LINE公式アカウントのメリット・デメリット!個人や中小企業が使う時の注意点を解説

LINE公式アカウントの開設を考えている人は、メリットとデメリットを把握した上で運用したいですよね。

 

考えている様子
  • LINE公式アカウントでビジネスを有利に進めたい
  • 活用するメリットを知りたい
  • デメリットや注意点はある?

 

このような疑問を持った人もいると思います。

 

そこでこの記事では、LINE公式アカウントを活用するメリットとデメリットを紹介します。

 

LINE公式アカウントの運用で失敗したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

LINE公式アカウントを活用する10のメリット

それでは早速、LINE公式アカウントを活用するメリットを10個紹介します。

無料でアカウントを開設できる

LINE公式アカウントは、無料でアカウントを開設できます。

 

料金プランは「無料」と「有料」があり、費用をかけたくない方は無料プランからスタートしましょう。

 

料金プラン「無料」「有料」引用:LINEヤフー for Business 料金プラン

 

コミュニケーションプランであれば、200通まで無料メッセージを送信可能です。よって友だち数が少ないアカウントなら、無料プランでも十分に活用できます。

 

国内最大級のユーザー数

LINEの国内月間利用者数は9,700万人(2024年3月末時点)以上。日本人口の約80%以上がLINEを利用している計算です。

 

新たにアプリのインストールや会員登録をしてもらう必要もなく、スムーズに友だち追加してもらえるのがメリット。認知度の高さは圧倒的で、多くの企業や店舗がLINE公式アカウントを活用しています。

幅広い年齢層に利用されている

LINE公式アカウントは幅広い年齢層に利用されています。

LINE公式アカウントを使用している年齢層当社調べ

 

日本の人口は約1億2450万人。(令和5年5月1日現在)参照:総務省統計局

 

LINE公式アカウントは9,700万人以上が利用しているため、若年層だけでなく、中高年層もカバーしていると予測できます。

 

もともとSNSでの発信は、若年層というイメージがありました。しかしLINE公式アカウントは利用者数が多く、幅広い年齢層にアプローチできます。

 

人口の少ない地方でもユーザーがいるため、どんな企業や店舗でも活用できるのがメリットです。

メールよりも開封率が高い

LINE公式アカウントの配信は、メールよりも開封率が高いといわれています。

 

以下は、従来のメール配信システムとLINE公式アカウントを比較した表です。

 

LINE公式アカウント メール
到達率 100% 10~30%
配信内容の気づきやすさ 10分 5時間
開封率 60% 10~30%
クリック率 25% 5~10%
成約率 10% 1~10%
ステップシナリオ配信
細かなセグメント配信
ユーザー管理 ×
プッシュ通知
拡張性
スマホとの親和性 ×

自社調べ

 

またLINE公式アカウントからメッセージを受け取って見るまでの体感値は、「すぐ見る」が約2割、「3〜6時間以内」が過半数、「その日のうちに」は約8割という結果が出ています。

 

LINE公式アカウントからメッセージを受け取って見るまでのグラフ

 

したがって、従来のメルマガ配信よりも、LINE公式アカウントでの情報発信の方が効果的なマーケティングが行えるでしょう。

ビジネスで使える機能が豊富

LINE公式アカウントは、ビジネスで使える機能を豊富に搭載しています。

 

以下は、LINEの個人アカウントとLINE公式アカウントを比較した表です。

 

LINEの個人アカウントとLINE公式アカウントを比較した表

 

LINE公式アカウントは、ターゲットを絞ったメッセージ配信が行え、その効果を測定することも可能。自社のマーケティングを効率化したいなら、LINE公式アカウントの活用がおすすめです。

友だち追加してもらいやすい

LINE公式アカウントは、ユーザーから友だち追加してもらいやすいのがメリットです。友だち追加するためのQRコードやURLの発行、ポスターのダウンロード、ノベルティの購入もできます。

 

例えば、店舗に友だち追加用のQRコードを設置すれば、お客様に読み取ってもらうだけで友だち追加が完了します。

 

また友だち追加後に、すぐクーポンが使用できる「クーポンQRコード」の発行も可能です。友だち追加のメリットを提示できれば、多くのユーザーに興味を持ってもらえます。

1対1でやり取りができる

LINE公式アカウントでは、友だちと1対1のチャットができます。※友だち追加後にユーザーからアクション(メッセージやスタンプを送ってもらうなど)がないと、1対1のチャットができません。

 

もちろんメールでもやり取りはできますが、LINEのような気軽さはありません。LINEであれば、友達感覚で返信ができるため、ユーザーとの距離を縮めやすくなります。

 

特に、お問い合わせの多い店舗ビジネスやカスタマーサポートとの相性は良いといえるでしょう。

友だちに一斉配信ができる

LINE公式アカウントでは、友だちに一斉配信ができます。

 

一斉配信とは、LINEの友だち全員に対してメッセージを配信できる機能。友だちを絞り込んで、条件に合うユーザーだけに配信をすることも可能です。

 

テキストだけでなく、スタンプや写真、クーポン、動画なども送信できます。

 

一斉配信は、メルマガと同じように多くのユーザーに情報を届けられるのがメリット。3つの吹き出しまで1配信で、最大1,500文字の配信が行えます。

 

自動化に適した機能が搭載されている

LINE公式アカウントは、企業や店舗の業務を自動化できる機能を搭載しています。

 

【自動化に適した機能の一例】
  • 自動応答メッセージ
  • ステップ配信

 

例えば、自動応答メッセージの「応答メッセージ」では以下のように、応答が自動化できます。

 

LINEのメッセージ

 

事前にキーワードを設定しておき、友だちがキーワードを含むメッセージを送信した時に、どのような「内容」を返信するか設定できる機能です。もちろん必要に応じて、個別チャットで直接やり取りもできます。

 

このように、今まで人の手で対応していた業務を自動化できるのが、LINE公式アカウントの強みです。

分析機能が充実している

LINE公式アカウントには、データ分析機能が搭載されています。友だち追加数やブロック数、配信したクーポンの開封者数など、さまざまな数値を確認できる機能です。

 

例えば、クーポンを配信した場合、開封者数や使用者数が確認できます。

※前日までの数値が翌日に反映されるため、確認時の数値は前日のデータとなります。

 

配信数に対して開封者数が少なければ、「もう少し割引しよう」「もっと使いたくなるメッセージを考えよう」と改善点を模索できますからね。

 

ただ配信するだけでなく、数値を確認すれば、改善すべき点が見えてきます。改善を繰り返していく内に、友だちの反応率も高まり、より効果的な運用ができるはずです。

 

LINE公式アカウントのデメリットや注意点とは?

ビジネスでLINE公式アカウントを使わない手はありません。しかし、デメリットや注意点を理解した上での利用をおすすめします。

 

そこで、LINE公式アカウントのデメリットや注意点をまとめてみました。

アカウントを開設できない業種やサービスがある

LINE公式アカウントには、アカウントを開設できない業種やサービスがあります。

  • 医療
  • 出会い
  • アダルト
  • ネット関連ビジネス
  • 連鎖販売取引
  • クレジットカード現金化
  • ギャンブル
  • 個人情報
  • 模倣品・海賊版

これらに該当するアカウントを開設、もしくは発信を行った場合、LINEヤフー社の判断によってアカウントが停止される場合があります。

 

詳しくは、LINE公式アカウントガイドラインをご確認ください。

アクションしてくれた人としか個別トークができない

LINE公式アカウントでは、友だちと1対1のチャットができます。

 

しかし、*LINE公式アカウントで個別にやり取りするには、友だち側からアクション(メッセージやスタンプなど)をもらわなければなりません。友だち追加だけだと、チャットの連絡先にユーザー情報が反映されない仕様です。※未認証アカウントの場合

 

よって、友だちと個別でやり取りしたい場合は、こちら側からアクションを促す配信を行う必要があります。

 

例えば、友だち追加後に送信できるあいさつメッセージで「友だち追加ありがとうございます!良かったら、メッセージやスタンプを送ってみてね!」など、アクションを促しましょう。

 

しかし全ての友だちが反応してくれるわけではないため、全員とやり取りしたい方は、不便に感じるかもしれません。

 

一部の業種でしか使えない機能がある

LINE公式アカウントには「LINEで予約」という予約機能があります。

 

ただ予約機能は、飲食店しか使えない仕様になっています。

 

チャットによる個別対応で予約管理もできますが、専用の機能があれば個別の対応が不要となるため、予約機能が使いたい人にとってはマイナスに感じるでしょう。

友だちが少ないと効果を得にくい

LINE公式アカウントからメッセージを配信できるのは、友だち追加してくれたユーザーのみです。よって友だち数が少ない場合、思ったような効果を得られない場合があります。

 

LINE公式アカウントを開設したら、まず友だちを増やす施策を考えましょう。

 

例えば、店舗ビジネスであればQRコードの発行がおすすめです。

  • ホームページに掲載
  • 店頭のポスターに貼る
  • 席のPOPに貼る

 

QRコードは、スマホで簡単に友だち追加できるのがメリットです。ぜひQRコードを活用して、友だちを増やしてみてください。

スマホユーザー以外へのアプローチが難しい

LINEはスマホでのやり取りが主流です。ほとんどの人がスマホを使っているため、多くのユーザーに訴求しやすいSNSといえます。

 

ただし企業間の取引(BtoB)では、電話やPCメールが主流なので、LINEの出番は減ってしまいがち。状況によっては、メルマガの方が有利になる場合もあります。

 

多くのユーザーにアプローチできるLINEですが、使う場面や場所によっては、効果を発揮しづらいかもしれません。

アカウント削除で全ての友だち情報が消える

アカウント削除になると、今まで集めた友だちの情報は全て消え、一からやり直さなければなりません。

 

健全な運営を行っていたとしても、LINEヤフー社側の判断で突然アカウント削除になる可能性もあります。

 

例えば、ガイドラインでは問題ないエステ関係の業種であっても、肌の露出の多い画像などを配信してしまうと、「アダルト」と判断され、停止になるケースもあるようです。

 

そして一度LINE公式アカウントが停止されると、復活させることはできません。

 

対策としては、以下を徹底してください。

  • LINEヤフー株式会社の利用規約ガイドラインを確認しておく
  • 別の媒体(外部)に誘導する
  • LINE以外で顧客リストを作成しておく

 

まず利用規約とガイドラインは必ず確認しておきましょう。アカウント削除になると、今までかけた時間とコストが無駄になってしまいます。

 

運用に手間がかかる

LINE公式アカウントは、集客や業務の自動化に役立つサービスです。しかし運用には少々手間がかかり、アカウントの運用をやめてしまう企業や店舗も少なくありません。

 

いざLINE公式アカウントを導入しても、こまめにメッセージを配信したり、継続してクーポンを配布したりしなければ、思ったような効果は得られません。

 

もちろん使い方をマスターすると業務の役に立ちますが、そこまでの手間を億劫に感じる人も多いようです。

LINE公式アカウントを運用する5ステップ

LINE公式アカウントの運用を始めようと思っても、何から手をつけていいのかわからない人もいるでしょう。

 

そこでLINE公式アカウントの運用を始める手順を紹介します。

ステップ①:アカウントの開設

まずはLINE公式アカウントの公式ページに移動して「LINE公式アカウントをはじめる」からアカウントを作成します。

 

LINE公式アカウントは、現在使用している個人のLINEアカウント、もしくはメールアドレスを利用して作成できます。

 

ステップ②:認証済アカウントになる

LINE公式アカウントには、「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2種類があります。

 

そして企業や店舗がLINE公式アカウントを開設するなら、認証済アカウントでの運用がおすすめです。

 

認証済アカウントになると、以下のメリットがあります。

  • 検索に表示されるようになる
  • 星マークの色が「青色」になる
  • LINEキャラクター入り販促用ポスターをダウンロードできる
  • 請求書決済が利用できる
  • 「友だち追加広告」が利用できる

 

多くのLINEユーザーは、LINE公式アカウントの横にある星マークの色で「信頼性」を判断します。よってユーザーからの信頼を獲得する上でも、認証済アカウントに申請しておきましょう。

 

ステップ③:友だち数を増やす

LINE公式アカウントは、友だち追加してくれたユーザーに対して発信を行います。よって、まずは友だち数を増やさなければなりません。

 

友だち数を増やすには、以下のような施策がおすすめです。

  • 友だち限定の魅力的な特典(オファー)を用意する
  • 店内POPや販促物にLINEのQRコードを設置する
  • 直接声かけをして友だち追加を促す

例えば、飲食店なら「友だち追加でドリンク1杯無料クーポンをプレゼント」といった特典を用意すれば、お客様も気軽に友だち追加してくれます。

 

友だち数が増えると、より多くの人に情報発信でき、売上の増加が期待できます。

 

ステップ④:情報発信を行う

友だちを獲得したら情報発信を行います。

 

LINE公式アカウントには、さまざまなメッセージ配信方法があります。

  • テキストメッセージ
  • リッチメッセージ
  • カードタイプメッセージ

 

例えば、カードタイプメッセージを活用すると、以下のような配信が可能です。

Brown CafeのLINE

出典:LINEヤフー for Business メッセージ配信の特長や種類、効果的なメッセージとは

 

このように、複数の情報を一度に配信することもできます。キャンペーンやメニューなど、情報発信の幅が広がるのがLINE公式アカウントのメリットです。

ステップ⑤:データ分析をしてPDCAを回す

LINE公式アカウントのデータ分析機能を活用すれば、改善点を見つけて次の配信に活かせます。

 

データ分析機能では、ユーザーの属性や追加経路数など、ターゲットを絞れる機能が充実しています。

 

――例えば、20代女性が多いという分析結果が出れば、

文字ではなく画像で訴求してみよう

美容や健康系のコラムを配信しよう

 

などの施策が打てるはずです。

 

すると反応率アップやブロック率の低下につながり、より刺さりやすい配信が行えます。

LINE公式アカウントに関するよくある質問

LINE公式アカウントの運用でよくある質問に回答していきます。

個人でアカウントを開設すると周りにバレる?

LINE公式アカウントを開設しても、個人LINEの友だちにはバレません。

 

アカウントを作成する際、個人LINEのアカウントと紐付けて登録ができます。しかし、紐付けにより、個人LINEの友だちに通知されたり、表示されたりすることはありませんのでご安心ください。

 

アカウントは複数作成できる?

LINE公式アカウントは、1つのLINEビジネスIDに対し、無料で100アカウントまで増やすことができます。参照:LINEヤフー for Business

 

店舗が複数ある方や、ブランドでアカウントを分けたい場合に役立ちます。

 

アカウント運用が失敗する事例ってどんなケース?

LINE公式アカウントの運用を始めてみたものの、上手くいかずに失敗するケースも少なくありません。

 

LINEヤフー for Businessの公式noteが

過去、LINE公式アカウントをやめようと思った理由はなんですか?

というヒアリングをした結果が以下の通りです。

LINE公式アカウントをやめようと思った理由の結果 出典:LINEヤフー for Business | 公式note、始めました。

 

特に友だち獲得で失敗しているケースが多いようです。

 

友だち数を増やすコツについては、以下で解説してありますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

LINE公式アカウントをより便利に使うなら「Lステップ」

LINE公式アカウントをより効率的に運用したいなら、LINE公式アカウントの機能を拡張したマーケティングツール「Lステップの活用がおすすめです。

 

 

Lステップを導入すると、LINE公式アカウント単体ではできないことを可能にします。

 

 

LINE公式アカウントでは飲食店しか使えない予約機能も、Lステップではすべての業種で利用できます。

 

その他にも例えばアンケートを行い、その結果を配信に活用するなど、1人ひとりに合ったコミュニケーションもできるようになります。

 

LINE公式アカウントをより便利に運用したい方には、Lステップの導入もおすすめです。

 

まとめ

今回は、LINE公式アカウントを利用するメリット・デメリットについて解説しました。

 

LINE公式アカウントは無料プランもあるので、友だち数が少ない段階では一切コストをかけない運用も可能です。※プランのアップグレード・ダウングレードはいつでもできます。

 

さっそくアカウントを開設してみましょう。

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