葬儀社のLINE活用術|事前相談から法要案内まで仕組み化する方法を解説

葬儀社のLINE活用術|事前相談から法要案内まで仕組み化する方法を解説
悩む人のイラスト
  • 事前相談を増やしたい
  • 検討中のご家族をうまくフォローできない
  • 施行後に接点が途切れてしまう

こうした悩みを抱える葬儀社は少なくありません。

 

家族葬や一日葬など小規模な葬儀が選ばれる中、事前相談の獲得や施行後の関係づくりは、これまで以上に重要になっています。少人数での対応を支え、ご家族との接点を保つ手段として注目されているのがLINE公式アカウントです。

 

本記事では、葬儀社におすすめのLINE活用術と、事前相談から見学予約、法要案内までをLINE上で仕組み化する方法を解説します。

葬儀社が抱える課題

近年は、家族葬や一日葬など、参列者を限定した葬儀が選ばれる傾向にあります。葬儀社にとっては、1件あたりの単価を維持しにくい状況です。

 

加えて、葬儀社を探す手段も、知人・親族からの紹介だけでなく、Web検索などのオンラインへ広がっています。

 

株式会社ニュートラルワークスの調査では、Googleなどの検索エンジンで葬儀社を探した人が53.7%で最多となり、知人・親族からの紹介21.8%を大きく上回りました。

 

葬儀社が抱える課題

出典:株式会社ニュートラルワークス「Web時代の葬儀社選びの実態調査」

 

また、Webで重視する情報は、「口コミ」47.8%、「費用・プランの明確さ」28.3%、「対応の速さ・連絡手段」26.0%でした。見つけてもらうだけでなく、判断材料のわかりやすさと相談しやすい環境が求められています。

 

葬儀社が抱える課題

出典:株式会社ニュートラルワークス「Web時代の葬儀社選びの実態調査」

 

これらの変化により、葬儀社が直面する主な課題は次の3つです。

POINT

連絡手段が限られ、問い合わせを取りこぼしやすい

電話だけでは営業時間外の相談を受けにくく、問い合わせを逃すリスクがあります。折り返しを待つ間に、他社へ相談が進みやすいのが難点です。


費用やプランの違いが伝わりにくく、比較検討で不利になりやすい

プランごとの内容や金額が整理されていないと、自社の特徴が十分に伝わりません。金額だけで比べられ、候補から外れる可能性があります。


施行後に接点が途切れ、法要案内や口コミにつながらない

施行後の情報を活用できなければ、四十九日や一周忌に合わせた案内が難しくなります。法要の相談や口コミにつながる機会も逃しかねません。

こうした課題を解決する手段として注目されているのが、LINEのビジネス用サービス「LINE公式アカウント」です。

葬儀社にLINE公式アカウントがおすすめな理由

LINE公式アカウントを活用すると、問い合わせ対応や費用・プランの案内、施行後のフォローまで、ご家族との接点を継続的に保ちやすくなります。

 

また、無料プランから始められるため、まずは相談窓口など一部の用途から試したい葬儀社にも適しています。葬儀社にLINE公式アカウントがおすすめな理由は、以下の3つです。

 

葬儀社にLINE公式アカウントがおすすめな理由

それぞれの理由を詳しく解説します。

LINEで24時間相談を受け付けられる

葬儀の相談は、深夜・早朝や休日に必要となる場合もあります。すぐに電話に出られない状況に備え、問い合わせを受け付ける窓口が欠かせません。

 

総務省の最新調査では、LINEの利用率は全年代で92.9%でした。40〜60代もいずれも9割を超えており、喪主世代にも浸透した連絡手段といえます。

 

LINEで24時間相談を受け付けられる

出典:総務省「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」

 

LINE公式アカウントなら、自動応答で24時間問い合わせを受け付け、担当者から折り返す旨を案内できます。対応の遅れによる問い合わせの取りこぼしを抑えられるでしょう。

費用やプランをわかりやすく案内できる

葬儀を検討するご家族にとって、費用やプランの違いは判断に迷いやすいポイントです。名称と金額だけでは、各プランの特徴まで十分に伝わりません。

 

LINE公式アカウントでは、次の情報を文章や画像、PDF資料に整理してわかりやすく案内できます。

  • 家族葬・一日葬・直葬の違い
  • 各プランに含まれるサービス
  • 費用の目安と追加料金が発生する条件

 

LINEのチャット画面には、送信したプランや費用の情報が残ります。そのため、ご家族で見返しながら比較する際にも役立つでしょう。事前に判断材料を共有しておけば、問い合わせ時の説明もスムーズです。

施行後もご遺族とつながり続けられる

葬儀後は、四十九日や一周忌の準備、返礼品・仏具の手配など、ご遺族が新たに悩む場面が続きます。しかし、電話や郵送だけでは、必要な時期に案内を届けるのが難しい場合もあるでしょう。

 

LINE公式アカウントは、友だちとして追加されていれば、ご遺族との連絡手段として残ります。法要や仏事の案内を適切な時期に配信できるため、ホームページへの再訪を待ったり、チラシを配り直したりする必要もありません。

 

継続的な情報提供が、法要や返礼品の相談、口コミ、ご家族からの紹介につながります。

葬儀社のLINE公式アカウントの活用方法

葬儀社のLINE公式アカウントは、相談窓口としてだけでなく、友だち追加後の案内や施行後のフォロー、採用にも使えます。主な活用方法は、以下の5つです。

 

 

それぞれの活用場面と運用のポイントを詳しく解説します。

QRコードから友だち追加を促す

LINE公式アカウントの友だちを増やすには、利用者が葬儀社を知った場所から迷わず登録できる導線づくりが重要です。

 

友だち追加ボタンやQRコードの主な設置場所は、以下のとおりです。

 

QRコードから友だち追加を促す

 

友だち追加のフックとして、事前相談や会館見学の参加特典、生前割引クーポンなどを用意すれば、事前にメリットが伝わり友だち追加を促せます。

 

クーポンはあいさつメッセージ※で自動配布し、あわせて使用方法などを記載しておくと、相談や会館見学へスムーズに誘導できるでしょう。

※友だち追加後に自動送信されるメッセージ

 

【あいさつメッセージとクーポン配布】

あいさつメッセージとクーポン配布

 

このように、オンラインとオフラインの両方に導線を設けると、検討中のご家族と接点を持つ機会が広がります。

相談と資料請求の窓口をLINEにまとめる

葬儀社の問い合わせ先が電話やメール、ホームページに分かれていると、ご家族が「どこから連絡すればよいのか」と迷う場合もあります。

 

LINE公式アカウントのリッチメニュー※に、必要な窓口を集約して表示すると、ご家族が必要な情報を見つけやすくなります。

※画面下部に表示される固定メニュー

 

リッチメニューに設置するボタンの例は、以下のとおりです。

  • 事前相談
  • 資料請求
  • 会館案内
  • 葬儀プラン・費用
  • よくある質問
  • 電話で相談

 

相談内容や資料請求の情報を担当者間で共有し、LINEや電話で折り返す手順を決めておくと安心です。

 

【リッチメニュー】

リッチメニュー

 

リッチメニューを活用して窓口と対応手順をそろえると、問い合わせの確認漏れを防ぎ、担当者間でも円滑に引き継げます。

よくある質問に自動応答で即答する

葬儀の検討中は、費用や会館の場所、夜間の連絡先など、同じ質問が繰り返し寄せられます。担当者がその都度回答すると、返信までに時間がかかる場合も少なくありません。

 

LINE公式アカウントの自動応答メッセージでは、受信したキーワードに応じて、あらかじめ登録した案内を自動で返せます。

 

キーワードの登録・応答内容の例は、以下のとおりです。

  • 「費用」:プランごとの費用の目安や資料
  • 「場所」:住所や地図、駐車場の案内
  • 「深夜」:緊急連絡先や折り返し時間

 

【キーワードに自動応答するチャット画面】

キーワードに自動応答するチャット画面

 

さらに、すべてのメッセージに対して、一律の返信を設定することも可能です。

 

自動応答メッセージを使えば、営業時間外でもすぐに一次案内が届くため、担当者が折り返すまでの不安をやわらげられます。

配信で費用や法要の案内・フォローを行う

葬儀の種類や費用、法要に関する情報を一度に送ると、必要な内容が埋もれる場合があります。LINE公式アカウントでは、目的や時期に応じて次の機能を使い分けます。

 

配信で費用や法要の案内・フォローを行う

 

ステップ配信は、友だち追加などをきっかけに、あらかじめ設定したメッセージをスケジュール通りに自動送信する機能です。

 

たとえば、1通目で葬儀の種類、2通目で費用の目安、3通目で事前相談の流れを案内すれば、ご家族に少しずつ理解を深めてもらえます。

 

【ステップ配信:1通目】

ステップ配信:1通目

 

【ステップ配信:2通目】

ステップ配信:2通目

 

【ステップ配信:3通目】

ステップ配信:3通目

 

ステップ配信をはじめ、一斉配信やLINEチャットを適切に活用することで、事前相談中のご家族から施行後のご遺族まで、それぞれの状況に合った情報を届けられます。

求人の応募受付とスタッフ紹介にも活用する

葬儀社の求人活動では、応募受付や職場見学の日程調整をメールや電話で行うと、連絡履歴が分散し、やり取りが煩雑になりがちです。

 

LINE公式アカウントなら、顧客向けとは別に採用専用のアカウントを作り、応募受付からスタッフ紹介までひとつの窓口にまとめられます。求人票や会社案内に採用アカウントのQRコードを載せると、求職者もLINEから相談しやすくなるでしょう。

 

配信内容の例は、以下のとおりです。

  • 募集職種や勤務条件
  • スタッフの仕事内容や一日の流れ
  • 式場や職場の雰囲気

 

求人の応募受付とスタッフ紹介にも活用する

 

【採用アカウントの配信・リッチメニュー】

採用アカウントの配信・リッチメニュー

 

葬儀社のスタッフ紹介で顔写真や担当業務、仕事への思いを伝えると、入社後の姿をイメージしてもらいやすくなるでしょう。顧客向け案内と混同しないよう、採用情報への入口を分けておくと安心です。

葬儀社がLINE運用する際の注意点

LINE公式アカウントは、葬儀社の相談窓口や情報発信に役立つ一方、標準機能だけでは相談者ごとの情報管理や個別対応に限界があります。

 

葬儀社が運用する際の主な注意点は、以下の4つです。

POINT

会員・ご家族の情報が取得しにくい※

友だち追加だけでは、氏名や検討状況などの情報が自動で登録されず、相談者の状況を十分に把握するのは困難です。チャット内容を台帳へ転記すると、入力漏れや二重管理が起こりやすくなります。


相談・見学予約とリマインドをLINE上で完結できない

標準機能だけでは、空き枠の提示から予約確定までを一元管理できません。電話や外部フォームを併用すると、日程確認や転記の手間が残ります。


配信の最適化が難しい※

事前相談中・会員・施行後といった独自の区分で友だちを管理しにくい点も課題です。対象者を誤ると、ご遺族の状況に合わない案内を送るおそれがあります。


リッチメニューのカスタマイズ性が低い

LINE公式アカウントでは、全員に同じリッチメニューが表示されるため、ご家族の状況に合った案内表示が難しい仕様です。情報を1画面に詰め込むと、必要な項目を探しにくくなります。

葬儀社がLINE運用する際の注意点

※認証済アカウントは、有料のCRMオプションの利用で顧客情報の取得や配信の最適化が可能

 

これらの課題は、LINE公式アカウントの機能を拡張できるツール「Lステップ」を活用すると解決します。

葬儀社のLINE運用ならLステップ

Lステップとは、LINE公式アカウント専用のMA(マーケティングオートメーション)ツールです。

 

葬儀社のLINE運用ならLステップ

 

LINE公式アカウントだけでは難しい会員・ご家族の情報取得や配信の最適化、相談・見学予約の自動化、状況に応じたリッチメニューの切り替えも、Lステップなら実現できます。

 

フリープランから始められるため、まずは相談受付や情報管理など、一部の業務から試したい葬儀社にも適しています。

 

葬儀社におすすめのLステップ活用方法は、以下のとおりです。

 

 

詳しい内容を解説します。

会員やご家族の情報を自動取得

葬儀社では、会員やご家族によって希望する葬儀形式や相談の進み具合が異なります。

 

Lステップの回答フォーム※を使えば、アンケートの回答をLINE上で自動取得し、一人ひとりの希望や状況を把握できます。

※回答フォーム:アンケートや申し込みフォームなどを作成できる機能

 

たとえば、以下のような質問を設定すると、相談や案内に必要な情報を効率よく集められます。

  • 氏名・連絡先
  • 葬儀を希望する地域
  • 現在の検討状況
  • 希望する葬儀形式
  • 相談したい内容

 

【回答フォーム:葬儀に関する事前相談アンケート】

回答フォーム:葬儀に関する事前相談アンケート

 

電話だけでは聞き漏らしやすい内容も、フォームなら必要な項目に沿って集められる点が特徴です。

 

さらに、故人の情報管理にも応用できます。葬儀社と親和性の高い寺院の事例では、故人や大切なペットの命日を最大5件まで登録し、命日の月初にお寺からお知らせが届く仕組みを整備しました。

 

【回答フォーム:故人・ペットの命日登録】

回答フォーム:故人・ペットの命日登録

 

葬儀社でも同様の仕組みを取り入れると、故人の情報を施行後の法要案内や継続的なフォローに活かせます。

相談・見学予約とリマインドをLINE上で完結

電話で相談や見学予約を受け付けると、候補日の確認や台帳への転記が必要となり、担当者の負担になりがちです。

 

Lステップのカレンダー予約なら、ご家族が空き枠を確認し、LINE上で希望日時を選べます。

 

【カレンダー予約画面】

カレンダー予約画面

 

日時の変更やキャンセル手続きも、ご家族がLINE上で操作することが可能です。

 

【予約の確認・変更・キャンセル画面】

予約の確認・変更・キャンセル画面

 

最新の空き枠が一覧でわかるため、会館見学や打ち合わせの重複、電話と台帳の二重管理を避けられます。

 

さらに、リマインダ配信を予約前日に設定すると、日時や会場を自動で案内でき、予約忘れを防ぐのに役立ちます。

 

【リマインダ配信】

相談・見学予約とリマインドをLINE上で完結

 

また、回答フォームを活用すると、予約希望日をいくつか入力してもらい、運営側で確認・調整するといった運用も可能です。

 

寺院の事例では、電話で希望日時の認識に行き違いが生じていたため、回答フォームを導入し、法要予約や問い合わせ内容を正確に受け付ける仕組みを整えました。

 

【回答フォーム:法要予約の希望日を聞き取り】

回答フォーム:法要予約の希望日を聞き取り

 

日時の選択はカレンダー予約、参列人数や法要内容の聞き取りは回答フォームと使い分けると、確認の手間や伝達ミスを抑えられるでしょう。

一人ひとりの状況に合わせて配信を最適化

葬儀社のLINE公式アカウントには、情報収集中の方、事前相談中のご家族、施行後のご遺族など、状況の異なる方が登録します。

 

全員へ同じ内容を送ると、必要のない案内が届き、心情への配慮を欠くおそれもあるため注意が必要です。

 

Lステップのセグメント配信なら、希望地域や検討状況に応じて、配信先と内容を分けられます。

 

具体的な配信例は、以下のとおりです。

  • 希望地域:近隣の会館や見学会を案内
  • 検討状況:必要な葬儀プランや資料を配信
  • 施行状況:施行直後のご遺族を配信対象から除外

 

一人ひとりの状況に合わせて配信を最適化

 

【地域を絞ったセグメント配信】

地域を絞ったセグメント配信

 

セグメント配信を活用し、配信対象を細かく分けると、不要な案内を抑えながら、それぞれの状況に合った情報を届けられます。

 

内容とタイミングの行き違いを防ぎ、ご家族との関係を丁寧に保つうえでも役立ちます。

相談段階に応じてリッチメニューを切り替え

Lステップでは、友だちの相談段階や登録目的に応じたリッチメニューの自動切り替えが可能です。

 

事前相談と施行後のサポートをひとつのアカウントで扱う場合も、必要な情報だけを整理して表示すれば、案内の混在を抑えられます。

 

また、採用情報は専用アカウントで案内する方法のほか、同じアカウント内で求職者向けメニューに切り替える方法もあります。

 

たとえば、3つの目的を同じアカウントで扱う場合、メニューの構成例は以下のとおりです。

  • 事前相談中のご家族:費用の目安/会館案内/事前相談の予約
  • 施行後のご遺族  :法要の予約/仏事の手続き/返礼品・仏具の相談
  • 求職者向け    :求人情報/スタッフ紹介/職場見学の申し込み

 

【事前相談中のご家族向けリッチメニュー】

事前相談中のご家族向けリッチメニュー

 

【施行後のご遺族向けリッチメニュー】

施行後のご遺族向けリッチメニュー

 

【求職者向けリッチメニュー】

求職者向けリッチメニュー

 

相談段階や登録目的に合うメニューを表示すると、友だちは必要な情報や窓口へ迷わず進めます。友だち自身が必要な窓口を選べるため、担当者が個別に案内する手間も抑えられます。

まとめ

葬儀社がLINE公式アカウントを活用すると、事前相談や資料請求を受け付けやすくなり、費用やプランの案内も効率化できます。

 

さらに「Lステップ」を組み合わせれば、見学予約や資料の自動配信、検討状況に応じたフォローまで、LINE上で一元管理が可能です。

 

日々の対応を効率化しながら選ばれる葬儀社を目指すためにも、自社の課題に合わせてLINEを活用していきましょう。

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監修者

高橋 直也

高橋 直也

ソーシャルデータバンク株式会社
執行役員 顧客統括

元システムエンジニアであり、技術者とマーケッターの間の調整役として重要な役割を果たす。2018年に株式会社Maneqlに入社し、創業メンバーとしてLステップのマーケティングとカスタマーサクセスを支え、年商30億円の達成に貢献。常務取締役員として経営全般を担い、400を超える代理店の運営や新システムの開発を主導。現在、LINE公式アカウントを用いたマーケティングとコンサルティングに注力。豊富な経験と専門知識を活かし、Lステップ事業の新たなマーケティング戦略を強化中。