- メールを送っても返信がない
- 電話をかけても出てくれない
- 会社説明会の参加率が悪い
このような悩みを持つ採用担当者も多いのではないでしょうか。
メールの内容や電話をかける時間を工夫して改善されないとしたら、コミュニケーションツール自体を見直した方がいいのかもしれません。
今回は採用にLINEを使うメリットや活用する流れを解説します。またLINEをさらに効率化できるLステップについても紹介しますので、新たな採用ツールを模索している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
採用活動におけるよくある課題
企業の採用活動における、よくある課題は以下の通りです。
- 求人サイトから応募がこない
- 求職者から返信がこない
- 理想的な人材を採用できない
- 入社後のミスマッチがある
- 採用リソースが不足している
- 求人サイト利用のコストがかかる
特に求人サイトのコスト面で悩んでいる方が多いのではないでしょうか。いざ求人サイトを利用しても、求職者が集まらなかったり採用してもすぐに辞めてしまったりなど、多くの課題が出てきます。成果が出ない割に、コストがかかってしまうケースは多いようです。
「ダイレクトリクルーティング」が注目されている
ダイレクトリクルーティング(ダイレクト採用)とは、企業が直接求職者へアプローチをする採用手法です。
従来の採用は、求人サイトに掲載もしくは人材紹介会社に依頼をした後、応募や紹介があるまで「待つ」のが一般的でした。
一方ダイレクトリクルーティングは、企業側からアプローチをかけて転職を考えている層はもちろん、転職潜在層へも能動的に企業を認知してもらう「攻め」の採用です。
またダイレクトリクルーティングは、求人サイトや人材紹介会社を挟まないため、採用にかける費用を抑えられます。
採用コストを抑えつつ、自社にあった優秀な人材を探せるのが、ダイレクトリクルーティングの強みです。
ダイレクトリクルーティングのメリット3つ
ダイレクトリクルーティングのメリットは以下の3つです。
- 求職者と直接やり取りができる
- 採用コスト削減につながる
- 潜在層にアプローチできる
それぞれについて、詳しく解説していきます。
求職者と直接やり取りができる
ダイレクトリクルーティング最大のメリットは、求職者と直接やり取りができる点です。
採用サイトや人材紹介会社を利用すると、求職者の細かい情報を絞り込めません。
一方ダイレクトリクルーティングで求職者と直接やり取りできれば、ひとりひとりの属性を見極められ、双方のミスマッチを防ぐことができます。
自社に合った求職者へ直接アプローチできれば、優秀な人材の確保につながるでしょう。
採用コスト削減につながる
ダイレクトリクルーティングは、採用コスト削減に効果的です。
例えば人材紹介を依頼した場合、採用後の年収に対して費用が発生します。年収が高いほど仲介料が増額されるわけです。
一方ダイレクトリクルーティングは、採用サイトや人材紹介会社を挟まないので仲介料が発生しません。
ツールの利用料はかかりますが、採用サイトや人材紹介会社に支払う費用と比べると、微々たるものです。
特に採用にコストをかけられない中小企業は、ダイレクトリクルーティングを検討してみてください。
潜在層にアプローチできる
ダイレクトリクルーティングは潜在層へアプローチできます。
一般的に、採用サイトや人材紹介会社に登録している求職者は、転職に対して積極的な顕在層です。もちろん顕在層へのアプローチも大切ですが、それだとアプローチできる母数が限られてしまいます。
一方ダイレクトリクルーティングでは、
- 「将来的に転職を考えている」
- 「いい会社があれば転職したい」
など、まだ転職に積極的ではない潜在層にアプローチできます。すると情報発信できる母数が増え、優秀な人材の確保につながるはずです。
また潜在層は他の企業が目をつけていない層なので、競争率も下がります。まだ声がかかっていない優秀な人材に出会いやすいのも、ダイレクトリクルーティングのメリットです。
ダイレクトリクルーティングのデメリットとは
ダイレクトリクルーティングのデメリットは以下の通りです。
- 採用担当者の負担が大きい
- 短期的な採用には向かない
それぞれについて、詳しく解説していきます。
採用担当者の負担が大きい
ダイレクトリクルーティングは、採用サイトや人材紹介会社などを介さずに直接求職者とやり取りをします。
深いコミュニケーションが取れる反面、採用担当者の負担は大きくなるでしょう。
採用サイトだと、求職者が自分の意思で登録します。しかしダイレクトリクルーティングは、自社で求職者を探して、登録してもらわなければなりません。
従来の採用手法に比べて、作業工数が増えてしまうのがデメリットです。
短期的な採用には向かない
ダイレクトリクルーティングは、転職の潜在層へアプローチできます。その反面、地道なアプローチが必要となるため短期的な採用には向きません。
また求職者ひとりひとりと向き合う時間も必要です。すぐに結果が出るわけではないため、短期的な採用を考えている方は、採用サイトや人材紹介会社へ依頼した方がいいかもしれません。
ダイレクト採用の4ステップ(手順)
ダイレクト採用は以下の4ステップで行うと効率的です。
- 求める人材を明確にする
- 求職者に合わせたオファーを送る
- 当日までの動機づけをする
- 面接の実施
それぞれについて、順番に解説していきます。
1.求める人材を明確にする
まずは自社が求める人材を明確にします。
求める人材を細かく設定すれば、効率のよいアプローチ方法が洗い出せます。
- 経歴:どんな役職や業務をどのくらいの期間してきたか
- 能力:業界に関する知識やスキルをどのくらい持っているか
- スキル:仕事で得たコミュニケーション能力や考え方などの汎用的スキルはどのくらいか
- 志向性:どのような性格や人柄か
これらの項目を、募集している部署や職種に合わせて設定しましょう。
2.求職者に合わせたオファーを送る
続いて、求職者に合わせたオファーを送ります。ダイレクトリクルーティングでは、求職者ひとりひとりと向き合って採用を進めていかなければなりません。
オファーは以下の3点を記載すると効果的です。
- オファーを送った理由
なぜあなたに送っているのかを伝え、活躍できる場があることを知ってもらう - 魅力を感じてもらえるメリットを提示
メリットを提示求職者の情報をもとに何を求めているのか予想し、会社のPRポイントを伝える - 今後の流れの説明
面接や面談にハードルを感じる求職者もいるので、今後の流れを説明して安心してもらう
このように求職者に合わせたオファーを送ると、アクションが返ってきやすくなります。
3.当日までの動機づけをする
面接や面談の日付が確定したら、当日までの動機づけをしていきます。
求職者にとって面接は、大きな負荷がかかるものです。そのため、当日を迎えるまでに情報提供や、下調べがしやすい配慮をしなければなりません。
- 社員のインタビュー記事
- 職場の雰囲気が伝わる動画
- 募集職種の仕事内容
- 採用フロー etc
このように情報提供すると、求職者のモチベーションも上がりやすく、ミスマッチの予防にもつながります。
4.面接の実施
求職者と直接コミュニケーションが取れる面接に進みます。
複数回の面接を予定している場合、評価項目を設定しておくといいでしょう。
- 面接でのマナーや態度
- コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- ストレス耐性
- 主体性
- 業界への理解 etc
募集する職種に合わせた項目を設定し、より求職者について深掘りしてみてください。
LINEを活用したダイレクトリクルーティングがおすすめな理由
優秀な人材を確保するには、求職者とスピード感のあるコミュニケーションを心がける必要があります。
そこでおすすめなのがLINEの活用です。
企業向けのビジネスアカウントの「LINE公式アカウント」は、コミュニケーションが取りやすく、ダイレクトリクルーティングに向いています。
そこで、LINE公式アカウントがダイレクトリクルーティングにおすすめな理由を紹介します。
メールより開封率が高い
LINE公式アカウントの開封率は60%です。※当社調べ
メールに比べて開封率が高く、メッセージを確認してもらいやすいのがメリットです。
求職者は、採用に関わるメールを逐一チェックしていると思いますが、普段メールを確認する習慣がないと見落とす場合があります。
- 迷惑メールに分類される
- メールアドレスの入力ミスで配信が届かない
一方LINEは日常的に活用する人が多く、LINE公式アカウントからの配信も開封されやすいでしょう。
当社の調査においても「ほぼすべて」のメッセージや投稿を確認する割合は、LINEが圧倒的です。
特に中小企業は、大企業に比べてメッセージを見落とされやすいため、LINE公式アカウントの活用はおすすめです。
求職者とコミュニケーションが取りやすい
LINEは求職者とのコミュニケーションが円滑に進みます。
中小企業の採用活動では、求職者と接触するまでの差別化が重要です。従来のメールからLINEに切り替えれば、他の企業との差別化につながります。
「メールよりも返信しやすい」と感じてもらえるだけでなく、タイムラグが出にくくレスポンスのスピードも上がります。
特に中小企業は、大企業に優秀な人材を持っていかれがちです。そういった意味でも、求職者とフランクにやり取りできるLINEは、採用の味方となってくれるでしょう。
求職者にアプローチしやすい
LINE公式アカウントは、メッセージだけでなく、さまざまなアプローチ方法を展開できます。
特におすすめなのがリッチメニューです。リッチメニューとは、トーク画面下部に固定で表示されるメニューをさします。
リッチメニューで採用情報やお問い合わせなど、情報を集約しておくと求職者の下調べに役立ちます。
求職者は、少しでも面倒なことがあるとアクションを起こさずに離脱します。特に中小企業になると、それが顕著です。
タップするだけで情報が確認できるリッチメニューを用意すれば、離脱防止につながります。
コスト削減できる
LINEでダイレクト採用をすると、大幅なコスト削減につながります。
従来の採用は以下の費用が発生します。
- 採用サイトや人材紹介会社の仲介料
- メール対応や面談予約などの人件費
一方、LINEでダイレクト採用をすれば仲介料は発生せず、求職者への対応もスムーズになります。
またコストだけでなく業務効率化にもつながるため、社内のリソースが足りない場合にもおすすめです。
採用コストや人件費を削減したい方は、LINEを活用したダイレクト採用を検討してみてください。
大手企業も採用で活用している
企業の採用活動は、まだまだ電話やメールが主流です。そのため、「LINEの活用はまだ早いのでは?」と感じる方もいるでしょう。
しかし最近は、大手企業もLINEを活用した採用に力を入れています。
例えば、日本生命やニトリは新卒向けのLINE公式アカウントを開設し、採用活動を行っています。
また新卒採用のターゲットは10代〜20代の若者です。メールよりもLINEを使っている人が多く、やり取りもスムーズです。
当社の調査においても、よく利用するメッセージツールはLINEがダントツでした。
企業間のやり取りはメールが主流ですが、求職者とのつながりを大切にするなら、LINEの活用をおすすめします。
採用ステップのほとんどをLINEで完結できる
ダイレクト採用は、以下のようなステップで進んでいきます。
【求職者の行動】
- 認知
- 興味・関心
- 比較・検討
- エントリー
- 選考
- 採用
これらの流れは、すべてLINE公式アカウントで完結できます。
情報発信をして興味付けをしたり、面接の予約を受け付けたりなど、どれもLINE上で実施できるものばかりです。
採用サイトを使い分ける必要もなく、今まで以上にやり取りがスムーズになるでしょう。
採用に使えるLINE公式アカウントの機能
採用に使えるLINE公式アカウントの機能を紹介します。
メッセージ配信系
LINE公式アカウントは、メッセージ配信系の機能が充実しています。
一斉配信
一斉配信とは、友だち全員に対してメッセージを配信できる機能です。
会社説明会のお知らせや採用情報など、多くの人に情報を伝えたい時に役立ちます。
ただし一斉配信で送信したメッセージは送信取消ができないので、誤字脱字や情報の正確性を確認してから、送るように心がけましょう。
リッチメッセージ
リッチメッセージとは、画像とテキスト情報を組み合わせて、視覚的にアピールできるメッセージ機能のことです。
開封率の高いLINEですが、開封されたからといって中身をしっかり確認してもらえるとは限りません。
例えば、長文のメッセージだと開いた瞬間に閉じられて、そのまま忘れられてしまうケースもあります。
特に注目してもらいたいメッセージに関しては、パッと見で興味をひけるリッチメッセージが効果的です。
ぜひリッチメッセージを活用して、求職者に興味を持ってもらえる配信を心がけましょう。
リッチビデオメッセージ
リッチビデオメッセージとは、自動再生される動画を配信できるメッセージ機能です。
配信された動画は、LINEのメッセージ内で音声なしで自動再生されます。動画をタップすると音声ありの動画が再生されます。
採用アカウントにおいては、会社説明や社員・社内の雰囲気を伝える目的でよく使われています。
ステップ配信
ステップ配信とは、複数のメッセージを順番に自動配信するメッセージ機能です。
例えば、以下のようなスケジュールでステップ配信を組んでおくと、友だち追加した1日後(翌日)から、配信をスタートできます。
- 1通目:会社概要を配信
- 2通目:先輩社員のインタビューを配信
- 3通目:社内の雰囲気がわかるリッチビデオメッセージを配信
- 4通目:会社説明会の申し込みを促すリッチメッセージを配信
友だちはいつ登録しても、1通目から順番にメッセージを受け取ることができます。
その都度、配信設定する手間は必要なく、適切にメッセージ配信できる便利な機能です。
LINEチャット
LINEチャットとは、個別トークのことです。求職者ひとりひとりと、直接メッセージのやり取りができます。
採用アカウントにおいては、個別に面接の日程調整をするのがよくある使い方です。
LINEはメールと違い、いちいち件名や担当者名を入力する必要がありません。非常にやり取りがしやすいため、求職者も気軽に返信してくれます。
自動応答メッセージ
自動応答メッセージとは、友だちからメッセージを受信した時に、自動で返信してくれる機能です。
応答メッセージには「キーワード応答」「一律応答」の2種類があります。
- キーワード応答
あらかじめキーワードを設定しておき、友だちがキーワードを送信した時に、自動でメッセージを返信する機能。
- 一律応答
友だちから受け取ったすべてのメッセージに対して、自動でメッセージを返信する機能。
例えば、キーワード応答を活用すると選択肢を出し、友だちに合わせた情報を流すことも可能です。
リッチメニュー
リッチメニューとは、トーク画面下部に固定で表示されるメニューのことです。
会社説明会のお知らせや社員インタビュー、Q&Aを設置するなど、自由にカスタマイズできます。
ちなみにLINE公式アカウントは、料金プランごとに無料でメッセージを配信できる上限が定められています。
しかしリッチメニューは配信系の機能ではないため、メッセージ通数を消費しません。ユーザーがいくらタップしてもコストがかからないため、配信コスト削減につながるのもメリットです。
LINE VOOM
LINE VOOMはチャットタブの横にあり、TikTokやInstagramのリールのような、ショート動画がよく投稿されています。
ショート動画を見かけることが多いですが、メッセージや画像を投稿することもできます。
投稿自体はとても簡単で、メッセージ配信の際に「LINE VOOMに投稿する」にチェックを付けるだけでOK。
投稿には手間も追加のコストもかからないので、併用したい機能です。
※吹き出しが1つの時にのみ、投稿できます。
LINE公式アカウントを採用に活用するまでの流れ
ここからは、LINE公式アカウントを採用に活用する流れを紹介します。全体像は以下の通りです。
- LINE公式アカウントを開設する
- アカウントを構築する
- 求職者に友だち追加を促す
- 情報を発信する
- 個別のやりとりをする
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
1. LINE公式アカウントを開設する
まずはLINE公式アカウントを開設します。アカウントは1つのLINEビジネスIDに対し、無料で100個まで増やせます。
料金プランは大きく分けて3つです。まずは月額料金がかからない「コミュニケーションプラン」から始めましょう。
コミュニケーションプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額固定費(税別) | 0円 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数(月) | 200通 | 5,000通 | 30,000通 |
追加メッセージ料金(税別) | 不可 | 不可 | 〜3円/通 |
ちなみに月額料金の違いはメッセージ通数のみです。コミュニケーションプランでもすべての機能を使えます。
そのため、友だち数が増えてから有料プランに移行する形でも問題ありません。
2. アカウントを構築する
求職者が友だち追加した時に、スムーズな配信ができるようアカウントを構築していきます。
いくら友だちが増えても、アカウントから何も発信がないと意味がありませんからね。ステップ配信を設定したり、リッチメニューを設置したりなど、配信内容を充実させていきましょう。
とはいえ採用に使える機能は多いため、いきなり全部用意する必要はありません。採用担当者のリソースは限られているので、時間をかけすぎずスモールスタートで始めるのがポイントです。
配信設定やリッチメニューの設置、個別対応時のルール決めなど、ある程度準備ができたら友だち集めを始めて、運用しながら追加の構築を行うことをおすすめします。
3. 求職者に友だち追加を促す
続いて、求職者に友だち追加を促します。
友だち追加を促すには、以下のような方法があります。
- 自社のホームページからLINEに誘導
- 求人サイトの募集ページからLINEに誘導
- 会社説明会の時に友だち追加を促す
- 自社のXやInstagramなどのSNSからLINEに誘導
- 実店舗のポップやポスターからLINEに誘導
特に最近はSNSで発信をして、LINE公式アカウントへ誘導する事例が増えています。ぜひLINE公式アカウントと併せて、SNS運用にも力を入れてみてください。
4. 情報を発信する
求職者に友だち追加してもらったら、会社の魅力が伝わるようなコンテンツや、選考スケジュールなどを発信していきます。
- オファーを送った理由
- 魅力を感じてもらえるメリットを提示
- 今後の流れを説明
このように、求職者に興味を持ってもらうだけでなく、今後の流れを説明して迷いをなくすことも大切です。
文字のメッセージだけでなく、リッチメッセージやリッチビデオメッセージ、またはリッチメニューなども活用し、より反応率を高めていきましょう。
5. 個別のやりとりをする
必要に応じて、求職者と個別トークをします。
個別トークは面接日程の調整でよく使われますが、内定後の質問や相談受付にも活用できます。
密なコミュニケーションを取り、丁寧なフォローが行えるのもLINE公式アカウントの魅力です。
採用でLINEを使うなら「Lステップ」がおすすめ
LINE公式アカウントの機能や活用の流れをみて、「LINEは採用に使えそう」と思われた方も多いのではないでしょうか。
そんなあなたに、プラスでご紹介したいのが「Lステップ」というツールです。
Lステップとは、LINE公式アカウントに紐づけて使うマーケティングツールです。ダイレクト採用の成果をより高めるための機能が多数備わっています。そこでLステップの導入で実現できることを紹介します。
友だち追加後すぐにアプローチが可能
LINE公式アカウントで個別トークをするには、まず友だち側から反応(メッセージやスタンプなど)をもらう必要があります。反応をもらっていない段階では、友だち数しかわからず、直接やり取りはできません。
要するに、友だちから反応がなければダイレクト採用のメリットである「ひとりひとりに向き合った採用」が実行できないということです。
一方Lステップは、友だち追加した段階で友だちの情報が確認できます。また求職者から反応がなくても1対1の個別トークができるのもメリットです。
これにより、友だち追加後すぐにやり取りができ、採用活動がスムーズになります。
応募導線がわかる
流入経路分析を活用し、自社の採用情報を誰がどこから見てくれたか把握できます。
※流入経路分析機能はプロプラン以上で使用可能です。
流入経路分析とは、友だち追加された場所を特定できる機能です。友だち追加してくれた場所が「自社サイトからなのか」「SNSからなのか」などを特定し、今後の発信に活かせます。
また流入経路ごとに配信を変えられるため、求職者に合った情報を流すことも可能です。
特にダイレクト採用においては、求職者に合わせたオファーを送ることが重要視されています。友だちの属性ごとに配信をすれば、求職者の反応率もアップするはずです。
そして、流入の多い媒体がわかると、注力すべき部分の見極めができるようになります。ぜひ流入経路分析を活用して、友だちの応募動線を明確にしましょう。
属性に合った配信ができる
Lステップは、セグメント配信を活用して求職者の属性に合った配信ができます。セグメント配信とは、友だちの属性や行動を分けて、興味のある人だけにメッセージ配信ができる機能です。
求職者の状況や希望職種はさまざまです。
- 新卒/中途
- 正社員/契約社員/アルバイト
- 事務/営業/マーケティング/クリエイティブ など
特にダイレクト採用では、ひとりひとりに寄り添った対応が重要視されています。セグメント配信で、個人に合わせた配信をすれば、求職者側も「向き合ってもらえている」と感じてくれるはずです。
ちなみにLINE公式アカウントにもセグメント配信がありますが、絞り込めるのは「みなし属性」と「オーディエンス」の2つです。
みなし属性では、性別や年代、居住地などを絞り込め、オーディエンスではメッセージをクリックした人やメッセージ内リンクをクリックした人、特定のタグがついている人などを絞り込めます。
しかしみなし属性では対象となる友だちが100人以上、オーディエンスも2つのタイプを除き対象となる友だちが50人以上必要です。
※オーディエンスの詳しい分類対象はこちら
特にダイレクト採用では、求職者のさまざまな情報を収集しなければなりません。そのため、みなし属性とオーディエンスを組み合わせた方が効果的です。しかし、両方を組み合わせると、対象となる友だちが100人以上必要です。
もちろん手動でタグをつければ、友だちが少ない段階でも絞り込み配信はできます。ただし、非常に手間がかかるため、採用担当者の負担が大きくなってしまうかもしれません。
一方Lステップのセグメント配信は、LINE公式アカウントよりも細かく、友だち1人からでも属性を絞り込み、自動で配信できます。ひとりひとりに合わせた配信ができ、効率的なダイレクト採用を実現してくれます。
Q&Aを自動化できる
よくある質問や最初の同じようなやり取りは、自動応答機能で自動化できます。
似たような質問に対して自動応答を設定すれば、24時間対応してくれます。対応の手間が軽減されるので、採用担当者の負担も減っていくはずです。
そしてLステップは、自動応答の反応時にさまざまなアクションを設定できます。
例えば、「応募したい」とメッセージがあった人には、応募方法のテンプレートと同時に、採用までの流れのシナリオ配信を開始したり「応募希望」タグをつけたりなど、今後の応募動線をスムーズに整えられます。これらは一度設定しておけば、すべて自動化できるのがLステップのメリットです。
ぜひ自動応答機能を活用し、採用担当者の作業工数を減らしてみてください。
エントリーフォームの受付ができる
Lステップの回答フォームを活用すれば、採用エントリーフォームの作成も可能です。
LINE上で入力できると、紙の書類よりも圧倒的に作業工数が減り、求職者も気軽に応募してくれます。
また採用エントリーフォームを「新卒」と「中途」で入口を分けて、性別や年齢、生年月日などを入力してもらえば、求職者の個人情報を分類して管理できます。その個人情報を元に求職者に合わせたメッセージ配信も可能です。
例えば、以下のようにエントリーフォームから応募してくれた人に対して、面接までのシナリオ配信を組むと面談までのフローを自動化できます。
このように求職者に合わせて配信を切り替えれば、採用までの動線がスムーズになります。
面接日程のリマインドができる
Lステップのリマインダ配信を活用すると、面接日程のリマインドができます。
リマインダ配信とは、思い出してもらうための再通知です。例えば、予約したお店から前日になって予約内容の確認メールが届くのもリマインダ配信のひとつです。
採用活動におけるリマインダ配信の目的は、会社説明会への参加率低下の抑止や、当日の忘れ物防止などが挙げられます。会社説明会の日程や面接日が決まったら、必ずリマインダを送りましょう。
当社の調査においても、リマインドは「あると助かる」「予約日までに期間がある場合はしてほしい」と回答した人を合わせると95.7%という結果に。多くの人がリマインドを希望していることがわかりました。
とはいえ、ひとりひとりに手動で送ると、送信漏れが発生したりヒューマンエラーが起こったりします。
Lステップなら、あらかじめテンプレートを用意し、面接日が確定した時点でリマインダ配信の設定をしておけば、自動でリマインドしてくれます。
人数が多くなればなるほど、リマインダ配信の効果は大きくなるので、機会損失を防ぐためにぜひ活用してみてください。
リッチメニューをホームページのように使える
Lステップでは、リッチメニューを自由にアレンジし、ホームページのように使えます。
※Lステップのリッチメニューはスタンダードプラン以上で利用できます。
【例1】
【例2】
応募前の段階や1回の面談だけでは、企業の良さをすべて伝えるのは難しいでしょう。
そこでトーク画面下に表示されるリッチメニューを利用し、自社について理解してもらうことが大切です。
よくある質問や募集中の職種などをリッチメニューに展開しておけば、気軽にタップしやすくなり、能動的に理解を深めてもらえます。
ちなみにLINE公式アカウントのリッチメニューは、テンプレートの中からしかタップ領域の分割パターンを選択できません。
一方Lステップのリッチメニューは、テンプレート以外でも自由にタップ領域を設定できます。また友だちの属性に応じて表示を変更したり、アクションに連動したり、タブ分けしたりなど、自由にアレンジできるのもメリットです。
例えば、
- SNS経由とホームページ経由の友だちで表示を変える
- 入社前後の友だちで表示を変える
などの設定もできます。
デザインの自由度も高く、会社の雰囲気に合わせてリッチメニューを構築できるのもLステップの強みです。
Lステップを使うメリット
採用において、Lステップを使うメリットを紹介します。
コスト削減になる
1人あたりの採用コストは約100万円と言われています。例として採用にかかるコストには、以下のようなものがあります。
外部コストの例 |
など |
内部コストの例 |
など |
特に中小企業は採用の予算が少なく、大企業のように手広く対応ができません。
そこで活躍するのがLステップです。企業紹介用のパンフレットや研修、適性検査等はLステップで作成できるため、大幅なコスト削減が見込めます。
また求職者との連絡や面接日程の調整なども自動化でき、人件費削減にも効果的です。
一元管理ができる
Lステップを活用すると、求職者を一元管理できます。
一般的な採用サイトを使う場合、新卒と中途は別の画面で管理しなければなりません。場合によっては、サイトを使い分ける必要もあります。
一方、Lステップでは「タグ付け」で求職者の情報を分けて、ひとつの画面で管理できます。
タグ付けとは、一人の友だちに対して「Aタグ」「Bタグ」「Cタグ」…といったラベルのようなものを貼り付けられる機能です。
例えば、「新卒」と「中途」のタグをつけて、セグメント配信を行うことも可能です。
求職者の情報を一元管理し、それぞれに合わせた配信を実現できます。
自動化で作業効率化やミス防止につながる
求職者の対応数が多くなると、採用担当者の負担は増えていく一方です。
Lステップの自動応答機能やシナリオ配信、リマインダ配信を活用すれば、あらゆる業務を自動化できます。採用担当者の業務効率化につながるだけでなく、ヒューマンエラーを減らせるのもメリットです。
採用担当者のリソース確保が難しいと感じている方は、Lステップで自動化を図ってみてください。
ミスマッチを減らせる
ダイレクト採用のメリットは、求職者と直接やり取りをしてミスマッチを減らせる点です。
Lステップは、1対1のメッセージやシナリオ配信、リッチメニューを活用し、求職者と密なコミュニケーションを実現できます。
いわば、LINE上で会社説明会を受けている状態なので、面接前に会社の魅力が伝わり入社後の疑似体験ができます。
本当に働きたいと思う人は面接に進み、そうでないと感じた人は他社を優先するため、ミスマッチが減ります。このように離職率の改善にもLステップは役立つでしょう。
人材採用でのLステップの活用事例
人材採用でのLステップ活用事例を紹介します。
株式会社MARKELINK様
株式会社MARKELINKでは、採用に必要な情報をLINE公式アカウントに集結させています。
会社について知ってもらった上で、面接にエントリーできるため採用のミスマッチを予防できます。
面接へのエントリーは回答フォームを活用。「エントリーする」と回答すると採用情報が共有され、面接までの流れもスムーズに進みます。
またリッチメニューでは、仕事内容やスタッフ紹介、社風クイズ、AI適職診断など求職者が必要とする情報をギュッとまとめています。
LINE上で採用活動を完結できるため、採用担当者の業務効率化にもつながったそうです。
馬醫 光明 様
LINEを活用した採用動線を設計し、業務効率化のサポートを行っている馬醫(ばい)様。
国内大手電機メーカーにて経理・人事など管理担当役員の経験を活かして、採用活動をされています。
従来の採用だと、メールや電話、求人サイト内で求職者とやり取りするのが一般的です。しかし、返信率が低かったりなかなか繋がらなかったりと、コミュニケーションに問題がありました。
そこで、開封率が高く気軽に使えるLINEに切り替え、その時にLステップも知ったそうです。
採用アカウントでは、リッチメニューやステップ配信で企業理解を深められるコンテンツを提供しています。
またLINE上で、WEB相談会や会社見学ツアーの申し込みができるようにし、自動化にも成功しています。
その結果、以前よりも応募者が4倍以上に増加し、優秀な人材確保につながったそうです。
Lステップでダイレクト採用を効率化しよう
ダイレクト採用でLステップを使うことにより、コスト削減や作業効率化が期待できます。
また入社前にファン化し、企業と求職者のギャップを埋めることで、ミスマッチの予防も可能です。
人材採用でお悩みの方は、ぜひLステップの導入を検討してみてください。