【開業医必見】医院・クリニックがLINE公式アカウントを導入すべき理由

医院やクリニックの経営を安定させるには、業務の効率化と生産性の向上が欠かせません。

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そのなかで、店舗や企業が使用するLINEのビジネス用アカウント「LINE公式アカウント」が注目されています。

 

今回は、LINE公式アカウントを導入すべき理由や具体的な活用法を解説。実際の導入例を交えて、すぐに取り入れられるアイディアもまとめました。

 

業務を効率化してコストの削減を図り、経営の安定を実現しましょう。

医院・クリニックでLINE公式アカウントを導入すべき理由

まずは、医院・クリニックでLINE公式アカウントを導入すべき理由から解説します。

 

主な理由は以下の4つです。

  1. 無料でアカウント開設ができる
  2. 多くの人が利用している
  3. 開封率がよく届きやすい
  4. 患者側の面倒な登録が不要

ひとつずつ解説します。

無料でアカウント開設ができる

LINE公式アカウントは無料でアカウントを開設できます

 

料金プランは3種類あり、プランごとに無料メッセージの通数は異なりますが、利用できる機能に差はありません。

 

LINE公式アカウント料金プラン

引用:LINEヤフー for Business 料金プラン

 

無料プランでも200通のメッセージを配信できるため、友だち数が少ないうちは十分に活用できるでしょう。

多くの人が利用している

LINEの普及率の高さも、導入を検討すべき理由のひとつです。2024年3月時点で、LINEの月間利用者数は9,700万人に達しています。

 

全国1,000人を対象にした調査では、もっともよく使われるメッセージツールはLINEである事実が明らかになりました。

よく利用するメッセージツール

 

すでに多くの人がLINEを利用しているため、患者は新たにアプリをダウンロードせずに、友だち追加をスムーズに行えます。

開封率がよく届きやすい

LINE公式アカウントを導入すべき理由として、メッセージの開封率が高く届きやすいことも挙げられます。

 

調査によると以下のグラフの通り、LINEユーザーの59.6%がメッセージをほぼすべて確認しているとのデータが出ています。

 

メッセージや投稿の確認割合い

ブロックされない限り確実にメッセージを届けられることや、開封率がよいことから、休診日や予防接種情報などを伝える際にもLINEは効果的な手段といえるでしょう。

患者側の面倒な登録が不要

LINE公式アカウントは、患者が友だち追加するだけで配信を届けられるのも魅力です。

 

病院やクリニックでは、専用の医療系ツールやアプリを導入し、診察時間外でも患者の治療をサポートする例が増えています。

 

しかし専用ツールは、アプリのダウンロードやメール認証などの手間がかかります。

 

多くの人が利用しているLINEなら、友だち追加のみで登録できるため、簡単に医療系ツールに近い機能を幅広い年齢層が活用できるでしょう。

 

医院・クリニックがLINE公式アカウントを活用する方法6選

医院・クリニックでのLINE公式アカウントの活用法は、主に以下の6つです。

 

  1. 連絡ツールとして活用
  2. 業務効率化に活用
  3. 患者の利便性UPに活用
  4. 患者の集客に活用
  5. 個別のフォローに活用
  6. 再診率を高めるために活用

順にくわしく解説します。

①連絡ツールとして活用

LINE公式アカウントの一斉配信機能は、休診日やワクチン情報の通知に便利です。

 

混雑状況を配信すると、患者は来院前に待ち時間を予測できるため、ストレスを感じにくくなるでしょう。

 

さらに、流行中の感染症情報や健康に役立つ豆知識を定期的に配信すれば、患者との関係を深められ、リピーターの増加にもつながります。

 

LINE公式アカウントは、患者と従業員の利便性を高めるための効果的なツールです。

 

②業務効率化に活用

LINE公式アカウントの自動応答メッセージの活用は、手動の業務を削減して業務効率化に寄与します。

 

自動応答メッセージとは、事前にキーワードを設定しておくことで、友だちが該当するキーワードを送信したときに自動でメッセージを返答する機能です。

 

たとえば、「営業時間」のキーワードが患者から送られてきたときに以下のような自動応答設定が可能です。複雑なメッセージが来た際には、手動チャットに切り替えられます。

 

自動応答メッセージ

 

患者の問い合わせ対応にかかる時間を減らし、スタッフが診療やほかの業務に集中できる環境を整えられます。

 

③患者の利便性UPに活用

LINE公式アカウントを活用し、LINEから予約できるようにすると患者の利便性が高まります。

 

実際に、LINE公式アカウントに予約や申し込みの機能を求める方は多い傾向です。※自社調べ

 

LINE公式アカウントでできたら嬉しいこと

 

LINE公式アカウントで予約を受け付ける方法は主に2つあります。

 

スタッフが手動チャットで受け付ける方法と、患者のメッセージやアクションに対し自動で外部の予約フォームのURLを返信する方法です。

 

LINE公式アカウントで患者の利便性を高めると、予約率アップも期待できます。

④患者の集客に活用

LINE公式アカウントには、集客に活用できる機能も豊富です。

 

たとえば、クーポン機能で月のはじめにクーポンを配布すると、クリニックの再認識や来院のきっかけにつながります。

 

ステップ配信は、以下のような順序で自動的にメッセージを送信する機能です。

 

  1. 友だち追加から1日後にクリニックの紹介
  2. 2日後に施術の説明
  3. 3日後にクーポン配布
  4. 4日後に口コミ紹介

 

クリニックの魅力がわかるメッセージや症例写真を配信すると、来院を検討している方の関心を引くでしょう。

 

また、ショップカード機能で来院ごとにポイントを付与して特典を用意すると、再診率アップに効果的です。

⑤個別のフォローに活用

LINE公式アカウントで、診察前の個別問診や患者の経過観察を手軽に行えます。

 

来院前に問診をしておくと、診察に必要な検査などの事前準備が可能です。結果的に、スムーズに診察が進んで生産性を高められます。

 

1度の診察にかかる患者の負担を軽減できるのもメリットです。

 

さらに、LINEを通じて診察後の経過観察を行うと、患者との信頼関係の強化や再診率の向上にもつながります。患者が抱える不安を早めに解消し、安心感を与えられます。

⑥再診率を高めるために活用

再診が必要な患者に対し、LINEで予約を促して再診率を高められます。

 

従来のハガキでの通知に比べ、LINEは迅速かつ効率的にメッセージを送れるのが特徴です。ハガキは宛名書きや郵送の手続きなどで、手間も時間もかかります。

 

さらに、LINE上でそのまま予約が取れるしくみを作ると、メッセージを受け取ってすぐに予約する患者が増え、予約忘れによる機会損失を防げます。

 

医院・クリニックでのLINE公式アカウント導入事例

ここでは、医院・クリニックでのLINE公式アカウントの導入例を紹介します。実際の活用例を知ると、自院での具体的な活用イメージが持てるでしょう。

医療法人の導入事例

内科や小児科などを担当する医療法人「水ノ江医院」では、以下の方法でLINE公式アカウントを活用しています。

  • チャットからの予約受付
  • 予防接種の受付開始や営業時間の案内を一斉配信

LINE公式アカウント導入後は、電話での予約件数が大幅に減少。

 

予防接種の予約開始時には、ホームページへのリンクを配信して手間なく予約を促進しています。

 

参照:LINEヤフー for business

皮膚科クリニックの導入事例

ニキビ治療専門の皮膚科「アクネクリニック」では、LINE公式アカウントを以下のように活用しています。

  • チャットでの予約受付
  • ステップ配信による来院促進

以前は電話やメールでの予約が中心でしたが、LINE公式アカウントの導入でスタッフの負担軽減を実現。予約のしやすさから来院率も向上しました。

 

ステップ配信でクーポン配布や治療法の紹介、患者の口コミを自動配信し、売上にも効果が表れています。

 

参照:LINEヤフー for business

医院・クリニックでLINE公式アカウントを運用するデメリット

LINE公式アカウントにはさまざまな活用法がありますが、デメリットも存在します。デメリットを事前に知ると、適切な対策を考えたうえで運用をはじめられます。

友だち追加した人にしか配信できない

LINE公式アカウントは、友だち追加をしてくれた患者にのみメッセージを送れます。

 

休診案内や混雑状況の連絡、予約や問い合わせに対応するには、まず友だち追加をしてもらう作業が必要です。

 

友だち追加を促すには、次のような方法があります。

  • 受付や待合室にQRコードを置く
  • 受付で直接登録を勧める

集客目的で友だち数を増やす場合は、SNSやホームページで認知を広めるのもひとつの方法です。

無料プランのメッセージ通数には上限がある

LINE公式アカウントの無料プランは、「コミュニケーションプラン」のみです。

 

コミュニケーションプランは、月に200通までしかメッセージを配信できません。

LINE公式アカウントの無料プラン

メッセージ通数が上限に達したときに、コミュニケーションプランでは追加メッセージを送れないため、200通を超えて配信したい場合は、有料プランへの変更が必要です。

患者が増えると管理が難しい

LINE公式アカウントを効果的に運用するには、「チャットタグ」を活用して患者の情報を管理する工夫が必要です。

 

チャットタグを設定すると、セグメント(絞り込み)配信で患者に合ったメッセージを送れます。

 

対象を絞って個人に合ったメッセージを配信すると、患者の関心を引くだけでなく、LINEのブロック防止にも効果的です。

 

たとえば、「ニキビ治療」「毛穴改善」など患者が受けた治療名のタグを付けておけば、患者の悩みや治療内容に関する案内を送れます。

 

ただし、チャットタグの設定は手作業で行うため、患者数が増えると管理に時間がかかり、手間が増えるデメリットがあります。

 

予約管理が煩雑になりがち

LINEでの予約受付を開始すると、電話、メール、ホームページ、LINEと複数の予約方法が存在する状況になり、スケジュール管理が複雑になります。

 

すべての予約手段を確認して管理する手間が増えるため、ダブルブッキングのリスクが高まります。

 

トラブルを避けるためには、対応できる人員や時間の確保が必要です。

 

予約を自動で反映させて管理の手間を軽減するには、「Lステップ」などのLINE公式アカウントの機能を拡張した外部ツールを使うのもひとつの手です。

医院・クリニックの課題解決には「Lステップ」

チョコプラLステップ

 

LINE公式アカウントをLステップと組み合わせると、クリニックの業務効率がさらによくなります。

 

ここでは、Lステップの導入によって実現できる6つの機能を紹介します。Lステップの機能を理解し、自分のクリニックに適した運用方法を見極めましょう。

患者情報の取得を自動化して一元管理

Lステップには、友だち一人ひとりの個人詳細ページがあり、メッセージのやりとりやアンケートの回答、Lステップ内でのアクション(行動)を簡単に確認できます。

 

また、タグの付け外しを自動化できるため、たとえば予約時に「予約済」とタグ付けし、治療日にはそのタグを外すことも可能です。

 

アンケートの回答すべてを自動でタグ付けすることもできます。

 

タグで友だちを絞り込んでメッセージを配信すれば、それぞれの患者に適したメッセージを簡単に分けて配信できるでしょう。

 

アンケートフォームや予約機能、セグメント(絞り込み)配信などができるLステップで患者情報を管理すると、Lステップの各機能をより便利に使えるのがメリットです。

 

カレンダー予約機能でスタッフの工数削減

Lステップのカレンダー予約機能を使うと、予約の受付や変更、キャンセルをすべて自動で管理できます。

 

以下のように、休診の時間帯を消しておく設定も可能です。

 

Lステップのカレンダー予約機能

 

実際に、歯科医院の事例では予約管理にかかる工数を約40%削減しています。またある接骨院では、複数存在した予約方法をLINE内に集約し、ダブルブッキングやキャンセルの防止に成功。

 

患者がスムーズに予約できるしくみ作りは、医院やクリニック運営では特に重要なポイントです。

 

リマインダ機能で患者の予約忘れ対策

予約した患者にリマインダ配信をすれば、無断キャンセルや予約確認の手間を減らせます。

 

リマインダ機能は、予約した患者に対する予約日時の確認や、必要な持ち物などのメッセージ配信を自動化できる機能です。

 

Lステップのリマインダ機能

 

予約日の1週間前、3日前、当日、3時間前にリマインドメッセージを送り、キャンセル率が約20%改善したデータもあります。

 

スタッフが電話をして予約確認する手間をかけずに、患者の予約忘れを防げます。

 

受付を自動化して人員削減

Lステップを利用すると、受付の自動化も可能です。

 

たとえば、チェックイン用に作成したQRコードを受付に設置し、患者が読み取ることでLINEチャットを通じて自動で問診票を記入できるしくみが作れます。

 

さらに、チェックイン後に次回予約の案内を自動配信する設定も可能です。会計待ちの時間を利用して簡単に予約できると、再診率アップも期待できるでしょう。

 

ある内科クリニックでは、チェックイン時のQRコードを読み込むと、10分後に次回予約のご案内が自動で届く仕組みを導入しています。

 

結果、次回予約メッセージ経由の再診率は、全体の6割を占めるまでに至りました。

 

優先度を可視化し業務負担を削減

Lステップの対応マークを活用し、業務負担の軽減を図れます。

 

対応マークとは、友だちリストや個別ページに表示されるもので、友だちの状況に応じて優先度を視覚化できる機能です。

 

例えば、事務的な問い合わせはスタッフが対応し、専門性の高い内容は「看護師」や「医師」などの対応マークを付与すれば、各担当者は持ち場の業務に専念できます。

 

実際にLステップを導入したクリニックでは、対応マークを活用し業務負担の大幅な削減に成功。

 

看護師の業務を軽減しつつ、目の前の患者サポートに専念できる環境を構築しています。

 

リッチメニューの出し分けで患者の利便性UP

友だちごとに適切なリッチメニューを出し分けられるのは、Lステップならではの魅力です。

 

リッチメニューはトーク画面下部に固定表示され、ユーザーの目を引きやすいのが特徴です。

 

たとえば、歯科医院では「虫歯治療」と「審美治療」といった科目ごとにメニューを変えられます。

 

虫歯無痛治療専門クリニック リッチメニュー

虫歯無痛治療専門クリニック リッチメニュー

 

患者が必要な情報を簡単に得られるようになり、利便性が高まります。リッチメニューに予約の項目を作っておくと、予約がしやすくなって予約率の向上も期待できるでしょう。

 

緊急度の高い患者を測定して対応を効率化

Lステップを活用すれば、問い合わせの緊急度を判別して、効率的に対応するしくみを作れます。

 

例えば、以下のようなボタン式の選択肢を作成し、患者の回答から緊急度をスコアリングできます。

 

まなべクリックアンケート

まなべクリックアンケート

 

緊急度の低い問い合わせには自動応答で対応し、緊急度の高い患者には個別チャットで迅速に対応するなど、患者の状況に応じて対応を変えられるのもメリットです。

 

実際に、スコアリングはクリニックや医院との相性がよく、歯科クリニックアニマルクリニックなど、さまざな現場で活用されています。

まとめ

医院やクリニックにおけるLINE公式アカウントの活用法は多岐にわたります。

 

患者とのコミュニケーションがスムーズになり、業務の効率化や生産性の向上も期待できます。

 

本記事を参考に、患者や従業員の利便性を高める方法を試してみてください。

 

LINE公式アカウントの効果的な活用は、医院やクリニックの経営安定化を図るひとつの手段です。

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