカード)」を活用すると、来園のたびに特典へ近づける仕組みを作れます。
たとえば、
- 来園1回ごとにスタンプ付与
- スタンプ◯個でカフェのコーヒーとケーキセット無料
- 年間で一定数集めると招待チケット進呈
といった仕掛けを用意すると、来場のたびに楽しみが増えていきます。

来園体験そのものに「次回予約への伏線」を組み込めるため、自然な流れでリピート率向上にもつながる設計です。
レジャー施設のLINE公式アカウント運用|注意点
LINE公式アカウントは便利な一方で、仕様上の限界や誤った使い方によるリスクもあります。ここでは、とくに押さえておきたい運用面の注意点を3つ整理して解説します。
- 顧客情報の取得が難しい
友だち追加だけでは、顧客の名前や来場目的などの詳細な情報までは把握しにくい側面があります。「リサーチ(アンケート)」機能も利用できるものの、回答結果は匿名集計のため、個別のフォローには活かしにくい仕組みです。
- 頻繁に一斉配信するとブロックされやすい
興味と関係の薄い案内を高い頻度で送り続けると、「通知が多い」と受け取られ、ブロックされやすくなります。配信の頻度や内容を見直し、「本当に届けたいタイミング」に絞る意識が重要です。
- デザインのカスタマイズ性が低い
リッチメニューやショップカードなどの画面構成には、ボタン数やレイアウトに一定の制約があります。「世界観を細かく表現したい」「複雑な導線を設計したい」といったカスタマイズ性は高いとはいえません。
LINE公式アカウントで直面する課題に対しては、機能を拡張できるツール「Lステップ」を活用すれば、運用の幅が大きく広がります。
顧客データの自動取得や配信内容の最適化、デザイン性の高いリッチメニューの作成など、よりパーソナライズされた運用が可能になります。
レジャー施設のLINE運用を自動化するならLステップ
Lステップは、LINE公式アカウント専用のMA(マーケティングオートメーション)ツールです。

アクセス案内や来場者フォロー・イベント情報の配信なども自動化できるため、レジャー施設の運営効率を大きく高められます。
無料プランから使い始められるので、導入ハードルが低く、中小規模の施設でも気軽に活用しやすい点も魅力です。
レジャー施設におすすめのLステップの使い方は、次のとおりです。
- アンケートの実施で顧客データの取得
- 顧客の興味に合わせた配信で反応率アップ
- 案内とスタンプラリーで園内の回遊を促進
詳しい内容を解説します。
アンケートの実施で顧客データの取得
Lステップでは、アンケートを作成し、来場目的や興味分野などのデータを自動で取得できます。
アンケートに使用する回答フォームは、選択式・記述式など自由に選べて、知りたい情報に合わせて柔軟に設計しやすい点が強みです。
たとえば、宇宙テーマの体験型レジャー施設であれば、次のような項目を設定すると効果的です。
- 興味のある宇宙体験ジャンル
- 予定している来館ペース
- 来館者の年齢層

収集したデータが蓄積されると、「誰に何を届けるか」を判断しやすくなり、案内の精度が高まります。
顧客の興味に合わせた配信で反応率アップ
来場者に合わせた案内を届けるには、「誰が・何に興味を持っているか」を踏まえた情報設計が欠かせません。
Lステップの「セグメント配信(友だちを絞ったメッセージ配信)」を使えば、収集したデータをもとに配信内容を最適化し、無理のない形で反応率を高められます。

たとえば、回答に応じて次のようなセグメント配信が可能です。
- 惑星・銀河の展示を楽しみたい人→「新作展示の公開情報」を配信
- 宇宙のVR体験に参加したい人 →「体験当日の混雑予測」を案内
- 宇宙食づくりに興味がある人 →「参加者限定クーポン」を配布
このように、興味別で案内を切り替えると、利用者にとって“必要な情報だけが届く”状態になり、反応がよくなります。結果として、「また参加したい」と感じる体験の積み重ねにもつながります。
案内とスタンプラリーで園内の回遊を促進
園内の回遊を高めるには、「次はどこへ行けばもっと楽しめるか」を来場者が迷わず判断できる設計が重要です。
Lステップのリッチメニューなら、友だちの属性や興味に合わせて表示内容を切り替えられます。
【展示を中心に見たい人→展示ナビ】

【体験を楽しみたい人→体験アクティビティ】

上記のように、タブを設定してメニュー表示を柔軟に変えられるため、園内の回遊を促す仕掛けも広げやすくなります。
また、LINE公式アカウントでは友だち全員に同じリッチメニューしか表示できませんが、Lステップであれば友だちの行動や流入元に応じて、自由にメニューを出し分けられます。
たとえば、受付でQRコードを読み取ってもらい、来園者限定のスタンプラリーを自動で表示させる設計も可能です。

各ブースごとにスタンプを付与できるQRコードを設置し、ラリーを達成するとプレゼントがもらえる仕組みを構築すれば、滞在中の回遊が自然に促されます。
レジャー施設のLステップ活用事例
最後にレジャー施設のLステップ活用事例を2つご紹介します。
アクセス案内と送迎予約の自動化で業務を効率化
下田ビューホテル様では、送迎予約や道案内に関する問い合わせが多く、電話対応が大きな負担になっていたそうです。
そこでLステップを導入し、リッチメニューからカレンダー予約※を活用して送迎予約ができる仕組みを構築しました。※カレンダーの空いている日付から日時指定の予約ができる機能


OTA(オンライン旅行代理店)経由で宿泊予約をしたお客様へは、メールで送迎予約の案内を送り、LINE公式アカウントの友だち追加へつなげています。
また、車で来館される方へは、予約完了メールに友だち追加用QRコードを掲載し、登録後にホテルまでの道順動画を配信するよう設計しました。



さらに、リッチメニューはチェックイン時のQRコード読み取りで内容が切り替わるよう工夫されており、利用シーンに合った案内を行えます。
【入館前のリッチメニュー】

【入館後のリッチメニュー】

これらの取り組みにより、問い合わせ対応の負担が軽減され、お客様が必要な情報へすぐアクセスできるようになりました。結果として、顧客満足度の向上につながった事例です。
アンケートとスタンプカードでリピーター獲得
岐阜県郡上市の人気観光地に店を構えるまるみつ様では、名物・郡上焼きそばをより多くの旅行者へ広げたいという想いがありました。
さらに、今後の通販展開を見据えた顧客基盤づくりも課題として挙がっていたそうです。
そこでLステップを導入し、店内ポスターや割り箸ケースに設置したQRコードから友だち追加へ誘導する仕組みを整えました。

初回アンケートに回答した方へ「季節の甘味」をプレゼントする特典を用意し、来店時の自然な登録を促しています。

アンケートでは、来店回数や居住地域、冷凍焼きそばへの興味など、再訪につながる情報の取得が可能です。

さらにリッチメニュー内にスタンプカードを設置し、地元のお客様の再来店を後押ししています。


別タブでは「郡上の観光情報」を案内し、観光客にとっても使いやすいよう工夫されています。

運用開始後は友だち数が毎月増え、アンケート回答率も約70%を記録するなど、リピーター施策と顧客データの取得が大きく進んだ好例です。
まとめ
LINE公式アカウントを活用すれば、レジャー施設の来場案内や問い合わせ対応を効率化できます。
さらにLステップを組み合わせると、顧客データの取得や興味に応じた配信が自動化され、運営負担の軽減と満足度向上の両方を実現しやすくなります。
レジャー施設ならではの課題に合わせてLINE公式アカウントを取り入れ、リピーター獲得と体験価値の向上につなげていきましょう。








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