【初級編】LINE公式アカウントとは?料金や作り方、できることを解説

日本国内で9,700万人が利用するLINEには、「LINE公式アカウント(旧LINE@)」というビジネス用のアカウントがあります。参照:LINEヤフー for Business

 

はてなが浮かぶ男性
LINE公式アカウントってどんなサービス?
はてなが浮かぶ女性
ビジネスに使いたいけど何だか難しそう…
モヤが出た男性
機能がイマイチ分からない

このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?個人でLINEは使っていても、LINE公式アカウントの特徴を理解されていない方も少なくないはずです。

 

そこで今回は、LINE公式アカウントの運用を検討されている方に向けて、基本的な機能や料金、開設方法などをまとめて解説します。

 

本記事を「初級編」として、LINEをビジネスで活かすスキルを学んでいってくださいね。

LINE公式アカウントとは?

LINEアカウントとチャット画面

 

LINE公式アカウントとは、店舗や企業側から情報を発信できる、ビジネス用のLINEアカウントです。

 

特徴としては、メッセージ配信やチャット機能の他、クーポンやショップカードを配信できるなど、集客に効果的な機能が充実している点と言えます。

 

また、誰でも無料でアカウント開設ができるため、手軽にビジネスに取り入れられるのもメリットのひとつです。

 

かつては「LINE@」というサービスもありましたが、現在はLINE公式アカウントに一本化されています。

 

LINE公式アカウントの特徴を以下にまとめました。

 

  • 「LINE公式アカウント(旧:LINE@)」はビジネス用のサービス
  • 国内9,700万人(人口の80%)のLINE利用者をカバー
  • 個人向けLINEにはない便利な機能が揃っている

LINE公式アカウントのタイプは3種類

LINE公式アカウントは、「プレミアムアカウント」「認証済アカウント」「未認証アカウント」の3種類に分けられます。

 

3種類のアカウント説明画面

プレミアムアカウントは、LINEヤフー社による審査をクリアしたアカウントにのみ付与されるため、運用者は選べません。※認定基準は非公開。

 

そのため、まずは「未認証アカウント」が基本となります。

 

また、本格的にLINE公式アカウントの運用を検討している方なら、認証済アカウントを取得しておくのが無難でしょう。

 

認証済アカウントのメリットは以下の7つです。

 

  1. 青色バッジが付与されID以外でも検索に表示される
  2. 請求書決済が利用できる
  3. 「友だち追加広告」が使える
  4. 「メンバーシップ」機能が使える
  5. 「リサーチ」機能で自由回答が使える
  6. 関連するサービスにクーポンを表示できる
  7. LINEのキャラクター入りのポスターや有料のノベルティを購入できる

 

審査は無料でおこなえる※ため、まずはひとつの目標として、認証済アカウントの取得から目指されてみるのもよいかもしれませんね。

※個人名・LINEヤフー社のポリシーに反する業種やサービスは不可。

 

ベーシックIDとプレミアムIDの違い

IDとは、LINE内でアカウントを検索する際に利用する、「@+英数字の文字列」です。

 

IDは2種類存在し、無料で割り当てられる「ベーシックID」と、有料で自分の希望の文字列を指定できる「プレミアムID」となっています。

 

それぞれの特徴と違いは以下の表でご確認ください。

 

ベーシックID プレミアムID
料金 0円 100円(税別)/月額 または1,200円(税別)/年額

購入経路によって料金形態が異なります。

iOSアプリから購入する場合、価格や取引条件が異なる場合があるので、購入前に確認しましょう。

フォーマット @+3桁数字+5桁英字(ランダム) @+指定文字列(@を除き4文字以上18字以内。大文字使用不可。半角英数字と、 「.」「_」「ー」の記号のみ利用可)
内容 LINE公式アカウント開設時に自動発行 プレミアムIDの費用お支払いにより取得可能
備考 ランダムな英数字の組み合わせとなります。 重複するIDを取得することはできません。

指定したプレミアムIDについては、利用期間中変更ができません。

引用:LINEヤフー for Business 料金プラン

 

プレミアムIDを取得する主なメリットは、アカウントが検索されやすくなる点です。

 

企業に関連するIDを設定しておけば、自社に関心のあるユーザーから友だち追加してもらえる確率も高まるでしょう。

 

IDの掲載画面

また、プレミアムIDを設定しておけば、企業やサービスとの結びつきが生まれるため、ユーザーも安心して友だち追加してくれるようになります。

 

そのため、ブランドイメージを確保・確立していきたい企業にとって、プレミアムIDの取得は押さえておきたいポイントです。

 

LINE公式アカウントの料金プラン

LINE公式アカウントには、3つの料金プランが設定されており、いずれも開設費は無料。使える機能にも差はありません。

プランによる違いは以下の通りです。

  • 無料メッセージの通数
  • 追加メッセージの有無

 

無料メッセージとは、プランごとに設定されたメッセージの通数で、文字通り枠内であれば無料で配信できます。

 

追加メッセージは、無料メッセージの通数を超えた配信を指し、スタンダードプランのみ利用できるシステムです。

 

つまり、有料のスタンダードプランの場合、無料の配信数を超過した分の費用を支払えば、追加でメッセージ配信ができるようになります。

 

また、プランは途中からでも変更可能なので、まずはコミュニケーションプランからはじめてみて、状況に応じてプランを変える、といった運用方法も考えられるでしょう。

 

より詳しい料金プランの選び方は以下で説明していますので、気になる方はチェックしてみてください。

 

LINE公式アカウントの基本的な機能

ここからは、まずは押さえておきたい、LINE公式アカウントの基本的な機能を解説します。

1.メッセージ配信

アカウントに友だち追加してくれたユーザーに対し、直接メッセージを送ることができる機能です。

 

テキストの他にも、画像やスタンプ、動画など、配信できる内容はさまざま。

 

また、1回の配信で同時に最大3吹き出しまでの送信が可能となっており、テキストや画像の順番も自由に組み合わせられます。
1回の配信でできる吹き出し数
商品の特徴やキャンペーン情報の詳細など、テキストだけではわかりづらい内容を一度に配信できる点がポイントです。

 

2.ステップ配信

ステップ配信とは、設定した条件に該当する友だちを対象に、用意したメッセージを指定した順番で送る機能です。

 

例えば、友だち追加時をスタートに設定した場合、1日後にクーポンの配信、翌日の20:00に商品のお知らせ、といった作業を自動化してくれます。

 

個別に内容を変える必要がなく、スケジュール通りに自動で配信されるため、運用コストの削減にもつながるでしょう。

引用:LINEヤフー for Business

 

また、追加した経路や、みなし属性(年齢・性別・OS・エリア・友だちになってからの期間)に合わせて、配信内容を変更できる点もポイントです。

 

3.LINEチャット

LINEチャットとは、友だちと1:1のコミュニケーションが取れる機能です。

 

LINEのチャット画面

 

普段、個人のLINEで利用している「トーク」と同じ機能なので、はじめての方でも感覚的に操作できる点が特徴となっています。

 

スピーディーな対応が可能なため、店舗の受付やお問い合わせなど、電話の代わりとして利用されるケースも少なくありません。

 

また、ユーザーと密接なコミュニケーションが取れるので、不動産や整骨院といった職種では、条件のヒアリングや問診などにも利用されています。

 

4.応答メッセージ

応答メッセージとは、友だちからメッセージを受信したときに、事前に設定しておいたメッセージを自動で返信する機能です。


応答メッセージには、「キーワード応答」と「一律応答」の2種類あります。

 

キーワード応答とは、事前に設定したキーワードを含むメッセージが送られた際、用意していた内容を自動で返信する機能です。

 

以下は「定休日」をキーワードに設定した例となってます。キーワードは完全一致の時に反応します。

 


一律応答とは、友だちからメッセージを受信した時に、メッセージの内容に関わらずすべてのメッセージに対して返信されます。

 

また、応答メッセージは通数としてカウントされないため、配信コストと人件費を抑えたい方におすすめの機能となっています。

 

5.リッチメッセージ/リッチビデオメッセージ

リッチメッセージとは、画像やテキストをひとつのメッセージとして配信できる機能です。

 

テキストだけの配信に比べ、簡潔でインパクトの強い情報を届けられるため、高い宣伝効果が期待できます。

 

画像メッセージ画面

 

リッチビデオメッセージとは、自動再生される動画を配信する機能です。

 

動画の終了後には「アクションボタン」にURLを設定できるため、情報を伝えると同時に、自社サイトなどへの誘導も可能となっています。

 

動画視聴後のサイト誘導画面

アクションボタンには、「申し込む」や「予約する」といった文言の他、20文字以内で任意のテキストを設定可能。

 

細かな点ではありますが、動画の内容とアクションボタンの組み合わせ次第では、クリックされる確率も高まるでしょう。

 

6.リッチメニュー

リッチメニューとは、トーク画面下部に表示される固定メニューを指します。

 

リッチメニュー参考画面

 

特徴としては、メニュー内のボタンにそれぞれ個別のアクションを設定できる点です。

 

自社サイトへのリンクやクーポンを表示させるなど、届けたい情報を5つの項目から選択可能。設定できる項目は下記の5種類となっています。

 

  1. リンク   :外部サイトへ遷移
  2. クーポン   :LINEで作ったクーポンを表示
  3. テキスト  :文字情報を送信
  4. ショップカード:LINEで作ったショップカードを表示
  5. 設定しない  :アクションを設定しない

 

7.LINE VOOM(旧タイムライン)

LINE VOOMとは、ショート動画などを楽しめるコンテンツプラットフォームです。テキストや写真など、投稿できる内容は多岐に渡ります。

 

もともとは「タイムライン」というサービスでしたが、2021年11月に「LINE VOOM」にリニューアル。

 

新たに追加されたフォロー機能により、ユーザーのニーズにマッチした情報を提供できるようになりました。※投稿は友だちではなくフォロワーに表示。

 

LINEアプリの真ん中のタブをタップすると、フォローしたアカウントの投稿が表示されます。

 

 

投稿を表示させるにはフォローしてもらう必要がありますが、検索機能を使えばフォロワー以外のユーザーも閲覧は可能です。

 

また、LINE VOOMへの投稿はメッセージ通数にカウントされず、シェアできる設定もあるため、低コストで幅広いユーザーにアピールできる可能性があります。

 

8.ショップカード

ショップカードは、LINE上で使えるポイントカードを作成できる機能となっています。

 

店頭や商品にQRコードを設置し、それをユーザーが読み取るとポイントが加算されるイメージです。

 

LINEショップカード

 

ショップカードの利点は主に2つ。

  1. ポイントカードを作成するコストの削減
  2. ユーザーがカードを所持する手間を排除

 

店舗とユーザー、双方にとって利便性が向上するため、実店舗を運営する方なら積極的に取り入れていきたい機能と言えますね。

 

また、上記画像の赤枠のように、5ポイントでワンドリンク無料など、段階に応じて特典を設定できるため、リピート施策としても効果的です。

 

9.クーポン

LINE公式アカウントでは、店舗で使えるクーポンや、ECサイトなどで利用可能なクーポンコードを表示できます。

 

LINEクーポン

 

クーポンの内容は次の5種類です。

  1. 割引
  2. 無料
  3. プレゼント
  4. キャッシュバック
  5. その他

 

また、使用回数や有効期間の他、抽選形式などの設定も可能となっています。特別感のある演出を継続的におこなえば、リピーターの獲得にもつながるでしょう。

 

LINE公式アカウントを使うメリット

LINE公式アカウントの機能を活用するメリットを紹介します。

メールよりも開封率&即効性が高い!

メルマガの開封率は3%〜10%程といわれており、メール本文中のリンククリック率に関しては平均して1%台です。

 

一方でLINEの場合、開封率は約60%。メールとの差は6〜20倍です。また、リンククリック率においても、LINEはメルマガと比較して約20倍以上の差をつけています。

 

掲示板の投稿方法

両者で1万通の配信を想定した場合、メルマガでは300人~1,000人程度にしか開封してもらえず、リンクをクリックするユーザーはわずか3〜10人程となります。

 

一方LINEでは、開封者は約6,000人となり、リンクをクリックするユーザーは2,000人程です。

 

また、LINEにはメッセージを通知する機能が備わっているため、メールよりも気付かれやすい点もメリットと言えるでしょう。

 

実際に、メールの場合は開封まで平均5時間かかるのに対し、LINEでは10分以内に開封されるケースが多いようです。※開封率やクリック率、開封までの時間は自社調べ。

 

24時間限定セールや雨の日クーポンなど、ゲリラ的な配信をおこなう上でも、LINEの即効性は効果的と言えますね。

 

友だち追加するハードルが低い

LINE公式アカウントでは、友だち追加や情報の送受信など、すべてをLINEアプリ内で完結できる点もメリットです。

 

メールや用紙で登録を促す場合、氏名や住所、電話番号など、個人情報を記入してもらわなければならず、それがユーザーの心理的なハードルを高めてしまいます。

 

一方LINE公式アカウントなら、ポスターや店頭に設置したQRコードを読み込むだけで友だち追加が可能。

 

不要なアカウントと判断した場合ブロックもできるため、ユーザー側の心理的な負担も少なく済むでしょう。

 

実際に、男女1,000人を対象にしたLINE公式アカウントに関する調査では、登録に「かなり抵抗がある」と答えた割合はわずか2.3%でした。※自社調べ。

 

LINE公式アカウントに関する調査

登録の手軽さが、ユーザーにとって重要な要素となっているのが分かります。

スムーズなやり取りができる

LINE公式アカウントでは、ユーザーと1対1での個別トークができる点も特徴です。

 

メールでもやり取りはできますが、LINEのようなスピーディーな対応には向きません。ユーザーの悩みを即座に解消できれば、売上への機会損失も防げます。

 

また、画像やスタンプなどを気軽に共有できる点もメリット。フラットなコミュニケーションを取る中で、商品やサービスのリピーターになってくれるケースもあるでしょう。

ビジネスに役立つ機能が充実している

LINE公式アカウントには、ここまで紹介してきた機能以外にも、ビジネスに役立つシステムが多数あります。一例を挙げると、

 

  • リサーチ(アンケート)
  • チャットタグ
  • 友だち追加経路
  • 分析

 

など、顧客管理やニーズの調査に役立つ機能も充実。いずれも無料のコミュニケーションプランから利用できる点もメリットです。

 

LINE公式アカウントの機能をまとめて知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

 

LINE公式アカウントの注意点

ビジネスにおいて、魅力的な機能が備わっているLINE公式アカウント。しかし、運用の前に知っておきたい注意点が存在しているのも事実です。

 

ここからは、LINE公式アカウントの注意点を解説します。

チャットは友だちからのアクションが必要

LINE公式アカウントには、チャットとよばれる1:1の個別トークがありますが、友だちからのアクションがなければ使えません。

 

友だち追加だけでは連絡先に反映されない仕組みになっているため、友だち側からのメッセージが必須になるのです。

 

アクションはスタンプを1つ送ってもらうだけでも構いませんが、まずはユーザーが反応したくなるような配信を心掛ける必要があります。

 

せっかく自社の商品やサービスに関心を持ってくれたユーザーでも、その後の反応がなければ個別のやり取りができないため、運用側にとってはやや難点と言えるでしょう。

 

ブロックが簡単にできる

LINE公式アカウントは、LINE利用者なら誰でも気軽に友だち追加できる反面、簡単にブロックできてしまうのも事実です。

 

実際に、LINE公式アカウント登録者1,000人を対象にした弊社の調査では、76.5%ものユーザーが「ブロックしたことがある」と回答しています。

LINE公式アカウントに関する調査

LINE公式アカウントの強みである友だち追加への手軽さは、一方で、不要なアカウントを即座にブロック可能といったデメリットにもつながっているようです。

 

友だちが少ないと使えない機能がある

LINE公式アカウントの機能には、一部に友だちが少ないと使えないサービスがあります。例としては、セグメント配信が挙げられるでしょう。

 

セグメント配信とは、配信対象を絞り込む機能で、「属性(年齢・性別等)」と「オーディエンス(メールの開封者・リンクをクリックした人等)」から選択可能。

 

特定のユーザーに必要な情報を配信できる便利な機能ですが、絞り込みにはそれぞれ以下のような条件が定められています。

  • 属性で絞り込むにはターゲットリーチ数が100人以上必要
  • オーディエンスで絞り込むには一部の機能で対象者が50人以上必要

 

なお、ターゲットリーチ数とは、「みなし属性※」が判明していて、アカウントをブロックしていない人数です。※LINEヤフー社が自動推測し、ユーザーに付与する情報。

 

そのため、友だちが100人いたとしても、その中で1人でもブロックしていた場合、属性での絞り込みは使えません。

 

上記のような注意点は存在しますが、無料で開設ができるため、運用のコツさえ理解していればメリットの方が大きいと言えるでしょう。

 

効率的な運用方法を学び、積極的にLINE公式アカウントを活用していってください。

 

LINE公式アカウントの作り方

LINE公式アカウントに移動し、「LINE公式アカウントをはじめる」をクリックしてください。

LINE公式アカウントトップページ

 

下記のページに遷移するので、「LINEアカウントで登録」「メールアドレスで登録」を選択します。

掲示板の投稿方法

  • 「LINEアカウントで登録」:現在使用している個人のLINEアカウントで登録
  • 「メールアドレスで登録」:フリーメールやPCのメールアドレスで登録

※すでにアカウントを登録済みの方で、ログインできない場合はこちらの記事を参考にしてください。

 

次にログイン情報を入力します。

LINE公式アカウント作成方法

  • アカウント名:会社名や店名、サービス名を入力(後から変更可能)
  • 業種    :ビジネスの業種を選択

 

入力と選択ができたら、「確認」を押して次の画面に進みます。問題なければ、「完了する」を押して次へ進みましょう。

LINE公式アカウント作成方法

以上でLINE公式アカウントの作成は完了です。

 

赤枠で囲んだベーシックIDがLINE公式アカウントIDになります。ID検索をしてもらう際には、必ず頭に「@(アットマーク)」を入力してもらうようにしましょう。

 

なお、LINE公式アカウントの設定は LINE Official Account Manager で設定していきます。

LINE公式アカウント運用のコツ

ここからは、全国の男女1,000人を対象におこなった、弊社によるLINE公式アカウントの利用実態調査を参考に、効率的な運用のコツを解説していきます。

自社アカウントを知ってもらう

LINE公式アカウントのメッセージ配信は、友だち追加したユーザーが対象になるため、友だちの母数が重要になります。

 

そのため、友だちを増やす前段階として、まずは自社アカウントの存在を認知してもらう必要があるのです。

 

具体的には、以下のような施策が考えられます。

  • 店内POPやポスターにQRコードを設置する
  • ホームページやSNSに導線を設置する
  • スタッフが直接声かけをする

 

実際に弊社による調査では、アカウントの存在を知るきっかけとして、「店舗(POPやポスター)」が最多となり、「店員の声かけ」と「ホームページ」が続きます。

店舗やホームページに訪れるユーザーは、自社の提供するサービスに関心が高い人がほとんどでしょう。

 

それだけに、アカウントの存在を知れば友だち追加してもらえる可能性も高いと言えます。

 

 

メッセージの内容や時間を工夫する

ブロック数を減らし、高い運用効果を得るには、メッセージの内容や配信時間の工夫は欠かせません。

 

LINE公式アカウントに対する要望や改善点を調べた弊社の調査では、配信数に関する意見に次いで、

 

  • 「文章を端的まとめてほしい」
  • 「内容を工夫してほしい」

などの意見が見られました。ユーザーを飽きさせないメッセージの工夫が、いかに重要なのかわかります。

 

また、配信時間の見直しも忘れてはいけません。

 

弊社の調査では、ユーザーがメッセージを確認しやすい時間帯は、21時が最多。反対に、午後以降でメッセージを確認する割合が最も低い時間は、17時です。

 

業種にもよりますが、重要な情報を迅速に届けたい場合、21時台に配信を集中させるのが無難と言えるでしょう。

 

必要な人に適切な情報を届ける

必要な人に適切な情報を届ける意識も重要です。例えば、

  • 女性に男性向けの商品案内を送る
  • 賃貸を探している人に建売情報を送る
  • 海外ユーザーに日本のイベント情報を送る

など、自分に関係のない情報が頻繁に届いたら、ブロックされる確率も高まります。

 

実際に弊社の調査では、LINE公式アカウントをブロックした理由として、「不要な情報が多かった」が最も多く、1,000人中516人でした。

 

ニーズに合った情報を配信する際に役立つのが、セグメント配信とよばれる絞り込み機能です。

 

絞り込みにより配信コストの削減なども期待できるため、積極的に取り入れていきたい機能となっています。

 

ユーザーにとってオトクな情報を配信する

多くのユーザーが求めているのは、提供された情報が「オトク」かどうかです。

 

弊社が実施した、ユーザーが求める配信内容に関する調査では、「クーポンやセールなどオトクな情報」と回答した割合は92.4%。

LINE公式アカウントでの広告

上記の結果を見てもわかる通り、ユーザーはLINE公式アカウントに対して、友だち追加をするメリットを期待しています。

 

そのため、運用者はユーザーの立場になり、「配信したい情報」と求められている「ニーズ」の見極めが重要となるでしょう。

LINE公式アカウントの活用事例

LINE公式アカウントの活用事例を紹介します。

売上効果14倍を実現した飲食店

株式会社入船は、1916年に創業した兵庫県高砂市の老舗料亭です。

 

もともとハガキやDMに代わる来店促進ツールの施策を検討しており、そこでLINE公式アカウントに注目しました。

 

同社は飲食店ブランドの1つである、「ごちそう村」の全店舗でLINE公式アカウントを開設。ユニークなイベントや友だち限定メニューが友だち追加に貢献したようです。

LINE公式アカウントでの広告

 

引用:低コストで売上効果14倍。楽しくファンを増やす「ごちそう村」のLINE活用術

 

また、「文字を読ませない」メッセージ配信を意識したところ、売上はハガキ・DMの頃に比べ、約14倍に増加しました。

 

上記のような、ユーザーを楽しませる施策を導入した結果、「ごちそう村」の友だち総数は、約8万人(2022年10月時点)を突破したようです。

 

ECサイトの流入率が約40%のアパレルブランド

実店舗を持たない「APPLEBUM」は、ECサイトでの販売をメインにした、ストリート系アパレルブランドです。

 

LINE公式アカウントの導入により集客が伸びたとの口コミを聞き、自社でも活用できないかと運用をはじめました。

 

同社が集客として主に利用したのは、テキストや画像をひとつのビジュアルとして配信できる、リッチメッセージです。

tLINE公式アカウント リッチメッセージ

引用:メッセージ配信からECサイトへの流入率40%!ストリート系ブランドのLINE公式アカウント活用方法

 

週に6回、1日1回のメッセージ配信をおこない、商品の制作経緯やコンセプトについて詳細な情報を提供しています。

 

また、メッセージ内にECサイトへのリンクを貼り、オンラインストアへの導線を設置。

 

上記のような施策が功を奏し、1回のメッセージ配信で30〜40%のユーザーがオンラインショップへ訪れるまでに至りました。

 

ECサイトへの導線として、LINE公式アカウントを活用したひとつの好例と言えるでしょう。

 

LINE公式アカウントの効果を高めるなら「Lステップ」

機能が豊富なLINE公式アカウントですが、本格的にビジネスに取り入れていくには、やや不便に感じてしまう部分も存在します。

具体的には、 

  • 詳細な属性分けができない
  • 情報を最大限活用できない
  • 友だちが少ないと絞り込みできない
  • リサーチ(アンケート)機能が配信に使えない

 

など、要するに、ユーザーのニーズに合わせた配信には少々物足りません。

 

顧客ひとりひとりに合わせてアプローチをおこなう、One to Oneマーケティングが主流になった現在、上記のような点がネックとなる可能性があります。

 

そこでおすすめなのが「Lステップ」です。LステップとはLINE公式アカウント専用のマーケティングツール。

 

Lステップを導入する主なメリットは、ユーザーを詳細にセグメント分けでき、リスト化可能な部分です。

 

LINE公式アカウントにも、「みなし属性」とよばれるシステムはありますが、付与される情報は年齢や性別、エリアといった大まかなものでしかありません。

 

一方Lステップは、「SNSから登録した女性」や「イベント参加者」など、ユーザーごとに詳細なセグメント分けが可能です。

 

また、対象者が1人以上いれば絞り込み配信ができるため、配信コストの削減も期待できるでしょう。

 

運用初期からLINE公式アカウントの効果を最大限に活用したい方は、ぜひLステップの導入をご検討ください。

 

まとめ

LINE公式アカウントの基本的な機能や料金プラン、開設方法などを網羅的に解説しました。

 

LINE公式アカウントはビジネスにピッタリの機能が備わっていますが、さらにマーケティングを強化し、売上アップにつなげたい方は、Lステップの導入もおすすめします。

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