オンライン上で開催できるウェビナー(ウェブ+セミナー)は、誰でも手軽に始められる効率的なマーケティング施策です。
しかし高い集客力が見込める一方で、顧客管理の煩雑さに悩まされている方も少なくないでしょう。
今回は、MA(マーケティングオートメーション)ツールを活用し、ウェビナーの参加者や業務を管理する方法を解説します。
おすすめのMAツールも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ウェビナーの顧客管理に活用できるMAツールとは
マーケティング・オートメーションとは、その名の通り営業活動の自動化を意味します。
MAツールと呼ばれるソフトウェアを活用し、顧客管理やメッセージの自動配信など、あらゆる業務を効率化できるのが特徴です。
また蓄積したデータを分析し、ユーザーに適した情報発信を行えるのも利点のひとつ。
広範囲にアプローチできるウェビナーとの連携により、集客から販売までの流れを仕組み化できます。
ウェビナーで参加者を管理するメリット
MAツールを導入し、ウェビナーの参加者を管理するメリットを解説します。
顧客を一元管理できる
顧客情報を自動収集し、データの蓄積が可能です。
データの管理というと、従来までは取得した情報をPCフォームに入力し、都度手動で更新するのが一般的でした。
一方MAツールでは、ユーザーの属性や登録情報など、さまざまなデータを自動で保存できるため、顧客管理の一元化が可能です。
またユーザーの行動を反映し、随時最新のデータへと書き換えられるため、後からリストを見返し、手作業で更新するといった手間も省けます。
工数を削減できる
手軽に始められるウェビナーですが、ビジネスに活用するのであれば、それなりの時間と労力が必要です。
MAツールを導入すれば、開催前後の告知やフォローアップ、イベントページの作成など、ウェビナー運営に関わる定型業務を大幅にカットできます。
中でもウェビナー運営に役立つのが、リマインド配信。リマインド配信とは、設定した日時から逆算し、スケジュールに沿って自動でメッセージを配信する機能です。
工数削減により生産性が向上するだけでなく、ユーザーの予約忘れを防げます。
効率的に集客できる
集客導線の最適化により、コストを抑えたリード獲得が可能です。
MAツールの中には、ユーザーの行動経路を可視化できる、流入経路分析と呼ばれる機能が存在します。
例えば複数のチャネルを運用している場合、以下のように、どの媒体から流入したのかを数値化できるイメージです。
- Instagram経由:30人
- YouTube経由 :15人
上記のような結果なら、集客の柱としてInstagramに注力すべきだと判断できるでしょう。
経費を一点集中できるため、費用対効果の高い施策を打ち出せます。
売上の最大化が見込める
ウェビナー運営において、最優先で担保すべきはコンテンツの質です。
いくらリストを確保できたとしても、低品質なサービスを提供していては売上アップにはつながりません。
MAツールを活用すれば、業務フローのシステム化ができるため、コンテンツの品質向上に注力できるようになります。
またユーザーの購買行動を視覚化できるので、商品やサービスのブラッシュアップにも効果的です。
顧客ニーズを捉えた質の高いサービス提供により、売上の最大化が見込めます。
リピート率が向上する
細やかなデータ分析により、パーソナライズされた訴求を行えるのも、MAツールの利点です。
購入履歴やメッセージの開封率、ウェビナーへの参加有無といった項目を抽出し、各ステージに合わせて最適なプロモーションをかけられます。
例えば以下のように、成約の有無で顧客をセグメントし、異なる内容のメッセージを配信することも可能です。
- 成約者 :アップセル・クロスセル商品の案内
- 未成約者:別商品を紹介するウェビナーへ誘導
ユーザーの状況に合わせたアプローチにより、顧客満足度が向上し、リピート率アップに寄与するでしょう。
MAツールでウェブセミナーを管理する方法
MAツールでウェビナーを管理する上で、押さえておきたい機能を解説します。
メッセージの自動配信
セミナーの内容や参加するメリットなど、自動でメッセージを配信する機能です。
上記はステップメールと呼ばれ、ネットビジネスの黎明期から活用されるマーケティング手法のひとつ。
転じて近年では、LINEユーザーの急増により、LINEのビジネス用サービス「LINE公式アカウント」を活用する事業者も増えています。
LINE公式アカウントでは、ステップメールをLINEに転用したステップ配信のほか、メッセージを自動で返信する自動応答メッセージなど、MAに役立つ機能が豊富です。
また弊社の調査では、約60%のユーザーが、LINEのメッセージをほぼ全て確認していると回答しており、各SNSの中でも最多の結果となっています。
LINE公式アカウントは、個人でも無料で始められるので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。
イベントページの作成
工数削減に役立つのが、イベントページの作成機能です。イベントページとは、例えば以下のようなものを指します。
- 申し込みページ
- 見逃し配信ページ
- ウェビナー配信前ページ
上記のようなページをプログラミング不要で構築できるため、制作コストを削減できます。
またウェビナーに特化したツールなら、開催までのカウントダウンや視聴後の誘導先の設定など、自由度の高い設計も可能です。
直感的に操作できるツールであれば、初心者の方でも簡単に各ページを作成できるでしょう。
参加者リストの管理
顧客を管理しグループ分けを行う機能です。マーケティングを自動化する上で、要となる部分といえます。
MAツールでは、アンケートの回答内容や行動履歴が自動で蓄積され、保存された情報は個別に編集も可能です。
また一部のツールには、「タグ付け」と呼ばれる機能も存在します。タグとは「購入者」「未購入者」のように、ユーザーの属性や状況をラベリングする機能です。
例えばタグの付与により、「購入者」のみに絞ったアプローチも行えるようになるため、配信コストの削減につながります。
ユーザーの行動分析
滞在時間やイベントページへの訪問数といった、ユーザーの細かな行動をデータ化する機能です。
詳細な解析により顧客ニーズを正確に把握できるため、コンテンツの最適化を図れます。
またMAツールの中でも、特筆すべき機能がスコアリング。スコアリングとは、ユーザーの行動に応じて点数を加減し、アプローチの優先度を可視化する機能です。
例えばウェビナーに活用する場合、以下のような設計が考えられます。
- リンクタップ :1ポイント
- 申し込み登録 :5ポイント
- ウェビナー参加:10ポイント
ロイヤリティの高い顧客を抽出し、優先的にプロモーションを行えるので、成約率の向上に直結します。
また点数の低いユーザーには、配信数を抑えてお役立ち情報を提供するなど、熱量に合わせた訴求を行えるのもポイントです。
ウェビナー後のフォローアップ
新規獲得も重要ですが、利益の大半を占めるのはリピーターといわれています。
ウェビナーの開催後にはMAツールを活用し、サンクスメッセージや特別クーポンを配信するなどして、リピーターの獲得につなげましょう。
一部のツールには、アンケートを作成できる機能もあるので、顧客の評価を基にコンテンツの改善にも役立てます。
また、現時点では見込みの低いユーザーに対しても、自動で継続的にアプローチを行えるため、人手に頼らない効率的なナーチャリングが可能です。
そのほか、参加率の高いユーザーは個別相談へ誘導し、未参加者には見逃し配信ページを送るなど、柔軟なマーケティング戦略で顧客の取りこぼしを防げます。
ウェビナーで顧客管理できるMAツールの選び方
ウェビナーにMAツールを導入する際の、選び方を解説します。
ウェビナーツールとの相性を確認する
マーケティングの自動化には、各ツールとのシームレスな情報連携が必要です。
反対にいうと、いくら個別に優れたソフトウェアを導入しようとも、連携が取れていなければ目ぼしい効果は得られません。
むしろ情報が分断された状態では、顧客管理が煩雑になる可能性もあるでしょう。
すでにウェビナーツールを導入しているのであれば、親和性の高いソフトウェアを選ぶようにしてください。
信頼性の高いツールを選ぶ
個人情報を扱うMAツールでは、強固なセキュリティシステムが必須です。
万が一、情報漏洩などが発生した場合、これまで築き上げてきた信頼度が低下するだけでなく、払拭しきれないマイナスイメージを与えかねません。
またコンテンツの保護といった観点からも、保安性の高さは重要です。セキュリティ対策を怠ると、ノウハウの盗用や転売被害などの危険性が高まります。
ツールを導入する際には、機能面だけでなく機密性の高さも指標とすべきでしょう。
目的に合わせた機能を選択する
自社の集客チャネルや目的に合わせて、必要な要件を満たしたMAツールを選ぶのもポイントのひとつ。
例えばクロスチャネル展開を行う場合、SNSや各メディアとの連携は必須です。メインとするターゲットとの接点を精査し、自社に適したツールを選ぶようにしてください。
またより精密な効率化を望むなら、顧客管理に特化した、CRMツールを導入するのも一策です。
なるべくコストを抑えて、複雑な設定を省略したいのであれば、単体で複数の機能を有したMAツールの導入をおすすめします。
ウェビナーの顧客管理におすすめのMAツールは「Lステップ」
ウェビナーで顧客管理や業務を自動化するなら、Lステップがおすすめです。
Lステップとは、MAとCRMを兼ね備えたLINE公式アカウント専用の拡張ツール。
LINE公式アカウントのみでは実現できない、リマインダ配信やスコアリングを可能にします。その他、
など、マーケティングの自動化に欠かせない、さまざまな要素を単体で網羅できるのが強みです。
さらにウェビナー管理を効率化するなら、Lステップの新サービスL-CAST(Lキャスト)の導入も検討してみてください。
Lキャストとは、Lステップと連携して利用する、LINE専用のオートウェビナーマーケティングツールです。Lステップの利点である細やかな顧客管理を活かしつつ、ウェビナーの自動化が実現します。
例えばイベント・リスナー分析機能により、ユーザーの滞在時間やコメント回数を確認できるため、より見込みの高い顧客の抽出が可能です。
またLINEログイン認証による、セキュリティ面の高さも特徴でしょう。ウェビナー参加者は個人のLINEと紐づける必要があるため、情報漏洩や転売被害の抑止につながります。
ウェビナー管理を一元化したい方は、MA・CRM・オートウェビナーをワンストップで構築できる、LステップとLキャストを導入してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ウェビナーで活用できるMAツールについて解説しました。
本記事を参考に、マーケティング活動を自動化し、効率的な売上アップを目指してくださいね。