
昨今LINEを活用する飲食店は増えています。自社でもLINEを取り入れるべきか、興味を持たれている方は多いのではないでしょうか。



普段使うチャットや通話以外に、LINEでは何が、どのくらいの手間で、いくらでできるのか、当然気になりますよね。
そこで今回は、LINEでできることや、飲食店におけるLINEの活用事例を紹介します。
目次
飲食店で使えるLINEサービス
まずは飲食店で使えるLINEサービスを紹介します。
LINE公式アカウント(旧LINE@)
飲食店に限らず、ビジネスでは事業者向けのLINEサービス「LINE公式アカウント」を使うのが一般的です。
LINE公式アカウントを開設すると、個人用のLINEにはないメッセージ配信機能や、クーポン、ショップカードといった、多彩な機能が使えるからです。
なお、アカウントの開設は無料でできるので、初期費用はかかりません。
LINEで予約
「LINEで予約」は文字通り、LINEで予約ができる機能で、現在は飲食店のみが対象で利用できるサービスです。
パートナー加盟飲食店※と提携していて、席のみ指定でのオンライン即予約に対応しているお店であれば利用可能です。
※パートナー加盟飲食店とは、イデアレコード、エビソル、ぐるなび、Yahoo! JAPANの4社。「LINEで予約」実装方法については、各社にお問合せください。
「LINEで予約」の実装イメージは以下の通りです。
非常にシンプルで使いやすい設計になっています。
LINEミニアプリ
「LINEミニアプリ」とは、LINE上で店舗サービスが提供できるプラットフォームです。
- 予約受付
- テーブルオーダー
- 順番待ち受付/呼び出し
- デジタル会員証
など、さまざまな機能があります。
LINEミニアプリは、機能によって導入費用やランニングコストがかかるものもあるため、詳細は「LINEミニアプリ パッケージ一覧」をご確認ください。
飲食店で役立つLINE公式アカウントの機能
飲食店で役立つLINE公式アカウントの機能を紹介します。
メッセージ配信
LINE公式アカウントを開設すると、以下のメッセージ配信系機能が利用できます。
- あいさつメッセージ
- 一斉配信
- セグメント配信
- ステップ配信
- LINEチャット
- 自動応答メッセージ
- リッチメッセージ/リッチビデオメッセージ
友だち全員に一斉にお知らせを送ったり、特定の条件に合う友だち限定にメッセージをしたり、営業時間外は自動応答にしたり、あらゆるアプローチが可能になります。
リッチメニュー
リッチメニューとは、トーク画面下部に表示される固定メニューのことです。
自社のHPやSNSのリンクを設置することもできますし、LINEクーポンやショップカード、問い合わせを表示するなど、自由にカスタマイズ可能です。
飲食店においては、席の予約やデリバリー予約につながるボタンを設置するお店も多くあります。
クーポン
LINE公式アカウントでは、LINE上でクーポンの発行・管理が可能です。
クーポンの種類は「割引・無料・キャッシュバック・プレゼント・その他」の5つから選べて、使用可能回数も設定可能です。
クーポンをフックに、友だち追加を増やす飲食店も多数あります。
ショップカード
ショップカードとは、LINE上で発行・管理できるポイントカードのことです。
ポイント数は1〜50ポイントの中から自由に設定できて、特典の設置場所や内容も自由に設定できます。
ショップカードを紙からLINEに移行すれば、印刷したり在庫管理したりする必要がなくなるので、コストカットにつながる点は大きなメリットと言えるでしょう。
またユーザーからすると、いちいちカードを持ち歩かなくて済むのが単純に楽です。お店にとってもユーザーにとっても嬉しい機能と言えます。
飲食店にLINE公式アカウントを導入する4つのメリット
次に、飲食店にLINE公式アカウントを導入するメリットを紹介します。
1. 飲食店で使いやすい機能が充実している
LINE公式アカウントは、さまざまな業種において導入・活用されていますが、中でも飲食店との相性は良いと言えます。
なぜなら、ショップカード機能は実店舗での活用が基本ですし、「LINEで予約」は現時点では飲食店専用のサービスになっているなど、飲食店はほぼすべての機能を有効活用できるからです。
2. LINEを集客に使える
飲食店はLINEの友だちを集めやすいのも特徴です。
友だち追加後すぐに使えるお得なクーポンを用意すれば、来店者をどんどん取り込めるからです。
友だちが増えればその分、メッセージ配信で集客に活用できるため、集客媒体としても使えます。
3. 問い合わせの一部自動化ができる
機械的に回答できる問い合わせを減らしたい、と感じている方は多いのではないでしょうか。
自動応答メッセージ機能を使うと、問い合わせの一部自動化が可能です。
イレギュラーな質問への対応は難しいですが、営業時間や定休日、禁煙・喫煙の確認程度であれば、十分対応可能です。
4. 無料でスタートできる
LINE公式アカウントには無料プランと有料プランがありますが、無料プランでもすべての機能※が利用できます。
無料プランは配信できるメッセージ数の上限が月に1,000通と少ないですが、導入直後は友だち数が少なく、配信数も少ないのであれば、まったく問題ありません。
あらゆる機能が無料で使えて、アカウント開設時に初期費用もかからないので、導入リスクはゼロです。
※「LINEで予約」と「LINEミニアプリ」は除きます。「LINEで予約」自体は無料ですが、パートナー加盟飲食店への加盟に際して、費用が発生する場合があります。
飲食店のLINE公式アカウント活用事例5選
ここからは、飲食店のLINE公式アカウント活用事例を紹介します。
1. カフェ:SUZU CAFE
SUZU CAFEは、広島県を中心に展開するカフェチェーンです。
同社ではショップカードを活用し、リピーター育成に注力しています。
リッチメニューにショップカードを大きく表示するだけでなく、ポイント2倍の日を設けたり、グループ全員で使えるクーポンを用意したり、さまざまな工夫を凝らした結果、友だちの約半数がショップカードを利用しています。
※参照:LINE for Business「SUZU CAFE」
2. お好み焼き屋:ぼてぢゅう
ぼてぢゅうは、国内外合わせて約100店舗を展開するお好み焼きチェーンです。
リッチメニューに「LINEで予約」を設置し、LINEから予約ができるようになっています。
友だち追加時にクーポンがもらえたり、いつでも使えるクーポンがあったり、お得な情報を豊富に用意しています。
3. ラーメン屋:中華そば 紅
中華そば 紅は、東京都にあるラーメン屋さんです。
テイクアウトの予約をチャットで受け付けたり、ショップカードを活用したり、ユーザーの利便性を考えた運用がされています。
4. 居酒屋:四十八漁場
四十八漁場は、東京・神奈川・埼玉で展開する居酒屋チェーンです。
同社ではLINEと予約システムは連携しておらず、店舗の電話番号をご案内しています。
また、ショップカードはプロフィールページに設置しています。2回目の来店で早速特典がもらえるのは嬉しいですね。
5. 焼肉屋:ダイニング ジュジュ
焼肉ダイニング ジュジュは、大分県にある焼肉屋さんです。
席予約、テイクアウト、デリバリー、それぞれリッチメニューから飛べるように設定されています。
ちなみに席予約はホットペッパーにつながります。「LINEで予約」を使うお店もあれば、直接電話に誘導するお店、同社のようにホットペッパーを使うお店など、予約の取り方は多種多様です。
同社もショップカードを活用していて、ゴールまでのポイント数は3つ。カフェやラーメン屋さんほど気軽にリピートするジャンルではないと考えると、絶妙にお得感を感じられる数字と言えます。
なんとなく10ポイントと設定するのではなく、リピート頻度を加味した数字設定ができると、より効果を発揮するでしょう。
飲食店でLINEを使うなら「Lステップ」もおすすめ
飲食店でLINE公式アカウントをを使うなら、LINE公式アカウントの機能を拡張するマーケティングツール「Lステップ」の導入もおすすめです。
理由はLステップの導入により、できることが大幅に増えて便利で且つ、さらなる運用効果が期待できるからです。
ここでは、飲食店に導入がおすすめな理由を2つだけ抜粋してご紹介します。
- パートナー加盟飲食店に加盟していなくても、予約機能が使える
- LINEでサンクスメッセージを自動で送れる
Lステップには標準で予約機能があるため、パートナー加盟飲食店に加盟していなくても、LINEで予約機能が使えます。
また、Lステップでショップカードを作成すると、ポイントが付与された数時間後、あるいは翌日などに、サンクスメッセージを送るといった設定が可能です。
リピーターが重要な飲食店にとって、アフターフォローの自動化ができるのは、かなり魅力に感じられるのではないでしょうか。
上記以外にもさまざまなメリットがありますので、ぜひLステップも併せてチェックしてみてください。
今Lステップに申し込むと、以下4つの特典があります。
- Lステップ認定サポーターのスポットコンサルが毎月1回無料
- 初級から上級まで操作をマスターする活用セミナーが何回でも参加無料
- リッチメニューで使える画像を1000種類以上プレゼント
- 基本送信プラン初月無料
まとめ
今回はLINE公式アカウントでできることや、飲食店におけるLINEの活用事例を紹介しました。
LINE公式アカウントはコストゼロで導入できますし、月額無料のプランから始めればランニングコストもかからないため、費用面における導入リスクはありません。
飲食店とLINEは非常に相性が良いので、ぜひ導入を検討してみてください。