

- 無料で使える顧客管理システムを導入したい
- エクセルでの顧客管理に限界を感じている
- 自社に合うCRMやソフトの選び方がわからない
そんな悩みを抱える担当者は多いのではないでしょうか。
顧客管理システムには、無料プランが用意されているケースが多く、導入を検討する店舗や個人事業主も増えています。
ただし、無料版は機能やデータ容量に制限があり、比較せずに選ぶと運用後に使いにくさを感じる場面も少なくありません。
そこで今回は、無料で使える顧客管理システム・ソフトのおすすめ10選をはじめ、主な機能や種類、選び方を解説します。
目次
顧客管理システム(CRM)・ソフトとは
顧客管理システム(CRM)・ソフトとは、顧客の氏名や連絡先、購入履歴、商談状況などを一元管理できるツールです。収集した情報はシステム内に整理され、分析やマーケティングへの活用が可能になります。
CRMは「Customer Relationship Management」の略で、顧客との関係を管理・強化する考え方も含まれます。「誰に、いつ、どんな対応をしたか」を把握しやすくなり、営業活動や問い合わせ対応の抜け漏れを防げる点が特徴です。
無料の顧客管理システムでも、顧客情報の整理や履歴の記録など基本機能を使えるものがあり、関係構築やリピート促進にも役立ちます。
無料の顧客管理システムでできること
無料の顧客管理システムでは、顧客情報の整理や対応履歴の管理など、基本的な機能を利用できます。
主に対応可能な内容は、以下のとおりです。
- 顧客情報の一元管理
- 対応履歴や商談状況の管理
- データの登録・移行・出力
- タスクや予約情報の管理
詳しい内容を解説します。
1. 顧客情報の一元管理
顧客管理システムでは、無料プランでも顧客に関する情報をひとつのデータベースでまとめて管理できるのが一般的です。

たとえば、以下のような項目の登録が行えます。
- 氏名
- 電話番号
- メールアドレス
- 会社名
- 担当者名
- 購入履歴
- 問い合わせ内容
紙やエクセルで別々に保存していると、「最新の連絡先がどれかわからない」と迷う場面も出てきます。
顧客情報を一元管理すると、必要な情報へすぐにアクセスできるため、業務効率化にもつながります。
2. 対応履歴や商談状況の管理
無料の顧客管理システムでは、営業活動の履歴や商談の進捗もまとめて記録できるケースが多いです。

「前回いつ連絡したか」「どこまで話が進んでいるか」を担当者ごとに把握することで、対応の優先度を見極めやすくなります。
記録しておける項目の例は、以下のとおりです。
- 訪問日や面談日
- 提案内容や商談の進捗
- 次回アプローチの予定
これらの情報を入力しておけば、引き継ぎ時の確認もスムーズに進みます。営業メンバーが複数いる場合でも、状況を共有しながら対応の抜け漏れを防げるでしょう。
3. データの登録・移行・出力
無料の顧客管理システムでは、新しい顧客情報を画面上で登録したり、エクセルやCSV形式のファイルを使って既存データを移行したりできます。

「すでにエクセルで顧客リストを作っている」という場合でも、ファイルの取り込みに対応したシステムなら、氏名・電話番号・購入履歴などをまとめて反映しやすくなります。
また、登録したデータを出力できるシステムであれば、購入金額や問い合わせ件数を集計し、分析や資料作成にも活用が可能です。
紙やバラバラの表計算ソフトで管理するより、顧客情報を探す手間や更新漏れを減らしやすい点もメリットです。
4. タスクや予約情報の管理
無料で使える顧客管理システムのなかには、タスク管理や予約機能を備えたソフトもあります。「対応すべき作業を忘れてしまう」という課題は、リマインドの設定で解消しやすいはずです。

具体的には、以下のような管理が行えます。
- フォロー連絡の期日
- 来店予約の登録
- 商談や訪問の予定
これらをシステム上でまとめておけば、現場での確認漏れを防げます。メールや電話での個別対応だけに頼らず、一元管理することで、業務効率化も実現しやすいでしょう。
無料で使える顧客管理システムの種類
無料で使える顧客管理システムは、大きく3つの種類に分けられます。それぞれ特徴が異なるため、自社の運用スタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
無料で使える顧客管理システムの種類は次のとおりです。
- 無料プランがあるタイプ
ユーザー数やデータ容量に制限はあるものの、期間の縛りなく無料版を使い続けられるタイプです。クラウド型のCRMに多く見られ、小規模な顧客管理から始めたい場合に向いています。
- 無料トライアルで試せるタイプ
有料プランの機能を一定期間だけ無料で試せる仕組みです。本格導入前に、操作性やカスタマイズ性、既存ツールとの連携などを確認したい場合に適しています。
- エクセルやGoogleスプレッドシートで管理するタイプ
専用ツールを使わず、手持ちの表計算ソフトで顧客情報を整理する方法です。コストを抑えて顧客管理を始められるため、まずは小規模に管理したい場合に向いています。
小さく運用を始めたいなら無料プラン、有料機能まで確認したいなら無料トライアル、費用をかけずに簡易的に管理したいならエクセルやGoogleスプレッドシートが向いています。
店舗やビジネスの目的・規模に応じて、顧客管理システムの種類を決めましょう。
エクセル(Excel)で顧客管理をする課題
エクセルは、費用をかけずに顧客管理を始めやすい方法です。一方で、専用の顧客管理システムと比べると、対応履歴の共有や配信・予約管理などの面で不便を感じる場面があります。

エクセルで顧客管理をするうえでの課題は、以下のとおりです。
- 顧客情報が増えると管理が煩雑になりやすい
顧客の氏名・連絡先・購入履歴などが増えるほど、必要なデータを探すのに時間がかかります。「どのシートが最新かわからない」といった状況になると、更新漏れや入力ミスにもつながりやすいのが難点です。
- 対応履歴や更新状況を共有しにくい
エクセルは個人で管理するには便利ですが、複数人で同時に営業活動や問い合わせ対応を進める場合、最新の履歴を共有しにくい面があります。担当者ごとの入力ルールが違うと、社内で状況を把握するまでに手間がかかります。
- 配信・予約・フォロー施策までつなげにくい
エクセルでは顧客情報の整理はできても、メールやLINE配信、予約管理、来店後のフォローまで自動でつなげるのは難しい仕様です。リピート促進や個別アプローチまで行いたい場合は、別のツールとの併用が必要になります。
より高度な顧客管理を行うには、対応履歴の共有や予約管理、フォロー施策までまとめて扱える顧客管理システム・ソフトの活用がおすすめです。
無料で使える顧客管理システムおすすめ10選
ここからは、無料で使える顧客管理システム・ソフトを10選ご紹介します。各システムの主な特徴は以下のとおりです。
| システム名 | 主な特徴 | |
| 1 | Lステップ | 顧客情報の取得や配信、予約管理ができるLINE公式アカウント専用のMAツール |
| 2 | HubSpot CRM | 営業活動や顧客情報、商談状況をまとめて管理しやすいCRM |
| 3 | Fullfree | 顧客情報や対応履歴を管理できるWindows向け顧客管理ソフト |
| 4 | Zoho CRM | 営業支援や顧客管理、データ分析などに対応したクラウド型CRM |
| 5 | フリーウェイ
顧客管理 |
顧客情報の登録や検索、共有に対応したシンプルな顧客管理ツール |
| 6 | Ambassador Relations Tool | 顧客管理やメール配信、マーケティング施策に活用できるツール |
| 7 | Stock | 顧客情報や社内メモ、タスク管理をチームで共有しやすい情報管理システム |
| 8 | Notion | データベース機能を使い、顧客管理表を作成できるツール |
| 9 | Bitrix24 | CRMやタスク管理、社内コミュニケーション機能を備えたビジネスツール |
| 10 | iPLAss | 顧客管理システムを構築しやすいオープンソース型のプラットフォーム |
無料で使える範囲や利用条件は、システムごとに異なります。順に各システムの特徴や無料で使えるおすすめ機能などについて解説します。
1. Lステップ
Lステップは、LINE公式アカウントの機能を拡張でき、「顧客管理」と「マーケティングの自動化」に強みを持つシステムです。スマホアプリもあるため、外出先から管理状況を確認する際にも便利です。
フリープランでは、月間200通までの配信に対応しており、個別トークやセグメント配信※、回答フォーム、タグ管理、予約管理などの便利な機能を無料で利用できます。
※条件や属性を絞った配信
アンケートや簡易的な診断コンテンツもフリープランで作成でき、リピート施策や見込み顧客へのフォローにも活用しやすい点が魅力です。また、新規契約の場合は、有料プランを30日間無料で試せます。
LINE上で顧客情報を集め、配信・予約・フォローまでまとめて行いたい個人事業主や小規模ビジネスにも適した顧客管理システムです。
- 回答フォームでアンケートや申込情報などのデータを取得
- タグや友だち情報欄で顧客情報を管理
- LINE上で予約受付・変更・キャンセルを完結
| 名称 | Lステップ |
| プラン |
※有料プランは初月無料 |
| 運営会社 | ソーシャルデータバンク株式会社 |
| URL | https://linestep.jp/lp/01 |
2. HubSpot CRM
HubSpot CRMは、顧客情報を一元管理しながら、営業活動やマーケティング、問い合わせ対応まで幅広く支援するクラウド型のCRMです。
無料版では、コンタクト管理や取引管理、フォーム作成、Eメールマーケティング、チャットボット、タスク管理など、顧客管理に必要な基本機能がそろっています。
有料プランでは、自動化や高度なレポート、権限管理などの機能を利用できます。事業規模や用途に応じて必要なプランを選びましょう。
営業や問い合わせ対応をまとめて整理したい企業におすすめの顧客管理システムです。
- コンタクト・取引・タスクをまとめて管理
- Eメールのトラッキングやテンプレート作成に対応
- ミーティング予約やウェブチャットを利用可能
| 名称 | HubSpot CRM |
| プラン |
|
| 運営会社 | HubSpot Japan株式会社 |
| URL | https://www.hubspot.jp/products/crm |
3. Fullfree
Fullfreeは、無料で使えるWindows向けの顧客管理ソフトです。自社の業務に合わせて、表の種類や項目、計算内容などを自由にカスタマイズできます。
無料版でも、顧客情報の管理やデータ共有、インポート・エクスポートに対応。エクセルテンプレートを活用した請求書・見積書などの帳票作成にも対応し、業務効率化にも役立ちます。
有料プランでは、登録できるレコード数※が広がるため、管理するデータ量が多い場合にも検討しやすいでしょう。 ※データ件数
自社の管理ルールに沿って、顧客管理の仕組みを自由に構築したい店舗や企業におすすめのソフトです。
- 表や項目を自由にカスタマイズ
- インポート・エクスポートでデータを管理
- エクセルテンプレートを使って請求書や見積書などの帳票を作成
| 名称 | Fullfree |
| プラン |
|
| 運営会社 | 株式会社フリースタイル |
| URL | https://www.fullfree.jp |
4. Zoho CRM
Zoho CRMは、顧客管理や営業支援に活用できるクラウド型のCRMです。
15日間の無料トライアルでは、有料プランのAI機能やWebhookといった高度な機能が使えるため、実際の運用を見据えて試せます。料金設定もリーズナブルで、ビジネス規模に合わせて取り入れやすい点も魅力でしょう。
無料トライアルの期間が過ぎると、自動的に無料プランに移行されます。3ユーザーまで無料で利用でき、見込み顧客や顧客情報の管理、ドキュメント管理、モバイルアプリなどの基本機能に対応しています。
低コストでCRMを導入し、営業活動や商談状況を整理したい企業におすすめの顧客管理システムです。
- 見込み顧客や顧客情報をまとめて管理
- ドキュメント管理やモバイルアプリに対応
- 自動化やレポート機能の一部を利用可能
| 名称 | Zoho CRM |
| プラン |
※有料プランは15日間無料トライアルあり |
| 運営会社 | ゾーホージャパン株式会社 |
| URL | https://www.zoho.com/jp/crm |
5. フリーウェイ顧客管理
フリーウェイ顧客管理は、無料プランが用意されているクラウド型の顧客管理システムです。名簿や問い合わせ履歴をクラウド上で整理・共有でき、紙やエクセルで分散していた情報をまとめたい場合に役立ちます。
1,000データまで無料で使え、管理者を含めて3人まで共有可能です。また、データベースの項目の設定が行えるため、顧客名簿や問い合わせ履歴、会員情報などの管理にも活用しやすいでしょう。
有料版では、登録可能なデータ件数や利用人数が増え、電話・メールでの操作サポートにも対応しています。コストを抑えながら、シンプルな顧客管理を始めたい店舗や企業におすすめの顧客管理システムです。
- 1,000データまで顧客情報を登録
- 管理者を含めて3人までデータ共有
- 項目を設定してデータベースを作成
| 名称 | フリーウェイ顧客管理 |
| プラン |
|
| 運営会社 | 株式会社フリーウェイジャパン |
| URL | https://freeway-customer.com |
6. Ambassador Relations Tool
Ambassador Relations Toolは、顧客管理やメールマーケティングに対応したツールです。無料プランでは、顧客総数1万人まで登録可能なため、費用を抑えて、メール配信やアンケートを活用したアプローチを始められます。
アンケートの自動集計やシナリオ設定、売上分析にも対応しており、顧客との関係づくりや販促施策に活用しやすい点が特徴です。顧客総数や1回あたりのメール送信の数を増やしたい場合は、有料プランも選択肢に入ります。
メール配信やアンケートを使って顧客へ継続的にアプローチしたい企業におすすめの顧客管理システムです。
- 顧客総数1万人まで管理
- 1回あたり1万通までメール送信
- アンケート自動集計やシナリオ設定に対応
| 名称 | Ambassador Relations Tool |
| プラン |
|
| 運営会社 | 株式会社コンファクトリー |
| URL | https://amb-r-t.jp |
7. Stock
Stockは、顧客情報や対応履歴、社内メモなどをノート形式で整理・共有できる情報管理ツールです。フリープランでは、累計20ノートまでの作成に対応し、メンバー数は無制限、ストレージは1GBまで利用可能です。
タスク管理やメッセージ機能も使えるため、「顧客ごとの対応状況をチームで共有したい」という場面にも役立ちます。
有料プランは、ビジネスの規模に応じてノート数やストレージ容量を選びやすいように、ビジネスとエンタープライズ向けに8種類用意されています。
チームで情報共有を進めたい企業におすすめの顧客管理システムです。
- ノート形式で顧客情報や対応履歴を整理
- タスク管理で対応漏れを防止
- メッセージ機能でチーム内のやり取りを集約
| 名称 | Stock |
| プラン |
|
| 運営会社 | 株式会社Stock |
| URL | https://www.stock-app.info/stock.html |
8. Notion
Notionは、ページやデータベースを自由に組み合わせて、顧客情報や対応履歴を管理できる情報管理ツールです。無料プランは個人利用向けで、1人で使う場合はページやブロックを無制限に追加することが可能です。
顧客管理専用のCRMではありませんが、テンプレートやデータベース機能を使えば、顧客リストや商談メモ、タスク管理表を整えられます。
チームで本格的に使う場合は、業務の自動化に対応するエージェント機能を搭載したビジネスプランの検討が必要でしょう。自由度の高い画面で、顧客情報や業務メモを整理したい方におすすめの顧客管理ツールです。
- データベース機能で顧客リストを作成
- ページごとに商談メモや対応履歴を整理
- タスク管理表で次回対応や進捗を管理
| 名称 | Notion |
| プラン |
|
| 運営会社 | Notion Labs, Inc. |
| URL | https://www.notion.com/ja |
9. Bitrix24
Bitrix24は、CRM・タスク管理・チャット・ファイル共有などをまとめて使えるビジネス向けプラットフォームです。
無料プランでは、ユーザー数無制限で利用でき、CRMやタスク管理、プロジェクト管理、Driveなどの基本機能に対応しています。一方で、無料プランのストレージは5GBまでのため、顧客データやファイルが増える場合は有料プランの検討が必要です。
CRMだけでなく、社内コミュニケーションや業務管理までまとめて行いたい企業におすすめの顧客管理システムです。
- ユーザー数無制限でCRMを利用可能
- タスクやプロジェクトをまとめて管理
- チャットやDriveで社内情報を共有
| 名称 | Bitrix24 |
| プラン |
|
| 運営会社 | Alaio, Inc. |
| URL | https://www.bitrix24.jp |
10. iPLAss
iPLAssは、オープンソース版が用意されているJavaベースのローコード開発プラットフォームです。一般的なCRMのように完成された顧客管理システムをそのまま使うのではなく、データ項目や画面、業務フローを設計しながら、必要な仕組みを整えられます。
オープンソース版は無料で使えるほか、有料版では製品サポートやAWS※環境でのスピード構築といった高度な機能にも対応しています。自社独自の顧客管理システムを構築したい企業におすすめのツールです。 ※Amazonが提供するクラウドサービス
- データ項目や管理画面を作成
- 検索一覧や詳細画面などを自動構成
- オープンソース版で小さく開発を開始
| 名称 | iPLAss |
| プラン |
|
| 運営会社 | 株式会社電通総研 |
| URL | https://itsol.dentsusoken.com/iplass |
無料の顧客管理システム・ソフトの選び方5つ

無料の顧客管理システムを選ぶ際は、料金だけで判断せず、必要な機能や利用人数、連携性まで確認する必要があります。導入後に「思ったより使いにくい」とならないよう、押さえておきたいポイントは、以下の5つです。
- 必要な機能がそろっているか
- 操作性がわかりやすいか
- 顧客数やユーザー数に制限があるか
- スマホやタブレットで使えるか
- 外部ツールと連携できるか
無料の顧客管理システム・ソフトの選び方をひとつずつ解説します。
1. 必要な機能がそろっているか
無料のシステムやソフトを選んでも、自社に必要な機能がそろっていなければ意味がありません。顧客管理システムを選ぶ際には「なにができるのか」を事前によくリサーチしましょう。
とくに確認したい主な基本機能は、以下のとおりです。
- 顧客情報の管理
- 対応履歴の記録
- 商談や案件の管理
- タスク管理
- データの入力・出力
無料プランで必要な機能を試せないのであれば、有料プランの無料トライアルを利用するのもひとつの方法です。まずは、自社の業務に必要な範囲を整理してから比較するのがおすすめです。
2. 操作性がわかりやすいか
顧客管理システムは、導入後に現場で使い続けてもらう必要があるため、操作性のわかりやすさも重要です。
多機能なシステムでも、入力画面が複雑だったり、必要な情報を探しにくかったりすると、現場で使われにくくなります。

「データ入力が負担」「更新作業が面倒」といった状態になると、顧客情報が煩雑化しやすい点には注意が必要です。
無料プランや無料トライアルを利用し、実際に顧客情報の登録・検索・更新の操作性を試しておくと安心でしょう。社内で無理なく運用できるツールを選ぶと、導入後も定着しやすくなります。
3. 顧客数やユーザー数に制限があるか
無料の顧客管理システムでは、登録可能な顧客数や利用できるユーザー数に制限があるのが一般的です。
無料プランでよく見られる制限は以下のとおりです。
- 顧客数
- ユーザー数
- ストレージ容量
- メールやメッセージの配信数
- 利用できる機能の範囲
「1,000件まで登録可能」「3ユーザーまで無料」など、システムごとに条件は異なります。小規模な店舗や個人事業主なら問題なく使えても、顧客数や担当者が増えると、すぐに上限に達する可能性も少なくありません。
導入前に、現在の顧客数だけでなく、今後増える見込み客まで含めて確認しておくと安心です。
4. スマホやタブレットで使えるか
外出先や店舗で顧客対応を行う場合は、スマホやタブレットで使えるかも重要なポイントです。
クラウド型の顧客管理システムやアプリ対応のツールであれば、営業先や受付カウンターでも顧客情報を確認しやすくなります。

「外出中に前回の対応履歴を見たい」「来店時に予約情報を確認したい」といった場面でも役立ちます。
ただし、スマホでは画面が見にくい、操作できる機能が限られるといったシステムも珍しくありません。無料プランや無料トライアルを使い、実際の操作性を確認してから選びましょう。
5. 外部ツールと連携できるか
顧客管理システムを選ぶ際は、外部ツールとの連携性も確認しておくと、ほかの業務にも活用しやすくなります。

たとえば、以下のようなツールやサービスと連携できると便利です。
- 会計ソフト
- メール配信ツール
- 予約システム
- LINE公式アカウント
これらのツールと連携すれば、問い合わせ内容や予約情報が自動で反映されるため、業務効率化や対応漏れの防止にもつながります。
一方で、無料プランでは連携できるサービスが限られるケースも珍しくありません。すでに使っているツールがある場合は、導入前に連携可否や設定方法を確認しておくとスムーズです。
問い合わせ対応・予約管理・メッセージ配信・リピート施策まで行いたい場合は、LINE公式アカウントと連携できる顧客管理システムがおすすめです。
LINE公式アカウントが顧客管理におすすめな理由
LINE公式アカウントは、店舗や企業側から情報を発信できる、ビジネス用のLINEアカウントです。総務省の調査では、全年代の約9割がLINEを利用していることがわかっており、身近な連絡手段として人々の生活に定着しています。

出典: 総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書」
LINE公式アカウントが顧客管理におすすめな理由は以下のとおりです。
- 顧客が普段使っているLINE上で接点を持てる
LINEは多くのユーザーが日常的に使うアプリのため、企業からの案内も届きやすいのが魅力です。「わざわざ別のアプリをインストールする」手間が少なく、問い合わせや予約の窓口としても活用できます。
- メールよりもメッセージを確認してもらえる可能性が高い
LINEのプッシュ通知はオン設定にしているユーザーが多く、メールよりも顧客に気づいてもらいやすい点が特徴です。キャンペーン案内や予約リマインドなど、見逃してほしくない情報を届けたい場合にも向いています。
- 問い合わせ・予約・案内をLINE上で完結できる
LINE公式アカウントを活用すると、問い合わせ対応や予約案内、来店前後の連絡もチャット画面上で行えます。顧客側も普段のチャット感覚でやり取りでき、連絡のハードルを下げやすいでしょう。
- 友だち追加後の状況やニーズを把握しやすい
LINE公式アカウントでは、友だちごとにステータスを変更したり、ノート欄にメモを残したりできます。リサーチ機能や分析機能も使えるため、顧客のニーズや反応を把握し、今後の対応に役立てやすい点も強みです。
ただし、LINE公式アカウント単体では、顧客情報の取得や配信の最適化・自動化、予約管理などに課題が残ります。
これらの課題は、LINE公式アカウントの機能を拡張できるツール「Lステップ」を活用すれば、解決しやすくなります。情報の取得から配信・フォロー・リピート施策まで仕組み化し、顧客管理とマーケティングを連動させた運用が可能です。
顧客管理を効率化するなら「Lステップ」
Lステップとは、LINE公式アカウント専用のMA(マーケティングオートメーション)ツールです。

LINE公式アカウントだけでは難しい顧客情報の取得や配信の最適化、予約対応などを仕組み化できます。Lステップで、できること・主な機能は、以下のとおりです。
- アンケートや診断の作成
- 顧客情報の取得
- 対応状況の管理
- 配信や案内の最適化
- LINE上で完結する予約システム
たとえば、アンケートで取得した情報をもとにタグ※付けし、顧客ごとに適した案内を配信できます。 ※友だちを分類するためのラベル
また、対応マークを活用すれば、問い合わせ対応中・予約確認済み・フォローが必要などの状況も把握しやすくなります。
さらに、全業種において予約受付や変更・キャンセル・リマインド・フォローもLINE上で行えるため、顧客対応の手間を減らしながら、リピート施策へつなげられる点も魅力です。
これらの機能は、フリープランにも備わっており、すぐにLINEを活用した顧客管理とマーケティングを開始できます。
Lステップで顧客管理を効率化した事例
Lステップは、業種を問わず顧客情報の取得や来店履歴の管理、フォローの自動化に活用されています。ここでは、実際にLステップで顧客管理を効率化した事例を紹介します。
成功事例を参考に、自社の顧客管理に活かせるポイントを確認していきましょう。
顧客リストと来店履歴をLINE上で管理した飲食店
「CoCo壱番屋」を4店舗運営する有限会社関谷様は、Lステップを活用し、顧客情報の取得や来店履歴の管理に取り組みました。
導入前は、顧客にアプローチするための情報を持っておらず、リピート促進や店舗ごとの分析に活かせるデータを集めたいという課題があったそうです。
まずは、顧客情報を取得するために、友だち追加時にアンケートを実施。顧客の属性や利用状況などをLINE上で収集し、配信やクーポン案内に活用できる顧客リストを作成しました。
【あいさつメッセージでクーポンを配信】

【アンケート】

さらに、リッチメニュー※内にポイントカードを設置し、来店時にQRコードを読み込み、来店日や来店回数を記録できる仕組みを構築しています。
※画面下部に表示される固定メニュー。スタンダードプラン以上で利用可能
3回来店ごとに特典を付与する設計やランク制度も取り入れ、配信・来店・ポイント・再来店のサイクルづくりにつなげました。
【リッチメニューに設置したポイントカード】

施策の結果、広告を使わず店舗での声かけのみで、運用開始3カ月時点の友だち数は7,200人を突破しました。友だち追加時アンケートの回答率も97.8%と高く、7,000人以上の顧客情報を取得できた計算です。
Lステップを活用し、顧客リストの作成から来店日・来店回数の記録、再来店を促す施策までLINE上で一元管理する仕組みを整えています。
顧客管理工数を50%削減したハウスメーカー
ハウスメーカーの「YOU HOUSE」様は、モデルハウス来場者やOB顧客の管理の効率化を目的に、Lステップを導入しました。
導入前は、紙の受付やアンケートをもとに顧客情報を手入力していたため、ミスや確認作業が発生し、管理に手間がかかっていたといいます。
まずは、モデルハウス来場者にQRコードによる友だち追加を促し、アンケートをLINE上で実施する仕組みに変更しました。
【QRコード】

【お客様アンケート】

さらに、来場後に成約へ至らなかった顧客には、サンクスメッセージ※❶や追客用のシナリオ※❷を自動で配信。
※❶問い合わせや資料請求、商品購入や予約をした後に送信
※❷事前に作成した複数のメッセージを、スケジュール通りに自動で配信する機能
見込み顧客向けとOB顧客向けにリッチメニューを分け、顧客の状況に合わせて必要な情報を届ける仕組みも整えています。
【見込み顧客向け】

【OB顧客向け】

これらの施策の結果、アンケートや受付で取得した顧客情報をPCへ入力する作業がなくなり、毎月の顧客管理部門の作業を約50%削減できました。
また、イベントや定期メンテナンスの案内をハガキからLINEへ切り替えたことで、作業時間も2日から半日に短縮されています。
紙で管理していた顧客情報の取得・整理・フォローをLINE上で仕組み化し、顧客管理工数の大幅な削減に成功した事例です。
見込み顧客の属性管理とフォローを自動化したジム
パーソナルジム「ELEMENT」様は、Lステップを活用し、見込み顧客の属性管理と追客の自動化を進めました。
導入前は、LINE公式アカウントの友だちの属性や流入経路※を十分に把握しきれず、体験予約に進んでいない顧客へのフォローも行えていない状態だったそうです。
※どこから友だち追加されたのかを特定する機能。プロプラン以上で利用可能
そこで、アンケートを見直し、検討しているエリアや興味のある内容に応じて、店舗情報やキャンペーンを案内できる仕組みを整えました。
【アンケートの回答をもとに検討エリアの店舗を紹介】

さらに、ホームページにポップアップを設置し、友だち追加後に自分に合ったトレーニング診断へ誘導しました。
【ポップアップ】

【あいさつメッセージ&診断スタート】

診断はカルーセル※形式で回答でき、結果画面から初回体験の申し込みにつなげる導線も設けています。 ※画像や選択肢付きのパネルが作れるテンプレート機能
【トレーニングメニュー診断】

【診断結果】

また、アンケート回答後に体験へ申し込まなかった顧客には、1週間〜10日に1回程度のペースで追客シナリオを自動配信。
【シナリオ配信】

最寄り店舗の案内や体験への促しを行い、見込み顧客との接点を継続できる仕組みを構築しました。
これらの施策を実施した結果、直近1カ月でポップアップ経由のLINE登録が275件あり、そのうち70人が無料体験につながりました。体験予約をした顧客については、どの店舗で申し込んだかまで把握できるようになっています。
見込み顧客の属性や流入経路を管理しながら、体験予約へ進んでいない顧客への追客まで自動化した事例です。
69校舎を一元管理し業務効率化を実現した学習塾
関西で69校舎の学習塾を運営する株式会社ドリーム・チーム様。Lステップを活用し、通塾者・見込み顧客・採用の3つの属性を1つのLINEアカウントで管理する仕組みを構築しました。
導入前は各校舎ごとにLINE公式アカウントを運用しており、本部側で配信状況の把握が難しかったそうです。そこで、69校舎分のアカウントを1つにまとめ、本部の数名で管理できる体制を整備。
さらに、校舎ごとに友だち追加リンクを発行し、登録時に校舎情報が自動で紐づくようにしました。また、友だち登録後には、お客様情報登録フォームへの入力を必須にしています。

生徒名や学年、兄弟姉妹で通塾しているかなどの情報を取得し、フォーム入力後に専用リッチメニューが開放される仕組みを整えました。

取得した情報は、学年や校舎ごとの案内にも活用されています。たとえば、理科実験教室や読書感想文、英検などのイベント案内を、小学生・中学生・高校生といった学年別や、校舎・エリアごとに最適化して配信しました。
【学年別のイベント案内】

これらの施策の結果、通塾者の友だち追加は約80〜90%まで進み、資料請求を含む問い合わせ件数は前年比で30件以上増加しました。
さらに、面談設定率も従来の75〜80%から96%に向上し、年間数百万円かかっていた郵送費や印刷代の削減にもつながっています。
Lステップの活用により、69校舎分の顧客情報をLINE上で一元管理し、校舎・学年に応じた案内や問い合わせ対応の効率化を実現しました。
まとめ
顧客管理システムを活用すると、顧客情報や対応履歴を整理しやすくなり、営業活動や予約対応の負担を抑えられます。
さらに、顧客との接点づくりを強化したいなら、LINE公式アカウントとの連携がおすすめです。「Lステップ」と組み合わせることで、顧客情報の取得や配信の最適化、予約管理までまとめて行いやすくなります。
まずは、無料プランや無料トライアルを活用し、自社に合う顧客管理の仕組みを整えていきましょう。





