LINE公式アカウントのメリット・デメリット!個人や中小企業が使う時の注意点を解説

LINE公式アカウントの開設を考えている人は、メリットとデメリットを把握した上で運用したいですよね。

 

考えている様子
  • LINE公式アカウントでビジネスを有利に進めたい
  • 活用するメリットを知りたい
  • デメリットや注意点はある?

 

このような疑問を持った人もいると思います。

 

そこでこの記事では、LINE公式アカウントを活用するメリットとデメリットを紹介します。

 

LINE公式アカウントの運用で失敗したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

LINE公式アカウントを活用する10のメリット

それでは早速、LINE公式アカウントを活用するメリットを10個紹介します。

無料でアカウントを開設できる

LINE公式アカウントは、無料でアカウントを開設できます。

 

料金プランは「無料」と「有料」があり、費用をかけたくない方は無料プランからスタートしましょう。

料金プラン「無料」「有料」引用:LINEヤフー for Business 料金プラン

 

コミュニケーションプランであれば、200通まで無料メッセージを送信可能です。よって友だち数が少ないアカウントなら、無料プランでも十分に活用できます。

 

国内最大級のユーザー数

LINEの国内月間利用者数は9,600万人(2023年9月末時点)以上。日本人口の約80%以上がLINEを利用している計算です。


参照:LINEヤフー for Business

 

新たにアプリのインストールや会員登録をしてもらう必要もなく、スムーズに友だち追加してもらえるのがメリット。認知度の高さは圧倒的で、多くの企業や店舗がLINE公式アカウントを活用しています。

幅広い年齢層に利用されている

LINE公式アカウントは幅広い年齢層に利用されています。

LINE公式アカウントを使用している年齢層当社調べ

 

日本の人口は約1億2450万人。(令和5年 5月1日現在)参照:総務省統計局

LINE公式アカウントは9,600万人以上が利用しているため、若年層だけでなく、中高年層もカバーしていると予測できます。

 

もともとSNSでの発信は、若年層というイメージがありました。しかしLINE公式アカウントは利用者数が多く、幅広い年齢層にアプローチできます。

 

人口の少ない地方でもユーザーがいるため、どんな企業や店舗でも活用できるのがメリットです。

メールよりも開封率が高い

LINE公式アカウントの配信は、メールよりも開封率が高いといわれています。

 

以下は、従来のメール配信システムとLINE公式アカウントを比較した表です。

LINE公式アカウント メール
到達率 100% 10~30%
配信内容の気づきやすさ 10分 5時間
開封率 60% 10~30%
クリック率 25% 5~10%
成約率 10% 1~10%
ステップシナリオ配信
細かなセグメント配信
ユーザー管理 ×
プッシュ通知
拡張性
スマホとの親和性 ×

自社調べ

 

またLINE公式アカウントからメッセージを受け取って見るまでの体感値は、「すぐ見る」が約2割、「3〜6時間以内」が過半数、「その日のうちに」は約8割という結果が出ています。

LINE公式アカウントからメッセージを受け取って見るまでのグラフ

引用:LINEヤフー for Business

 

したがって、従来のメルマガ配信よりも、LINE公式アカウントでの情報発信の方が効果的なマーケティングが行えるでしょう。

ビジネスで使える機能が豊富

LINE公式アカウントは、ビジネスで使える機能を豊富に搭載しています。

 

以下は、LINEの個人アカウントとLINE公式アカウントを比較した表です。

LINEの個人アカウントとLINE公式アカウントを比較した表

出典:LINEヤフー for Business

 

LINE公式アカウントは、ターゲットを絞ったメッセージ配信が行え、その効果を測定することも可能。自社のマーケティングを効率化したいなら、LINE公式アカウントの活用がおすすめです。

友だち追加してもらいやすい

LINE公式アカウントは、ユーザーから友だち追加してもらいやすいのがメリットです。友だち追加するためのQRコードやURLの発行、ポスターのダウンロード、ノベルティの購入もできます。

 

例えば、店舗に友だち追加用のQRコードを設置すれば、お客様に読み取ってもらうだけで友だち追加が完了します。

 

また友だち追加後に、すぐクーポンが使用できる「クーポンQRコード」の発行も可能です。友だち追加のメリットを提示できれば、多くのユーザーに興味を持ってもらえます。

1対1でやり取りができる

LINE公式アカウントでは、友だちと1対1のチャットができます。

※友だち追加後にユーザーからアクション(メッセージやスタンプを送ってもらうなど)がないと、1対1のチャットができません。

 

もちろんメールでもやり取りはできますが、LINEのような気軽さはありません。LINEであれば、友達感覚で返信ができるため、ユーザーとの距離を縮めやすくなります。

 

特に、お問い合わせの多い店舗ビジネスやカスタマーサポートとの相性は良いといえるでしょう。

友だちに一斉配信ができる

LINE公式アカウントでは、友だちに一斉配信ができます。

 

一斉配信とは、LINEの友だち全員に対してメッセージを配信できる機能。友だちを絞り込んで、条件に合うユーザーだけに配信をすることも可能です。

 

テキストだけでなく、スタンプや写真、クーポン、動画なども送信できます。一斉配信は、メルマガと同じように多くのユーザーに情報を届けられるのがメリット。3つの吹き出しまで1配信で、最大1,500文字の配信が行えます。

 

自動化に適した機能が搭載されている

LINE公式アカウントは、企業や店舗の業務を自動化できる機能を搭載しています。

 

【自動化に適した機能の一例】
  • 自動応答メッセージ
  • ステップ配信

 

例えば、自動応答メッセージの「応答メッセージ」では以下のように、応答が自動化できます。

LINEのメッセージ

 

事前にキーワードを設定しておき、友だちがキーワードを含むメッセージを送信した時に、どのような「内容」を返信するか設定できる機能です。もちろん必要に応じて、個別チャットで直接やり取りもできます。

 

このように、今まで人の手で対応していた業務を自動化できるのが、LINE公式アカウントの強みです。

分析機能が充実している

LINE公式アカウントには、データ分析機能が搭載されています。友だち追加数やブロック数、配信したクーポンの開封者数など、さまざまな数値を確認できる機能です。

 

例えば、クーポンを配信した場合、開封者数や使用者数が確認できます。

※前日までの数値が翌日に反映されるため、確認時の数値は前日のデータとなります。

 

配信数に対して開封者数が少なければ、「もう少し割引しよう」「もっと使いたくなるメッセージを考えよう」と改善点を模索できますからね。

 

ただ配信するだけでなく、数値を確認すれば、改善すべき点が見えてきます。改善を繰り返していく内に、友だちの反応率も高まり、より効果的な運用ができるはずです。

 

LINE公式アカウントのデメリットや注意点とは?

ビジネスでLINE公式アカウントを使わない手はありません。しかし、デメリットや注意点を理解した上での利用をおすすめします。

 

そこで、LINE公式アカウントのデメリットや注意点をまとめてみました。

アカウントを開設できない業種やサービスがある

LINE公式アカウントには、アカウントを開設できない業種やサービスがあります。

  • 医療
  • 出会い
  • アダルト
  • ネット関連ビジネス
  • 連鎖販売取引
  • クレジットカード現金化
  • ギャンブル
  • 個人情報
  • 模倣品・海賊版

これらに該当するアカウントを開設、もしくは発信を行った場合、LINEヤフー社の判断によってアカウントが停止される場合があります。

 

詳しくは、LINE公式アカウントガイドラインをご確認ください。

料金プランが実質値上げになった

LINE公式アカウントは、2023年6月1日に料金プランの改定を行いました。

 

【改定前の料金プラン】

フリープラン ライトプラン スタンダードプラン
月額固定費(税別) 0円 5,000円 15,000円
無料メッセージ通数(月) 1,000通 15,000通 45,000通
追加メッセージ料金(税別) 不可 5円/通 ~3円/通

 

【改定後の料金プラン】

 

コミュニケーションプラン ライトプラン スタンダードプラン
月額固定費(税別) 0円 5,000円 15,000円
無料メッセージ通数(月) 200通 5,000通 30,000通
追加メッセージ料金(税別) 不可 不可 ~3円/通

 

プランの数や料金、利用できる機能は変わりませんが、配信できるメッセージの通数が変更となっています。

 

  • コミュニケーションプラン(フリープラン) 1,000通→200通
  • ライトプラン               15,000通→5,000通
  • スタンダードプラン             45,000通→30,000通

 

メッセージ通数が少なくなったため、実質「値上がり」となりました。

 

このプラン改定についてLINEヤフー社は以下のように回答しています。

 

「LINE公式アカウント」は、企業や店舗がユーザーにとって「本当に欲しい情報」を届けることで、ユーザーひとりひとりに最適化された双方向のコミュニケーションサービスを目指しています。しかし、メッセージの一斉配信などによる一方的なコミュニケーションが多くなっていたことが、課題となっていました。

※引用:【重要】LINE公式アカウント 料金プラン改定及び日割り廃止のお知らせ

 

簡単に説明すると「不要なメッセージを減らして本当に必要な情報だけを配信したい」という意味合いがあります。

 

今後はアカウント運用においても、配信内容や対象者を見直して、より精度の高い配信が必要になるでしょう。

 

アクションしてくれた人としか個別トークができない

LINE公式アカウントでは、友だちと1対1のチャットができます。

 

しかし、LINE公式アカウントで個別にやり取りするには、友だち側からアクション(メッセージやスタンプなど)をもらわなければなりません。友だち追加だけだと、チャットの連絡先にユーザー情報が反映されない仕様です。

 

よって、友だちと個別でやり取りしたい場合は、こちら側からアクションを促す配信を行う必要があります。

 

例えば、友だち追加後に送信できるあいさつメッセージで「友だち追加ありがとうございます!良かったら、メッセージやスタンプを送ってみてね!」など、アクションを促しましょう。

 

しかし全ての友だちが反応してくれるわけではないため、全員とやり取りしたい方は、不便に感じるかもしれません。

 

ブロックされやすい

LINE公式アカウントは、気軽に友だち追加しやすい反面、ブロックされやすいというデメリットもあります。

 

ブロックされやすい理由は以下の通り。

  • 配信数が多くわずらわしい
  • 自分に必要な情報が少ない
  • 配信時間が合わない

例えば、クーポン目当てで友だち追加し、その後は全くお得情報が届かなかったらどうでしょうか。自分には不要なアカウントだと判断し、ブロックする可能性があります。

 

友だちにとって有益なアカウントだと思われなければ、ブロックの対象になってしまうでしょう。

 

友だちが少ないと効果を得にくい

LINE公式アカウントからメッセージを配信できるのは、友だち追加してくれたユーザーのみです。よって友だち数が少ない場合、思ったような効果を得られない場合があります。

 

LINE公式アカウントを開設したら、まず友だちを増やす施策を考えましょう。

 

例えば、店舗ビジネスであればQRコードの発行がおすすめです。

  • ホームページに掲載
  • 店頭のポスターに貼る
  • 席のPOPに貼る

 

QRコードは、スマホで簡単に友だち追加できるのがメリットです。ぜひQRコードを活用して、友だちを増やしてみてください。

スマホユーザー以外へのアプローチが難しい

LINEはスマホでのやり取りが主流です。ほとんどの人がスマホを使っているため、多くのユーザーに訴求しやすいSNSといえます。

 

ただし企業間の取引(BtoB)では、電話やPCメールが主流なので、LINEの出番は減ってしまいがち。状況によっては、メルマガの方が有利になる場合もあります。

 

多くのユーザーにアプローチできるLINEですが、使う場面や場所によっては、効果を発揮しづらいかもしれません。

アカウント削除で全ての友だち情報が消える

アカウント削除になると、今まで集めた友だちの情報は全て消え、一からやり直さなければなりません。健全な運営を行っていたとしても、LINEヤフー社側の判断で突然アカウント削除になる可能性もあります。

 

例えば、ガイドラインでは問題ないエステ関係の業種であっても、肌の露出の多い画像などを配信してしまうと、「アダルト」と判断され、停止になるケースもあるようです。

 

そして一度LINE公式アカウントが停止されると、復活させることはできません。

 

対策としては、以下を徹底してください。

  • LINEヤフー株式会社の利用規約ガイドラインを確認しておく
  • 所在国・地域の設定をする
  • 別の媒体(外部)に誘導する
  • LINE以外で顧客リストを作成しておく

 

まず利用規約とガイドラインは必ず確認しておきましょう。アカウント削除になると、今までかけた時間とコストが無駄になってしまいます。

 

運用に手間がかかる

LINE公式アカウントは、集客や業務の自動化に役立つサービスです。しかし運用には少々手間がかかり、アカウントの運用をやめてしまう企業や店舗も少なくありません。

 

いざLINE公式アカウントを導入しても、こまめにメッセージを配信したり、継続してクーポンを配布したりしなければ、思ったような効果は得られません。

 

もちろん使い方をマスターすると業務の役に立ちますが、そこまでの手間を億劫に感じる人も多いようです。

LINE公式アカウントを運用する5ステップ

LINE公式アカウントの運用を始めようと思っても、何から手をつけていいのかわからない人もいるでしょう。

 

そこでLINE公式アカウントの運用を始める手順を紹介します。

ステップ①:アカウントの開設

まずはLINE公式アカウントの公式ページに移動して「LINE公式アカウントをはじめる」からアカウントを作成します。LINE公式アカウントは、現在使用している個人のLINEアカウント、もしくはメールアドレスを利用して作成できます。

 

ステップ②:認証済アカウントになる

LINE公式アカウントには、「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2種類があります。

 

そして企業や店舗がLINE公式アカウントを開設するなら、認証済アカウントでの運用がおすすめです。

 

認証済アカウントになると、以下のメリットがあります。

  • 検索に表示されるようになる
  • 星マークの色が「青色」になる
  • LINEキャラクター入り販促用ポスターをダウンロードできる
  • 請求書決済が利用できる
  • 「友だち追加広告」が利用できる

 

多くのLINEユーザーは、LINE公式アカウントの横にある星マークの色で「信頼性」を判断します。よってユーザーからの信頼を獲得する上でも、認証済アカウントに申請しておきましょう。

 

ステップ③:友だち数を増やす

LINE公式アカウントは、友だち追加してくれたユーザーに対して発信を行います。よって、まずは友だち数を増やさなければなりません。

 

友だち数を増やすには、以下のような施策がおすすめです。

  • 友だち限定の魅力的な特典(オファー)を用意する
  • 店内POPや販促物にLINEのQRコードを設置する
  • 直接声かけをして友だち追加を促す

例えば、飲食店なら「友だち追加でドリンク1杯無料クーポンをプレゼント」といった特典を用意すれば、お客様も気軽に友だち追加してくれます。

 

友だち数が増えると、より多くの人に情報発信でき、売上の増加が期待できます。

 

ステップ④:情報発信を行う

友だちを獲得したら情報発信を行います。

 

LINE公式アカウントには、さまざまなメッセージ配信方法があります。

  • テキストメッセージ
  • リッチメッセージ
  • カードタイプメッセージ

 

例えば、カードタイプメッセージを活用すると、以下のような配信が可能です。

Brown CafeのLINE

出典:LINEヤフー for Business メッセージ配信の特長や種類、効果的なメッセージとは

 

このように、複数の情報を一度に配信することもできます。キャンペーンやメニューなど、情報発信の幅が広がるのがLINE公式アカウントのメリットです。

ステップ⑤:データ分析をしてPDCAを回す

LINE公式アカウントのデータ分析機能を活用すれば、改善点を見つけて次の配信に活かせます。

 

データ分析機能では、ユーザーの属性や追加経路数など、ターゲットを絞れる機能が充実しています。

 

――例えば、20代女性が多いという分析結果が出れば、

文字ではなく画像で訴求してみよう

美容や健康系のコラムを配信しよう

 

などの施策が打てるはずです。

 

すると反応率アップやブロック率の低下につながり、より刺さりやすい配信が行えます。

LINE公式アカウントでよくある質問

LINE公式アカウントの運用でよくある質問に回答していきます。

個人でアカウントを開設すると周りにバレる?

LINE公式アカウントを開設しても、個人LINEの友だちにはバレません。

 

アカウントを作成する際、個人LINEのアカウントと紐付けて登録ができます。しかし、紐付けにより、個人LINEの友だちに通知されたり、表示されたりすることはありませんので、ご安心ください。

 

アカウントは複数作成できる?

LINE公式アカウントは、1つのLINEビジネスIDに対し、無料で100アカウントまで増やすことができます。参照:LINEヤフー for Business

 

店舗が複数ある方や、ブランドでアカウントを分けたい場合に役立ちます。

 

アカウント運用が失敗する事例ってどんなケース?

LINE公式アカウントの運用を始めてみたものの、上手くいかずに失敗するケースも少なくありません。

 

LINEヤフー for Businessの公式noteが

過去、LINE公式アカウントをやめようと思った理由はなんですか?

というヒアリングをした結果が以下の通りです。

LINE公式アカウントをやめようと思った理由の結果 出典:LINEヤフー for Business | 公式note、始めました。

 

特に友だち獲得で失敗しているケースが多いようです。

 

友だち数を増やすコツについては、以下で解説してありますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

LINE公式アカウントをより便利に使うならLステップ

LINE公式アカウントを導入すれば、集客や業務効率化に役立ちます。そしてLINE公式アカウントをより効率的に運用したいなら、Lステップの活用がおすすめです。

 

Lステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張したマーケティングツールです。LINE公式アカウントよりもさらに踏み込んだ機能が使えるため、マーケティングを加速させたい方におすすめです。

 

そこでLステップを活用すると、どこまで踏み込んだ施策ができるのかご紹介します。

従量課金対策が行える

LINE公式アカウントは、プランによって配信数が決まっています。また、スタンダードプランの場合は追加メッセージが送れますが、別料金が発生します。

 

よって、メッセージ通数を抑えることが運用のポイントとなります。

 

そこで活躍するのがLステップです。もちろんLステップにも利用料金がかかりますが、友だち数や配信数の多いアカウントでは、大幅なコスト削減につながるはずです。

 

そこで、Lステップを活用した従量課金対策をいくつか紹介します。

5吹き出しまで1配信としてカウントできる

LINE公式アカウントでは、3吹き出しまでを1配信とカウントします。

 

一方Lステップでは、5吹き出しまでが1配信でカウントされます。

 

【Lステップでの配信例】

Lステップの配信例よって配信文字数の多いアカウントを運用している場合、大幅なメッセージ通数の削減につながります。

セグメント配信で配信数の削減

セグメント配信とは、友だちの属性や行動を分けて、特定のユーザーだけにメッセージ配信を行うことです。

Lステップのセグメント配信図

LINE公式アカウントにもセグメント配信がありますが、絞り込めるのはLINEヤフー社が独自に調査した「みなし属性」のみです。

 

【みなし属性】
  • 性別
  • 年代
  • 居住地(都道府県まで)
  • 利用しているOS(iOS、Androidなど)
  • 友だちになってからの期間

 

よって、より正確な配信をしたい人にとっては、心許ない部分があります。

 

一方、Lステップのセグメント配信は、友だちからのアクションによって得たデータを分析し、より細かいセグメント配信が行えます。

 

【Lステップのセグメント配信例】
  • アンケートに回答してくれた人だけに特別クーポンを配布
  • YouTubeから友だち追加してくれた人に特典動画をプレゼント
  • セミナー後のシナリオ配信に反応してくれた人だけにアンケートを送信

 

このように細かい条件でセグメントできるのがメリット。特定の友だちだけに配信できるため、配信数を削減できるだけでなく、ブロック率の低下にも役立ちます。

アンケートで必要な友だちへ適切な情報を配信

LINE公式アカウントにもリサーチ機能はありますが、誰が回答してくれたかは分かりません。

 

誰が回答してくれたかが分からないと、誰がその情報を必要としているかが分からない状態です。

 

一方Lステップなら、誰が回答してくれたかが分かるので、誰がどの情報を必要しているかが把握できます。

セグメント配信を掛け合わせることによって、必要な情報を適切な友だちに配信でき、より無駄な通数を削減できるでしょう。

 

オープンチャットを活用する

LINEのオープンチャットは、LINEの友だちでなくてもユーザー同士でトークをしたり、情報交換をしたりできるサービスです。

 

オープンチャットはメッセージ通数を消費しないため、LINE公式アカウントの配信数の削減に役立ちます。例えば、お得情報や重要なお知らせはLINE公式アカウントで行い、問い合わせやQ&Aはオープンチャットで対応すれば、メッセージ通数を減らせるはずです。

 

ただしオープンチャットは誰でも参加できるため、トラブル対策を行わなければなりません。特に興味関心の低いユーザーがいると、批判が起こりやすいため注意が必要です。

 

そこで役立つのがLステップの機能を活用したスコアリングです。スコアリングとは、友だちを点数化して重要度を可視化する取り組みを指します。

 

例えば、メッセージ内のリンクを頻繁にタップしている人や、アンケートに回答してくれている人に点数を加算します。そして、スコアリングの高い人と低い人のトークルームを分ければ、温度感の差も少なく、コミュニケーションの質が高まります。

 

まずはオープンチャットのガイドラインを確認し、LINE公式アカウントの運用に役立ててみてください。

 

友だちからアクションがなくても個別トークできる

LINE公式アカウントで個別にやり取りするには、友だち側からアクション(メッセージやスタンプなど)をもらう必要があります。

 

一方Lステップを導入すると、友だち追加と同時にユーザー情報が保存され、アクションをもらわなくても1:1のやりとりが可能です。

 

またLステップの個別トークには、便利な機能が搭載されています。

 

  • メッセージごとに送信者のアイコンを変更できる。※プロプラン以上で切り替えが可能。
  • 友だちからのメッセージに★マークをつけてフォルダで確認できる
  • 対応マークの選択肢が多い

 

例えば、メッセージ対応が多い場合は、対応マークで優先度を可視化できます。

Lステップの対応マーク

また、対応マークの文言は自由に設定できるため、以下のような使い方も可能です。

 

【対応マークの例】

対応状況:要対応/対応中/対応済み

担当分け:鈴木さん/中村さん/高橋さん

採用管理:書類選考中/面接中/内定

 

LINE公式アカウントのチャットにも同じような機能はありますが、使えるのは「要対応」「対応済み」の2つのみです。

LINE公式アカウントの対応マーク

よってメッセージ対応が多い場合は、Lステップの活用がおすすめです。友だちひとりひとりと密なコミュニケーションを取りたい方は、Lステップをご検討ください